萩生田光一文部科学大臣は、11月1日に急きょ英語民間試験導入の延期を発表しました。私の息子はちょうど高校2年生なので、まさに英語民間試験導入初年度の対象者でした。少し前に「今、申し込みをしないと高校3年生で大学が受けられなくなる!」と言っていて、私は議会中でバタバタだったのでクレジットカード払いにして無事申し込みを済ませました。

英語民間試験導入を進める文部科学省の姿勢を見ていた私は、制度設計があまりにも不十分だと感じていました。萩生田大臣は「実施しながら精度を高めていきたい」と発言していましたが、子どもたちの人生をかけた大学受験は文部科学省にとって実験なの???と不信感。都市に住む子は何度か受けることができても、地方に住む子は交通の面や費用面で都市の子と同等に受けられない可能性があり、都市に住んでいても高額な受験料を払えない時点で条件を満たせなくなるのは、教育基本法に定められた教育の平等に反していると思いました。7つの民間試験は種類がまちまちで、同等に使うことができるのか疑問もありました。そのため、私は延期と聞いて納得しました。

一方息子は、お金を払い、共通IDの申請書の下書きも終えていて、学校の授業も英語民間試験に対応したものに切り替わって取り組んできたから、今さらやめる選択はないはずだと不服でした。

息子の高校では、英語民間試験導入に向けた動向を逐次保護者にお知らせし、この3連休中にも英語民間試験に特化した説明会が行われる予定でした。

みんなが振り回されてしまい、文部科学省がこれで良いはずないですね。私は文部科学省の官僚の皆さんは正当な判断ができる方々だと思っていますが、それが押し切られてしまうような利権か、利害関係か、何か大きな力が働いているのでしょうか。そもそも加計学園疑惑も晴れていないのに、なぜ萩生田さんは文部科学大臣なの?