10月24日、歯と口腔の健康づくり講演会に参加しました。

長久手市の令和2年3月議会に「歯と口腔の健康づくり推進条例」が市長提案で上程される予定です。愛知県下では、あま市が平成23年に制定したのをはじめとして現在13の市町村で制定されています。

今回は市内で開業されている福井先生、横井先生の講演でした。

<福井先生の講演から>
そもそも歯は何本あるか?乳歯は20本、永久歯は28本(親知らずを入れると32本)。永久歯28本のうち80才で20本以上ある人は約50%いる。歯がある人は認知症リスク、転倒リスクが下がる。歯を失う理由で最も多いのは歯周病。むし歯よりも歯周病の方が危険。成人の8割は歯周病にかかっている。歯や口のケアにより、糖尿病、心疾患、早産・低体重児出産、リウマチ、誤嚥性肺炎などのリスクを下げることができる。フレイルとは、高齢になって心身の活力が低下した状態。口の機能が衰えることをオーラルフレイルという。オーラルフレイルの予防には、⑴かかりつけ歯医者を持つ、⑵口のささいな衰えに気をつける、⑶バランスのとれた食事をとる。

<横井先生の講演から>
日本人の2人に1人はがんを患い、3人に1人はがんで死亡。口腔がんは口内炎と間違えやすく、発見が遅れることがある。光をあてるとがんが見えるという蛍光観察装置などの検診技術が導入されている。口腔咽頭がんの罹患者は、女性よりも男性の方が2倍多い。口腔咽頭がんに年間2万3,000人罹患し、年間7,900人が死亡。罹患は60才以上が多いので、平均寿命の伸びとともに口腔咽頭がんによる死亡者は増加。歯周病菌は、がんの原因。通常がんになるまでに5~10年かかるので、年に1回は検診を受け早期発見が大切。