教育を考える初夏の集いin長久手2019に参加しました。私学をよくする愛知父母懇談会長久手ブロックの主催です。

上井靖先生の講演が行われました。2018年3月に前川喜平前文部科学事務次官を講師に呼んだ名古屋市八王子中学校に対して文科省からの録音データ提出を要求された際、国の教育現場への露骨な不当介入だとして要求を断った上井先生です。当時は校長でした。定年で校長を引退した後は、大学の非常勤講師や名古屋市小中学校のライフキャリアコンサルタント、話し合いの場のファシリテーターなどを務めています。

今回は、「オランダの子どもは世界一幸せ」との調査結果があることから、上井先生が実際にオランダへ行って見てきたことをお話してくださいました。オランダは一人一人がユニークな存在として尊重され、子どもたちがシステムに合わせるのではなく、子どもたちは自分のやり方で学んでいるということです。日本の学習指導要領には「主体的」という言葉が書かれているが、果たしてできているであろうか…?自主性は、やることが決まっているものを人から言われる前にやること、主体性は正解がなく、うまくいくか分からないのでリスクを伴うが自分で考えて行動することとのお話に納得。リスクを伴うときに「そんなことは普通やらないよ」と大人が止めるのは避けるべきで、教師や大人が主体性を持たなければ子どもも持てない。オランダの事例を聞いて、日本の教育を見直す必要があると感じました。