リニモテラス運営協議会(平成30年8月設置)のメンバーである市民3名から、リニモテラス公益施設整備について進捗状況の説明がありました。今のメンバーの方々は現状を見て一生懸命頑張ってくださっていますが、平成27年度からの経過を見てきた私としては疑問点が多々ありました。

リニモテラス公益施設の整備は、前町長の時代に策定された「第5次総合計画」に位置づけられています。

複合商業施設として、本来はこの建物の2階に入る予定でした。しかし、商業施設側と協議が成立せず、入ることができなくなりました。

市は商業施設の横に単独で建てる方針に変え、「リニモテラス公益施設整備基本計画策定委員会」を設置し、コンサルタント会社にも委託して、立派な計画を作りました。しかし、市はこの計画で描かれている建物はやめて違う建物にすることに。

市民ワークショップを経て、昨年9月に別の建物が全議員に対して提示されました。しかし、市はこの建物もやめることに。

今年の秋ごろにまた別の建物の案を出してくるそうです。その建物は木造になっているようです。それぞれ税金が投入されているので、「やっぱりやめて違うものに」ということを繰り返すのは問題です。4~5年間で市民ワークショップに参加する人も大きく入れ替わり、その都度リセットしているようです。市側も、この4月の人事異動でリニモテラスを担当する部長も、次長も、課長もすべて入れ替わりました。

管理・運営を行う組織の育成支援業務の委託費として平成28年度に561万円、平成29年度に526万円、平成30年度に329万円を使っていますが、いまだにこの組織は不明です。

市役所はこのようなお金の使い方をしておいて、先日ブログに書いたように「令和2年度予算が財源不足のため、N-バス乗車料の増額、夏場の学校プール開放事業の子ども有料化、マラソン大会有料化、文化の家の使用料増額、テニスコートの使用料増額、スポーツの杜の使用料増額などの市民への負担増をしたい」と提案してきています。市民の皆さん、納得できますか???

最後に、私の1年半前の一般質問を載せておきます。
~平成30年3月議会の長久手市議会会議録から引用~

○議長(加藤和男君) 次の項目の質問に移ります。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 2項目め、リニモテラス公益施設整備の進め方はこれでよいか。
 (1)平成30年度は基本実施設計委託を中心に、約3,300万円の予算が入っていますが、リニモテラス公益施設の整備は総額幾らを投入する事業でしょうか。
 (2)リニモテラス公益施設で市が実現したいと考えていることは何でしょうか。
 (3)「みんなで考えるとみんなのものになる~計画づくりに参加しませんか?~」のチラシとホームページでワークショップ参加者を募ったところ、リニモテラス公益施設整備に54人の応募者がいましたが、実際には6人しか参加していない要因は何でしょうか。
 (4)ワークショップの開催は委託業者に任せており、会議録が作成されていないため、内容が不明です。平成29年度のリニモテラス公益施設運営組織育成支援業務委託でどのような議論が積み上がったのでしょうか。
 以上、4点です。
○議長(加藤和男君) 質問は終わりました。
 続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。
            [くらし文化部長 加藤正純君登壇]
○くらし文化部長(加藤正純君) リニモテラス公益施設整備の進め方はこれでよいかということで御質問をいただきました。お答えさせていただきます。
 1点目について、リニモテラス公益施設の整備に係る費用については、平成27年度から平成28年度までの決算額及び平成29年度の予算額の合計金額が約1,678万円で、平成30年度に計上した予算と合わせると、約4,978万円になります。平成31年度以降にかかる費用としては、建設工事、施工監理業務等、建物に関する費用と、平成29年度から引き続き実施する運営組織育成支援業務の費用などで約4億2,800万程度を見込んでおり、これらを合計して総額は約4億7,778万円の事業です。
 2点目について、リニモテラス公益施設はリニモテラス構想に基づき長久手古戦場駅前にまちの新たな顔として整備し、市民の日常の暮らしを支え、訪れる人をもてなす空間を創出することを目的としています。4つのテーマである観光交流、大学連携、多文化共生、子育て支援を柱として、市民が主体となり、行政の枠にとらわれないさまざまな団体や個人の活動により新たなつながりが生まれる拠点として活用したいと考えています。
 3点目について、54人の応募者に対しては100プロジェクト実施のための市民ミーティング参加の案内や、100プロジェクトのイベント案内などをしています。平成29年2月号広報に折り込まれたチラシで公募した内容では、5から10回程度のワークショップの実施と記載していましたが、事業の進め方を市民主体の運営の実現をより意識した100プロジェクトの実施と、それに伴う市民ミーティングの実施に変更したことにより、参加者に変動があったと思われます。
 4点目について、運営組織育成支援業務として100プロジェクトの実施、ウエブサイトの作成、運営体制の検討の3つを主な業務として委託しています。まず、100プロジェクトは、市民主体によるより多くの市民を巻き込むための取り組みを実施すること、すなわち広く市民にリニモテラス公益施設について周知し、市民同士の交流の機会を設けることなどを目的に、市民ミーティングとプロジェクトの実施を行っています。100プロジェクトのイベントの企画、立案などを行うため、市民ミーティングを1月末までに25回開催し、プロジェクトを16回実施しました。その結果、リニモテラスのことをより多くの市民に知ってもらい、活動を通じて新しい仲間とつながりを得ることができました。
 また、このプロジェクトでは、公益施設を整備した後、市民主体の運営をするために市民みずからプロジェクトを企画、立案し、当日の運営も検討しています。行政では難しい自由な発想や、それぞれのアイデアがまざり合い、新しいアイデアが生まれてくる場となり、リニモテラス公益施設に対し強い関心を持ち、積極的にかかわる市民も生まれています。今後、かかわった方々が施設の運営を実際に担うことを期待し、より精練されたプロジェクトを実施していきます。
 次に、ウエブサイトはリニモテラス事業の概要、市民ミーティングや100プロジェクトのイベント案内など情報発信することを目的に、昨年9月に開設いたしました。ウエブサイトを見て興味を持った市民から、ミーティングへの参加希望などの問い合わせもあり、PRの効果があるとわかりましたので、今後も周知媒体として活用していきます。
 最後に、運営体制の検討は、市民主体の運営組織をつくるための方法を探ることを目的としており、100プロジェクトの実施結果やそのイベントで市民から徴収した意見などをもとに行っています。現時点では、事業の企画立案、運営を市民で十分実施することができると考えていますが、市民主体でどこまでできるのか、今後もプロジェクトを実施しながら施設管理も含めた管理、運営方法の案を取りまとめます。今年度の100プロジェクト実施結果や運営体制の検討結果などは業務委託の成果品として報告されますので、それをもとに平成30年度の基本実施設計や、引き続き実施する運営組織育成支援業務に生かします。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) では、まず(1)のお答えで、建物が完成するまでに約4億8,000万円を投入する事業との答弁でありました。土地は今回この金額に含まれていないということなんですけれども、土地の取得費用は大体幾らぐらいで、広さはどれぐらいで、いつごろ取得するのか、まずお尋ねをいたします。
○議長(加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 土地の購入費は入っておりません。用地につきましては2筆予定しておりまして、敷地面積が約870平米、予定しております。土地の価格につきましては、近隣の土地の価格の状況も調べながらになります、決定していきますが、約1億6,000万円程度を予定しております。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。
○13番(さとうゆみ君) いつごろ買いますかって言ったんですが。
○議長(加藤和男君) ああ、はい、ついでに。
○くらし文化部次長(川本保則君) 土地の取得につきましては、土地の所有者と用地交渉を実施していかなければなりませんので、合意がなされた後、早急に土地の取得に移ります。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 本当は平成28年度予算で二千数百万円入っておりまして、リニモテラスの基本設計を行っていく予定だったんですけれども、市民主体の運営の組織の構築に時間をかけるとして、ほぼ全額を減額しております。
 そして、平成29年度は運営主体の構築に取り組んでいるんですけれども、先ほどもありました100プロジェクトっていうことですよね。100プロジェクトは今月でとりあえず終わりということで委託業者が書いているんですけれども、その中で委託業者は月に10個前後のペースでプロジェクトを実施し、それを4月から2月まで行いますと大体100ぐらいということで提案して、当初書いてあるんですけれども、実際、今年度16しかプロジェクトを行っていないのはなぜでしょうか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 100プロジェクトの100というのはあくまでも数多くのプロジェクトを実施していくためのイメージでして、本事業は市民の力でどのような活動ができるのかを考え、常に行政のサポートを必要とするのではなく、市民だけで事業が進められるよう市民主体で事業を行っております。そして、一つ一つをしっかりと計画して実行に移していますので、現在16業務になっております。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 100はイメージだけで、それが16って、余りにも差があり過ぎると思うんですよね。実際は本当は100だと思うんですよ。それは委託業者が100プロジェクトはリニモテラス公益施設建設に当たり、1万人の声をもとに建物の使い方を創作していくプロジェクトですというふうに書いておりまして、100のプロジェクトにそれぞれ100人が参加したら1万人の声を聞けるというコンセプトだったはずですが、16と100、イメージだけの違いでは決してないと思うんですよね、このような根拠から。で、実際、1万人の声は平成29年度、委託業者に500万支払ってますけれども、1万人の声は聞けたのでしょうか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 1万人ではなく16のプロジェクトで、参加者はおよそ600名でございます。参加者が100名に満たないケースもあります。件数は伸びておりませんが、1万人の声を聞くよりも、現在は1つの事業を成功させるために時間をかけて議論を深めて実施しておることに重きを置いており、充実した声を聞くことができていると思っております。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 1万人に聞くはずが600人になったというと9,400人ぐらいの差がありまして、そうすると、500万円を委託業者に払ってるので、やってることの趣旨が違ってくると思うんですよね。
 そして、市がワークショップで(3)のところですけれども、実際に市が募集したところ、54人の方がわざわざ紙を切って封筒にする様式になってましたので、それで書いて送るか、メールで送るか、電話で送るというようなアクションを起こしてまで54人の方が参加したいと手を挙げてくれたわけですね。しかし、その方6人しか参加をしておりませんでして、その要因として先ほど内容を100プロジェクトなどに変えたからではないかと分析しているということをおっしゃったんですが、募集チラシに書いたことと時期も内容も変えてしまうのは、市民を余りにも軽視しているということではないでしょうか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) チラシを作成した後に、よりよい活動をしていくために市民が主体となって100プロジェクトですとか、市民ミーティングの進め方など、市民公募のチラシの内容から変更してしまいました。そのため応募していただいた方々の参加内容も変わってしまいました。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) そうすると、市民の方のやる気を本当になくしてしまうというようなことをしておりますので、うん、まあ、十分反省をしてやっていただきたいなというふうに思います。
 それで、私は年末のころからちょっと様子がおかしいなと思っておりまして、実際、第2月曜日と第4月曜日にミーティングを行う、それはワークショップの位置づけですけれども、先月1月は、例えば第2火曜日が1月8日だったんですね。私は1月10日の時点でホームページを見ましたところ、委託業者がつくっているホームページですが、まだ12月25日の告知が載っていて、12月25日の分も開催場所は書いてあるんですが、場所は未定と書いたままだったんですね。市長が先ほど当初、参加者を限定せず、途中からでも参加してもらいたいっていう意向をおっしゃってたんですが、これだとまずどこに行けばいいのかも全く告知されておりません。私は6月議会のときにワークショップチラシに書いたのに全然開いてないものばっかりだったので、きちんと開くようにということとともに、そのときも突然、リニモテラスで防災キャンプをやるけれども、内輪の人だけでやるというようなお話だったので、きちんと広報と市のホームページやチラシなどで告知してから開くようにという提案をしたんですが、その後もなぜ閉鎖的の中で行ったのでしょうか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) さとう議員の御指摘のありました1月の会議につきましては、1月8日がお正月明けだったため実施がされておりません。ホームページへの日程の記載については、日程が確定してから載せるようにしており、更新がおくれぎみです。より多くの市民に参加してもらえるよう、業者のほうにも迅速な更新をするように今後、指導していきます。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) それでは、1月8日が変更になったということなんですが、その変更を実はフェイスブックの限定者しか見られないフェイスブックページだけでお知らせをしておりまして、外部の方には全く見られないような状況でありました。それも大変問題だったと私は思っております。市の事業として建設までに4億8,000万かかりますし、土地も1億6,000万かかる中で、ワークショップをかなり丸投げのような状態になってる形なんですけれど、丸投げのようになっているんですけれども、市の職員の方は毎回ワークショップを見ていらっしゃるのでしょうか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 市の職員なんですが、市民ミーティングというのは先ほど申し上げたとおり、これまで25回行われております。市の職員は1月末時点で10回参加しております。市民ミーティングの前には市の職員と委託業者で打ち合わせを行っており、実施主体の事業の内容等はしっかりと詰めて行っております。それから、市の職員は市民ミーティングを側面からサポートすることとしておりまして、必要に応じて市民ミーティングのほうにも参加しております。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 市の職員が時々参加をしていらっしゃるのであれば、会議録がきちんとつくられておりませんし、私が資料照会でもらったものもホワイトボードのコピーなのか、読めないものばかりですので、どのような議論が積み上がったかは客観的に見てわかるようにしておいていただきたいと思います。
 それで、先ほどの100プロジェクトですけれども、(2)で大きな柱4つを答えになられましたが、そのうちの2つ、多文化共生や大学連携にかかわることはプロジェクトの中、100プロジェクトの中で全然行われていないように感じますけれども、いかがでしょうか。ごめんなさい、どのようにそのプロジェクトを選んでいらっしゃるんでしょうか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) おっしゃるとおり、大学生等参加する機会はあるんですけども、いわゆる多文化共生っていうテーマと、それから大学連携っていうテーマでは、今このプロジェクトの中では実施しておりません。今後、これについてはまた内部で調整をさせていただいて、どんな形でやるのかというのを一応検討したいと考えております。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) このように平成29年度1年間振り返りましても、500万円払った割にこの内容がどうなのかなという部分がありますし、実際、平成30年度にも329万円を委託業者に払うことになっております。
 最後に、市役所の言う市民主体の運営というのは、市民が指定管理者になるということなんでしょうか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 市民では指定管理者にはなり得ませんので、いわゆる団体ですよね、どんな団体ができるかということになろうかと思いますけれども、これについては今のところ行政の事務を進める場所にはなるんですけれども、それをいわゆる観光だとか、国際交流だとか、それから大学連携っていう、このキーワードの中で新たな取り組みとして進めていくものですから、それはできるだけ今、市民が主体的にかかわれるような組織運営をつくるための今、支援の業務をしていただいているところですので、何らかの団体になってくるかと思います。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) じゃあ、この委託、今年度500万プラス来年度の329万で指定管理者のようになってくださる組織ができ上がるということでよろしいですか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 運営の組織、それからその施設を管理するものも当然必要になってきます。スタートしてすぐ全てがやれるかどうかについては、まだまだこれはちょっと固まっておりませんので、もう少しこれは待って、場合によってはまず運営は、管理はある一部、市が担わなくちゃいけないところも出てくるかもしれませんので、そのあたりは来年度にかけてじっくり検証したいと考えております。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) またこの委託業者がウエブサイトをつくっていて、それが有効だという第1答弁があったんですけれども、実際このリニモテラス公益施設整備は市の事業でありながら、市のホームページからリンクでその委託業者がつくったウエブサイトに飛んでいって、そのページの中でもいろいろ書いてありまして、その中の参加してみたい人はこちらというところをクリックしないとワークショップの日にちが出てこない状況となっております。このサイトももう一度検証する必要があると思うんですけれども、引き続き委託するに当たりどのような改善をされるのでしょうか。
○議長(加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 市民の方にきちんと周知できて、またできるだけ参加を促すような、やっぱりPR方法じゃないと、これはまずいと思いますので、このホームページについても、またちょっと検証はさせていただきたいと思います。
○議長(加藤和男君) 再質問はありませんか。さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 資料を見ますと、一番多い日で16人ぐらいしか来ていなくて、1桁の日も多い状況でありますので、今、実際これやってること、市長の意向とはまた違うことになっておりますので、もっと広く参加を呼びかけるならきちんと呼びかけた上で、多額の費用を投資する事業を成功させていただきたいと思います。
 次の項目、行きます。
~引用終わり~