水道の上流域である木曽地域の議員とともに長野県木曽郡上松町(あげまつまち)の「赤沢自然休養林」を訪れました。江戸時代には徳川家康の直轄領、明治時代には明治天皇の森となり、明治時代から大正時代にかけては伊勢神宮を整備するための森となり、昭和22年に国有林となりました。

江戸時代から続く河川を用いた木材運搬が、大正初期には鉄道を使った運搬に変わりました。高度経済成長期に森林鉄道は約500キロまで延伸されましたが、自動車開発技術の進歩により鉄道からトラックでの運搬へと変わっていきました。やがて運搬ルートはすべて道路となり、国内最後の森林鉄道が上松ー王滝間で昭和50年5月に終焉を迎えました。現在も上松町や王滝村の方々が保存活動を進めています。




平均樹齢300年以上のヒノキ天然林です。

20年に1度の伊勢神宮の式年遷宮には、この地からヒノキが運ばれます。

白装束の方々が伊勢神宮の方向へ向けて木を倒します。

伊勢神宮の方向に向けて倒した木の上に重なるように2本目の木を倒します。繁栄のため。

森林浴により免疫力向上、リラックス効果があるとして、赤沢自然休養林は注目されています。