今日も猛烈な暑さとなっています。気温37℃~39℃の日が続いており、私も小学生の娘をエアコンのない学校の環境へ送り出すことを心苦しく思いました。地球環境の変化に伴って小中学校にエアコンが必要な時代へ来ています。

私は、今から2年前に以下の質問をしていますが、現在も長久手市内の小中学校にはエアコンが設置されていません。市としての方針を早急に出してもらいたいです。
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平成28年 第3回定例会(第5号 9月 7日) 会議録から引用
○13番(さとうゆみ君) 2項目め、小中学校の教室にエアコンの設置を。
 (1)平成28年5月の定例教育委員会で、小中学校のエアコン設置に関する資料をつけて議題としたのはなぜでしょうか。
 (2)現場の教員や児童生徒から小中学校にエアコンを設置してほしいとの声は、市や教育委員会に届いていないでしょうか。
 (3)昨今の地球環境の変化により7月や9月も温度、湿度の高い日が多い。教育環境の整備として小中学校の教室にエアコンの設置が必要だと考えますが、市や教育委員会の認識はどのようでしょうか。
 以上です。
○議長(伊藤祐司君) 質問は終わりました。
 続いて、当局の答弁を求めます。教育部長。
              [教育部長 加藤 明君登壇]
○教育部長(加藤 明君) 小中学校の教室にエアコン設置をということで3点御質問をいただいておりますので、御答弁させていただきます。
 1点目について、平成28年第1回定例会の一般質問において、普通教室へのエアコン設置に関する質問に対し、定例教育委員会の中で議論を行う旨の答弁をいたしましたので、平成28年5月の定例教育委員会の中で、小中学校のエアコン設置状況、平成27年度に行った教室内の温度等の調査結果、近隣市町の状況等を報告し、議論いただいたものでございます。
 2点目については、教職員組合等から要望をいただいております。
 3点目について、平成28年5月の定例教育委員会においては、普通教室へのエアコン設置について、平成27年度に実施した室温等の測定結果等を報告し、議論を行いました。さまざまな意見がありましたが、最終的には今後も引き続き温度と暑さ指数「WBGT」の調査を行い、教育委員会の場で議論を継続していくこととなりました。
 以上です。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとう議員。
○13番(さとうゆみ君) (2)のお答えのところで、教職員組合から要望は届いているが、それ以外は具体的にないというような回答でありましたけれども、私は中学生と小学生の子どもがいるので、普通教室の暑さについてどうにかしてほしいという声は多方面から聞こえてきます。夏休み前は暑さで体調が悪く保健室へ行く人が多く出ているという状況も聞いております。
 そこで文部科学省は学校環境衛生基準において、教室等の温度に係る基準として10℃以上30℃以下であることが望ましいと示しております。ことしの夏の記録はまだ出せないということで、私も見せていただいておりませんけれども、昨年の6月から7月、1学期のときに計測した記録を見せていただきまして、それを見ますと市が洞小学校で、昨年6月30日から7月17日の間で10日計測して、30℃を超えている日は4日ありました。南中学校は昨年6月15日から7月17日までの40日間はかっていて、30℃以上は14日ありました。恐らく6月15日からはかっておりますので、6月中は余り30℃を超えることがないんですが、7月20日ぐらいで終業式になりますので、14日もあるということは、7月中はかなりの割合で教室が30℃以上だったのではないかと思います。北中学校では、昨年6月4日から7月27日のうち、9日だけはかって、そのうち5日間と半分以上は30℃以上になっているんですね。校舎の一番上の階になると太陽が上から差してきて、教室が35℃を超えている日もあるというふうに聞きました。今、私が申し上げたのは一部のピックアップですけれども、長久手市は、狭いので学校ごとに大幅に気温が違うということはないと思うので、おそらくそのような環境がどこの学校でもあるかと思います。この計測結果から、30℃を超えている状況が教室で多いことについて、望ましくない教育環境であるという認識は持っていらっしゃるのでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 教育部長。
○教育部長(加藤 明君) 今、データ等をお知らせいただきましたけれども、30℃以上の日があるということは承知しております。30℃を超えるということは、暑いということがあるということはわかりますけれども、望ましいか、望ましくないかというのは、先ほど議員がお知らせいただきました10℃から30℃以内を超えているということはわかりますけれども、実際問題、現場でどうかというのは、そこまでの確認はまだちょっとしておりません。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとう議員。
○13番(さとうゆみ君) 同じ計測で気温以外にWBGTの測定がなされておりまして、WBGTというのは、湿度と気温と日射、日差し、それを総合的に判断した指標だそうです。私は、環境省のホームページを見ましたけれども、WBGTの数値が28℃を超えると熱中症の患者が著しく増加すると書いてありました。それで昨年の計測の数値を見ますと、市が洞小学校では、昨年6月30日から7月17日に計測した10日のうち、4日がこの28℃を超えている厳重警戒になっておりますし、北小学校でも10日間はかったうちの5日間が厳重警戒となっております。先ほどと同じような答弁になるかもしれませんが、熱中症の危険については、教育長はどのようにお考えでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 教育部長。
○教育部長(加藤 明君) WBGTの指数については、今おっしゃったとおりですけれども、31℃を超えると危険ということになっておりますので、31℃をどれだけ超えたかというのと、WBGTは31℃気温にしますと35℃以上というのが危険という項目に当たります。今おっしゃった28を超えるということは厳重警戒ということですので、そのことも承知をしながら検討していきたいというふうに思っております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとう議員。
○13番(さとうゆみ君) 先ほど私が申し上げましたのは、環境省のホームページにWBGT28℃の厳重警戒になると熱中症の患者が著しく増加するというふうに書いてありまして、31℃で気温35℃以上になると、もうそこはかなり極端に行き過ぎなぐらい危険なところなんですね。ですから、31℃の危険がなければそれでよしという判断ではなく、28℃以上からがもうほぼ危険という認識をしていただきたいと思います。
 それで、実際ことしの計測はまだ私も見せていただいておりませんけれども、教育委員会で引き続き湿度や気温をはかって継続して議論をしていくということですが、気温が何度が何日になったらどうなるとか、WBGTがどうなったらどうするとか、そのような指針は設けていらっしゃるのでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 教育部長。
○教育部長(加藤 明君) 先ほどの林議員のときにお話ししましたとおり、今おっしゃった部分についてもなかなか指針というのが出ていないものですから、WBGT28℃が何日超えたらどうするというものも含めて、調査研究していきたいというふうに思っております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとう議員。
○13番(さとうゆみ君) そうですね、そのような前提でやりますと、幾ら気温や湿度をはかったとしても、結局うやむやなことで結論は出ないと思うんですよね。5月の定例教育委員会のときも、10年間委員をされていらっしゃる方が10年前から自分はつけたほうがいいと、そのほうが勉強の効率が上がると思うということを言ってきたというような発言もありましたし、一方で、涼しいところから急に外気温のところに行きますと温度差が体に負担がかかるという否定的な意見もありまして、結局その平衡状態というか、ちょっと雑談みたいな感じで終わってしまうので、今後どうなったらどうするということを明確にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 教育部長。
○教育部長(加藤 明君) 教育委員会といたしましても客観的にお示しをして、危ないと、設置が必要だというようなものはつくっていきたいと思いますので、先ほどの答弁と重なりますが調査研究をしていきたいと、その辺の資料も含めてどうなったらどうなるかという、何日になったら設置をしてほしいというような要望をする、しないということも含めまして、調査研究してまいりたいと思っております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとう議員。
○13番(さとうゆみ君) そうしましたら、今年度の計測が終わりました時点で、その議論をしっかりとしていただきたいと思います。
 そして長久手市の普通教室へエアコンを設置した場合の試算ですけれども、教育総務課の試算では、電気空調をつけた場合は、全教室分で3億7,000万円、ランニングコストは2,800万円、そしてガスのエアコンをつけた場合には、導入コストが約10億円、そしてランニングコストは440万円ということでありました。国庫補助金もありますし、学校は長年使うということで、将来にわたり負担をしていただく必要がありますので、1年で突然その金額を払う必要はないかと思います。
 昨年度、今回の決算でも出ておりますように、リニモに10億円を支払うことができたので、つけようと思ったらつけられることができると思うんですが、過去にはエアコンはお金がかかるというような否定的な答弁もありましたが、現時点でエアコン設置のこの試算をした上で、金額的な問題がネックになっているということはあるのでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 教育部長。
○教育部長(加藤 明君) 教育委員会の中で、設置費だとか、ランニングコストについて、候補は今おっしゃったようにガスと電気があるということの試算での数字はお示ししましたけれども、それがネックになっているかどうかということよりも、そもそも論として要るのか、要らないのかということについて今討議というか、議論をしているというような状況でございます。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとう議員。
○13番(さとうゆみ君) では、基本的に要るのか、要らないのかという議論の中で、要るという判断をしたときにはできるということですね。
 そして、次にまた市長にお尋ねをしたいと思うんですけれども、1項目めの先ほどの産後2カ月から保育園に受け入れるべきではないかという質問と同様に、エアコンの設置についても近隣では名古屋市が既に普通教室全てにつけております。私、先日、日進の方にお会いしましたけれども、日進市内の中学校には今年度全て設置が完了して、これから小学校につけていくところだということをおっしゃっていらっしゃいました。みよし市も普通教室に全て設置済みです。春日井市も今年度全て設置が完了する見込みです。また、東郷町と尾張旭市も現在設置の方向で進んでおります。それで市長としては、長久手市民のお子さんは、今のままの教育環境でよいとお考えかどうかをお尋ねしたいです。
○議長(伊藤祐司君) 市長。
○市長(吉田一平君) 今の教育委員会の人たちがこれからいろいろ詰めていただけると思います。私が思っているのは、よそのまちはつくるんだけれども、今、これ私の独断と偏見ですけれども、クーラーの入った昔、昭和50年代に事務所があったんです。ほとんどこれが冷房病ということで、ずっといろんなことがあったんです。それから最近、きのうの夜もテレビを見ていましたら、若い女性、男性もおなかが冷えておって便秘がすごいと。これは体が冷えていることによって、ありとあらゆる病気が出ているんだというような話もあって、私は本当に子どもたちが成績とかは別として、子どもたちの体にとって、何がいいのか、ちゃんと説得できるように一遍よく教育委員会で議論してくださいという話をしております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとう議員。
○13番(さとうゆみ君) そうですね、冷房病といいますが、学校はずっとすごく温度を下げてつけるということはしないと思うので、その冷房病になると困るというような話ではないのかなというふうに私は思いますが、実際予算の執行権を持っているのは市長だけですので、市長が今みたいに、昨年12月の総合教育会議でも今と同じ一貫したお話で、子どもたちには冷房病になるのではなく、自然の気温を感じて成長してもらいたいということをおっしゃっていらっしゃいまして、それは一貫しているなというふうには思うんですが、幾ら教育委員会で議論をして決めたとしても、最後、予算の執行権を持った市長がクーラーは困るというようなお考えですと、長久手市の小中学校のエアコン設置は絶望的な状態になるんですけれども、市長としては、教育委員会が設置するという判断をしたら、必ずそれは尊重するお考えでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 副市長。
○副市長(鈴木孝美君) 教育委員会の判断も非常に重要でありますし、施策全体の中の位置づけを整理してから判断をしていこうと思っております。市長の考え方もあるかもしれませんが、行政全体の中で、その必要性だとか、それから教育環境の制度についての問題、それから先ほど市長がおっしゃったような学者というか、病気に関する専門家の知見も含めて、複数の縦軸、横軸へ検討していくべきだと思っております。一番嫌なのは、こういうのってすぐ感情的な議論になるんですよ。よそはみんなつけているのに、何でつけないのかみたいな話になるのは、いかがなものかと思いますので、そういったいろんな資料をもとにした客観的な状態と、それから市の施策全体についての評価をした上で判断をしていきたいと思っております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとう議員。
○13番(さとうゆみ君) 私も近隣がやっているから長久手市もやれというような視点で質問をしているわけではありませんけれども、実際保護者の方は近隣がついている状況というのは耳に入ってくるわけなんですよね。そうすると長久手市に住んで、税金も払って、長久手市の学校はどうしてこうなんだろうと。現にきのうの朝も議場にエアコンが効いていなくて、非常に暑かったんですけれども、あの暑さの中で夕方まで仕事をしたとすると非常に効率が悪いと思うんですよね。そのようなことで、本当にきょうも外に出ますと非常に暑いんですけれども、地球温暖化、私は今38歳ですけれども、30年前の学校の状況と今の状況というのは確実に違うなというふうに私も感じますので、先ほど副市長がおっしゃったように縦軸、横軸は交えて検討した結果、最善の判断としてつけていただけたらと思います。
 この項目を終わります。
○議長(伊藤祐司君) 次の項目の質問を許します。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 3項目め、高齢者が暮らしやすいまちへ。