私の住む地域の自主防災会で防災の勉強会を行いました。今年度の自治会役員さん、組長さん、子ども会の役員さんなどが参加されました。

まずは、「発災後3日間どうしよう!」をテーマに、防災担当の市職員のお話。南海トラフ地震の際、市内で一番揺れるのは脇交差点から日東工業にかけてで震度6強、その他の地域は震度6弱と想定されています。長久手市は南海トラフ地震だけでなく、猿投山断層地震直下型でも震度6が想定されています。

長久手市内には古い家が少ないということもあり、南海トラフ地震による住宅被害想定は、全壊約80棟(揺れ70棟、火災10棟)です。住宅被害は比較的少ないものの、大学やイケア、イオンのある長久手市では、帰宅困難者が7,300人~8,600人発生するという課題があります。

長久手市の人口は約5万8,000人ですが、南海トラフ地震で上水道2万5,000人、下水道3万5,000人、電気2万6,000人に影響が出ると見込まれています。ライフラインは電気→水道→ガスの順で復旧しますが、水道は1週間使えない可能性が大きいということです。各家庭で、飲み水として成人1人1日3リットル、別途生活用水として成人1人1日3リットルを最低3日分備えましょう!

長久手市の避難者は発災1日後400人、1週間後2,500人、1カ月後500人と見込んでおり、市内25カ所のうち小中学校の9カ所で2,500人をまかなえるそうです。市職員380人のうち329人は3時間以内に徒歩で到着できるが、自ら負傷したり、家族が被災して来れない職員が一定数いると考え、263人(約7割)が集まると想定しています。

避難所はまず住民の自主開設で設置し、市職員が備蓄食料や資機材を運ぶ手配をするそうです。自発的に活動する住民と市職員だけでは力が足りないため、避難者がお客さんになるのではなく、一緒に避難所運営をすることが求められます。そのためには、普段から近所のつながりを大切にすることが必要との結論でした。

続いて、あいち防災リーダー会長久手支部の方から「家具の配置と固定」についてのお話がありました。家具が倒れてドアが開かなくなる配置にしないこと、家具をどのように固定したら良いかのアドバイスをもらいました。東日本大震災では、ピアノでさえ数メートル飛んできたそうですので、皆さん家具の固定をしっかりしましょう!

南海トラフ地震が30年以内に発生する確率が70%程度から80%に最近引き上げられ、決して他人事ではないですね。