外部評価1日目を傍聴しました。市職員が昨年度1年間の自らの事業を内部評価し、それを基に学識経験者や公募の市民などが外部評価を行います。

外部評価1日目のテーマは「成人式事業」と「時間外勤務の削減について」。

1年前、ミス多発の長久手市は、市長公室を除くすべての部で内部評価に間違いがあったとして、外部評価直前にかなりの枚数の差し替えを行いました。

今年は複数の目で確認して刷ったのだろうと思いましたが、さっそく「成人式事業」で差し替え。「成人式への新成人の参加者数の目標」を、平成29年度467人と書くべきところ623人と書き、平成28年度492人と書くべきところ449人と書いたのだそう…。

自ら掲げた目標数値をめちゃくちゃに書いて、本当に内部評価できているのでしょうか…。

新成人の参加率の目標を75%としているが、平成25、26年度は69%、平成27、28年度は66%に減少しており、目標達成ができていないとの内部評価だったため、外部委員から「参加率にそんなにこだわる必要があるか」「成人式とは何か、どういう式にしていくのか議論してほしい」との指摘がありました。参加率の分母の数は、長久手市に住民票がある新成人になる年齢の人すべてだそうですが、長久手市は近年人口が急増していますし、大学生や単身者も多いので、長久手市の中学校を卒業していない人が相当数含まれるのではないでしょうか。その点は検証していないそうです。そもそも、来るも来ないも新成人の自由ですね。

内部評価にウイークポイント「保護者席120席に対して150人が集まり会場に入りきれない保護者がいた」と書いてあったため、外部委員から保護者席に関する意見が多数出ていました。「新成人なのに『保護者』という言葉を使うことはおかしいのでは」という根本的な意見も含めて。私が議員になった当初の成人式では、新成人と来賓しか会場にいなかったのですが、数年前にどのようないきさつで保護者席を設けたのかな。

続いて「時間外勤務の削減について」。平成28年度の時間外勤務手当は1億6496万9000円で、職員平均月約20時間とのこと。担当課の「時間外勤務になっている個々の要因は分析していない」という発言や、「人口1万人あたりの職員数が多くなっているので、職員はあまり増やせない」「行政サービスのアウトソーシングの検討は別の課の担当なので今日は人事課の分しか話せない」との発言から、外部委員のアドバイスもなかかな難しい状況でした。市役所が改善する意志を持たずして、外部委員は「ドラえもん」じゃないですね。

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