今年度、長久手市で「子ども消防団」が設立されます。→市のホームページ

予定していた20人を超え、31人の応募があったそうです。長久手市が「子ども消防団」を設置する目的は「防火防災に関する知識と技術を習得するとともに、各種訓練や活動などを通じ、各々が人を思いやり、助け合う気持ちを持ち、地域防火・防災の担い手を育成することで、将来の消防団の入団につなげることを目的とする。」と書いてあります。子どもたちの活躍に期待します。

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以下、平成27年6月議会さとうゆみ一般質問の会議録です。

○議長(伊藤祐司君) 次の項目の質問を許します。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 3項目め、子ども消防団の設立を。
 (1)長久手市の消防団は、団員数が129名で過去最低数であり、35歳定年制が撤廃されて現在35歳以上の団員が約半数を占めるという課題に直面しています。団員をふやすために市はどのようなことに取り組んでいるのでしょうか。
 (2)県の消防学校の一日体験に本市の子どもも参加をしていますが、どのような内容で、これが長久手の消防団に関心を持つことにつながっているのでしょうか。
 (3)小学校高学年の子どもたちを対象とした子ども消防団の設立は、自分の育つまちの消防団を身近に感じることができ、日ごろのまちづくりにも関心を持つことにつながると考えますが、市の考えはどのようでしょうか。
 以上、3点です。
○議長(伊藤祐司君) 質問は終わりました。
 続いて、当局の答弁を求めます。消防長。
              [消防長 寺島一裕君登壇]
○消防長(寺島一裕君) それでは、子ども消防団の設立をということで、3点御質問をいただきましたので、順にお答えさせていただきます。
 1点目について、平成24年4月に定年制を廃止した以降、平成25年3月に新たな消防団員の確保と団員の福利厚生を向上させるために、消防団応援事業所制度を導入し、同年4月には団員の年報酬額及び費用弁償額の増額、平成26年6月に消防団員の退職報償金額の増額を行ってきました。また、消防団への加入促進に係る取り組みとして、各種機会を捉えての団活動PRの積極的な実施に努めました。
 2点目について、県消防学校の一日体験は、少年消防クラブを対象に開催されるもので、消防についての関心と知識を深めさせることを目的に毎年実施されているもので、消防訓練や体験をすることにより、消防団への理解や将来の地域防災を支える人づくりとして重要な意義を持つものと考えます。
 3点目について、まずは、市少年消防クラブや子ども会などを対象に、防火・防災意識の高揚を図るため、地域の自主防災活動や消防団活動の体験など他市事例等も参考にしながら検討していきたいと考えています。
 以上です。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) まず私は、神奈川県の大和市、それから平塚市のような子ども消防団を長久手市にもつくるとよいと考え、この質問をしますので、大和市と平塚市の子ども消防団がどのようなものかをまず御説明いたしますが、小学生の高学年の少年少女を対象として、組織されるもので活動は大体月1回ぐらいのペースで行われています。例えば消防団の出初め式での放水訓練、心肺蘇生法やAEDの取り扱いや応急手当の実践、宿泊研修、防災訓練への参加などです。大和市では、平成5年から立ち上げて、年々参加者が増加をしており、今年度は過去最多の子どもが集まっているという人気ぶりであります。昨日、一昨日の一般質問でも消防団をふやしていくことが非常に難しい状況であることがわかりました。大和市や平塚市のような子ども消防団を設立すれば、この子たちは12歳ぐらいですので、あと6年たちますと18歳になって本物の消防団に入る資格がありますし、子どもたちが消防団の方々と一緒に頑張って取り組んでいる姿を子育て世代の親たちが目の当たりにすることによって、これまでとは違う視点で関心が集まり、効果があると私は考えますが、消防長も大和市と平塚市の例を見てくださったと思いますが、どのような感想をお持ちか、お尋ねいたします。
○議長(伊藤祐司君) 消防長。
○消防長(寺島一裕君) 大和市と平塚市のホームページで拝見させていただきました。組織的にいいますと、大和市が少年消防団員ということで、平塚市は少年消防クラブということで、目的は同じにしても組織の位置づけがちょっと違うということではございますが、いずれにしましても当市には少年消防クラブも結成しております。大きな違いは、活動内容ですとか、活動の回数なんかが特に目立って違うということと、また体験学習ですとか、訓練なんかがかなりたくさんのメニューがありまして、そういった意味では当市の少年消防クラブとは大きな差があるなということは感じました。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 大きな差があるんですが、それがいいと思うかをお尋ねしたんですけれども、長久手市のホームページを見ますと、長久手市には長久手市少年消防クラブという立派な名称のものが平成24年に設立されたと書いてありますが、この長久手市少年消防クラブというのは、どのような中身で、何がきっかけでできているのかをお尋ねします。
○議長(伊藤祐司君) 消防長。
○消防長(寺島一裕君) 長久手市少年消防クラブの目的をまず申し上げます。少年期からの火災予防に関する知識と技術を身につけ火災予防思想の普及を図ることを目的としております。何をきっかけにといいますと、県内の市で全国少年消防クラブ愛知県支部というところがございまして、県内の市で支部に加入していたところがなかったということで、長久手は市制もありましたし、平成24年4月にこの少年消防クラブの愛知県支部に入ったということです。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) でも私の今回の提案は、その県がやりましょうと言ってつくっているこの消防クラブではなくて、大和市や平塚市のものが実際の子どもの消防団だと思うんですけれども、先ほど(2)のところで一日体験ですね、そちらも関心を持つことにつながっているというお答えではありましたが、現在、この6小学校区で持ち回りで、たまたまその年に5年生と6年生だった児童にだけ募集を呼びかけておりまして、それぞれの学校に回ってくるのが6年に1回で、なおかつ5年生、6年生でなければならないということは、ほとんど市民の目にも触れないんですが、参加したい子が参加するチャンスがあるように公募をすることはできませんでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 消防長。
○消防長(寺島一裕君) 先ほど活動の内容をちょっと報告するのを忘れましたが、いずれにしましても少年消防クラブといいますのは、市内の全学校の5年生、6年生がクラブ員になっております。消防学校の一日体験というのは、各小学校区で持ち回りで実施しておりますが、夏休み中に防火ポスターとか、習字、こういったような防火の啓発を図るための作品の募集もしておりますので、そういったものには皆さん参加していただけると思います。
 以上です。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 子どもが参加する消防団というのは、その絵や習字の応募が主では本来はないと思うんですよね。一日体験だけだと、それでその場で終わってしまいますので、定期的に1年ぐらいの期間をかけてやる必要があるかなと思います。
 大和市や平塚市では1年間ぐらい小学校高学年の子が在籍をしまして、その子たちは終わったころには、すぐ中学生になります。災害時に中学生は地元にいますし、力もあって本当に役に立つということで、全国的にも今中学生の力、特に災害時ですけれども、注目が集まっております。長久手市は吉田市長になってから小学校区ごとに1年に1回防災訓練を行っていますが、中学生の姿はほとんど見かけませんね。もっと中学生の参加を勧めることを考える必要があるのではないでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(高嶋隆明君) 市内一斉防災訓練、2年続けてやりましたけれども、今、やはり課題として上がっているのが児童生徒との連携という部分が要するに児童生徒というか、学校との連携という意味合いでございますけれども、学校との連携が何かできないかというようなことが今課題として上がっておりますので、ただ、学校には学校のいろんな事情があると思いますので、その点については、また教育委員会のほうと、また協議をしていきたいと思っています。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 学校には学校の事情と、そういう視点ではなくて、本当に中学生が広く参加をしていただけるように教育委員会とか部署を限らずやっていただきたいと思います。
 平成25年3月に議員からの提案によって、消防団応援事業所制度を導入したということで、今2年を経過しておりますが、現在どれぐらい協力してくれる企業や店舗があるのかということと、実際に消防団員がメリットを感じている状況になっているのかをお尋ねいたします。
○議長(伊藤祐司君) 消防長。
○消防長(寺島一裕君) 応援事業所についてですが、現在登録していただいている事業所が34事業所ございます。その中で割引ですとか、ポスターを掲示したりとか、応援表示証を掲げていただくという事業所ですが、正直言いまして、その実態調査というのはやっておりません。サービスの内容については、例えばビールを最初の1杯目が半額ですとか、ヘアカットが500円引きですとか、オイルですとか、タイヤの交換が500円引きとか、そんなような特典がありまして、団員の皆さんに使用していただいているとは聞いております。いずれにしましても、この事業所については団員を応援していただきまして、団員の皆さんにも店に入れば、そういう表示証が掲示されておりまして、サービスが受けられるということで目的は達成しているとは思っております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) でも内容を把握していないのに、目的が達成しているかどうかちょっとわからないと思うので、もう一回よく確認をしていただきたいと思います。
 (3)のお答えで、各種機会を捉えて消防団活動の消防団員確保のための積極的なPRをしているということですが、例えば昨年度でいくと、どのようなものがあったのでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 消防長。
○消防長(寺島一裕君) 各種機会を捉えてPR活動ですが、例えば地域の夏祭りですとか、校区の運動会、それから市民まつり、消防出初め式などで消防団活動のパネルの展示とか、そういったものを来場者の皆さんに見ていただいたり、子どもさんに消防車に乗っていただいたりとか、防火衣を着ていただいたりして、写真を撮ってもらったりするところで、またそのお父さんに消防団員に入ってもらえないかというような、そんなようなことで団員募集をしております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) そうですね、難しいとは思うんですけれども、子どもがその服を着たり、消防車に乗ったときに突然お父さんに言ってもかなり唐突な印象を受けると思いますし、入ったらすごく大変なことばっかり続くのではないかなという不安も湧いてくると思うので、まずは子ども消防団を立ち上げていただくなり、工夫が必要かなと思います。
 それで、今、市が洞小学校区は人口が急増をしております。しかし、市が洞小学校区内に住んでいる消防団員は1人ぐらいだけということですよね。ということで、子ども消防団を立ち上げることが未来につながるのかなと私は思うんですけれども、市長はこの子ども消防団については、どのように思いますか。
○議長(伊藤祐司君) 市長。
○市長(吉田一平君) とてもいい提案だと思います。例えばわかりませんが、はんてんを着るということなんかは、誇らしいと思うし、ぜひまちづくりの担い手になってほしいと思います。
 特にもう一つ、話は違いますが、今、婦人消防団が114人おられるんですよ。つい三、四日前の総会で、私に南と西と市が洞を足すと10人ぐらいおられますね。あとは100人が今のそういう下山、北、それから岩作、上郷なんです。ぜひ何歳でもいいものですから、ほとんどの方が70歳前後ぐらいまでおられますので、そういう方たちと今の子どもたちをうまくコラボすると、多分いいんじゃないかなと今思いました。ぜひ、もし学校とか、お母さん、お父さんたちの事情が許せば、何か工夫して今から消防団をやるといいと思いますけれどもね。何かぜひいい知恵をかしてください。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 市長も今、前向きな答弁でありましたので、ぜひやっていただきたいと思います。
 子ども消防団に、例えば子どもが1年間通してかかわることによって、子ども自身も市内や自分の住んでいる地域でどのような行事が行われているか知る機会にもなりますし、行事の運営をする側にいる市民とかかわることで、その子たちが大きくなったらみずから進んでまちづくりにかかわってくれると私は思いますので、ぜひ立ち上げをお願いしたいと思います。
 最後に(3)のところで、具体的に子ども会と連携してやっていきたいということをおっしゃったんですが、それが近々どういうことをされるのかだけ、最後にお尋ねして終わりにします。
○議長(伊藤祐司君) 消防長。
○消防長(寺島一裕君) 3点目の少年消防クラブと子ども会とかの対象のところだと思いますが、今考えておりますのは、平成22年、23年と子ども会さんと消防団員と拍子木による町内巡視といいますか、夜回り広報みたいなことをやったことがございます。ですから、ぜひ地域の防災活動の一環として、団と子ども会さん、子ども会さんに限定するわけではありませんけれども、そんな中でそういった活動ができるといいのかなと考えております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。
○13番(さとうゆみ君) ありません。
○議長(伊藤祐司君) ないようですから、これをもって、さとうゆみ議員の個人質問を終結します。
 この際、暫時休憩といたします。再開は13時といたします。