小学校では次の4月から、中学校では平成31年4月から道徳が教科化されることが決まっています。教科化されるため、文部科学省による教科書検定が行われました。「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ」という点が足りないからと、「パン屋」が「和菓子屋」に修正されたり、「アスレチックの遊具で遊ぶ公園」が「和楽器を売る店」に修正されたりしています。また、「高齢者に尊敬と感謝の気持ちをもって接する」ことの扱いが不十分だとして、「消防団のおじさん」が「消防団のおじいさん」に書き換えられました。挿絵もおじさんの絵からおじいさんの絵に入れ替えられています。

私は、瀬戸市図書館での教科書展示で「消防団のおじいさん」を読んでみました。「(夜8時過ぎ)広場の奥にある倉庫から、ホースを出して、消火の訓練をしています。きびきびと動く人たちの中に、パン屋のおじいさんもいました。」とありますが、何だか違和感。夜8時過ぎにきびきび訓練できるうちはおじいさんではないのでは?または身体を酷使?この点だけに限りませんが、作者は「おじさん」という主人公で文章全体を書いたことを私は感じました。取って付けたように「おじさん」を「おじいさん」に書き換えてしまったら、表現が変になり、道徳以前に日本語の問題です。

道徳が教科化されると通知表もつきます。数値での評価はなじまないということで記述式になったようですが、教師もそれぞれ違った感性を持った人間であり、子どもの内心を評価できるのでしょうか…。

長久手市教育委員会でも、7月20日の臨時教育委員会にて、どの道徳の教科書を採択するか決めます。

{B7B23AD7-2C38-436A-A328-6F4D6FC16B45}