いつも私の活動を熱心に応援してくださる方が貸してくれた本、「モンスターマザー」。実際にあった話です。

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「たった一人の母親が学校を崩壊させた」とありますが、生徒の母親が異常なほど学校に因縁をつけたりクレームを言ったりするため、担任の先生、部活の顧問、校長先生を始め学校の先生が頭を悩ませ苦しんでいました。その母親の息子はお母さんが変だと思いながらも、勉強も部活も一生懸命頑張る子でした。

部活内でいじめのようなことがあったと母親のクレームは激しくなり、息子も不登校気味になってしまい、息子は自殺。自殺は学校の責任だと母親は裁判に訴え、人権派弁護士と県議が母親の応援に入り、マスコミも学校が悪いように報道し、どんどん学校が責められていきました。

本当は母親が原因だったと学校や部活関係者が提訴し、最後は母親が裁判で負けたというストーリーです。

学校は理不尽な状況のまま終わらなくてよかったと思いましたが、別の次元で誰かこの母親と息子を救うことができなかったのかとの思いが私の中で大きくなりました。この母親自身も身近な人を何人か自殺でなくしており、自分の人生で培ってきた価値観が通常と異なるので「モンスターマザー」の一言では片づけられないと感じました。息子が自殺をしてしまったシーンを読んだとき、私は頭が真っ白になり時がとまってしまいました。自殺した息子にとっては親が絶対的な存在であり、家族という閉鎖的な中でひたすら追い詰められていったことが、残念でなりません。人権派弁護士も県議も母親の話を鵜呑みにして一緒になって学校を責めていましたが、客観的に事実をとらえることの重要性も感じました。私自身も母親としてのあり方を改めて考えました。とりとめのない私の感想文ですが、ぜひこの本を読んでみてください。