今日は、青山ブックセンターのトークイベントに参加していました。
 
 
そこで考えたことをひとつ。
 
 
登壇者のお一人、作家の浅生鴨さんが、
 
「読まれたいという気持ちはあまりない」

「自分には世界がこう見えている、ということを書いているだけ」

 

 

と、おっしゃっていたのですが、この言葉、自分にとっても、とてもしっくりきました。

 

 

 

私が文章を書く理由は、次の2つのうちのどちらかで

 

 

ひとつは「考えたいから」。

書くと、深く考えられるので、書く。

考えることが好きというか趣味なので、書く職業を選んだといってもいいくらいです。

考えることだけで生活費を稼げる仕事はどこにあるかと探した結果、いまの仕事に辿り着いている気がします。

書くことは、考えるための手段。

 

思考は気体。

ことばは液体。

それをどこかに繋ぎとめようと思ったら、私は文章を書く。文章は固体。

そんな感じです。

 

 

 

 

もうひとつは、自分の目には世界がこう見えている、ということを、表出しておきたいなと思う時。

『女の運命は髪で変わる』を書いたときは、そんな気持ちでした。

せっかくヘアライターという立場で、美容師さんたちから、お客様たちから、いろんなことを教えてもらったので、それをどこかに「置いて」おきたい、そんな気持ち。

その「置き留めた」文章が、誰かの役に立ったり、世界がちょっとよくなったりするためになったら嬉しいなって思ってました。

 

 

私は書籍のライターをしているのですが、

そういえば

 

本を続けて出される著者さんて

 

なにかを書きたくてたまらないという人よりも

 

これは書いておいた方がいいんだろうな、

自分が見えてる世界を言語化した方がいいんだろうな、って感じで書いている人が多いように思う。

 

 

そんなことを考えていました。

 

それでは、また。

さとゆみでした。

 

【この記事もおすすめ】

★→(オフな話)主語を自分にする

★→(オフな話)「自分の時間」ありますか?

 

 

【19刷・8万2000部になりました】