「祝・365日連続達成!」

Duolingoのアプリに花火が上がった。画面を見ながら、葵は深く息を吐いた。

たった5分から始めた英語学習が、1年も続いたのだ。

「お金に強くなりたいなら、まず“言葉”に強くならないとね」

数ヶ月前に見たYouTube動画でのこの言葉がきっかけだった。

でも1年後、自分が金融ニュースを英語で読もうとしているなんて、あの頃の自分には想像もできなかった。

 

その夜。スマホの画面がふっと暗くなり、英語のフレーズが浮かび上がった。

 

“Compound interest is the eighth wonder of the world.”
(複利は世界の8番目の不思議だ)

 

「アインシュタインの言葉よ」
どこからともなく“ノア”の声が聞こえる。
疲れていたせいか、脳内に響くその声に葵は抵抗しなかった。

 

「英語が読めると何が変わると思う?」

ノアの問いに、葵は思わず口にした。

「海外の経済ニュースや投資の情報に直接アクセスできる。たとえば…、アメリカの利下げニュースをリアルタイムで読めるとか」

「そう、それが“情報格差”を乗り越える第一歩」

 

ノアは言う。

世界のお金の流れを理解するには、日本語だけでは見えないことが多すぎると。

英語がわかると、
✔ 海外企業の決算書も読める。
✔ 株価に影響するFRBの発言も理解できる。
✔ そして、怪しい“投資話”にも冷静に対処できる。

「365日で得たのは英単語だけじゃない。情報に強くなる武器だよ」

 

その翌朝。葵は初めて“Bloomberg”のアプリを英語で開いた。
専門用語はまだわからない。

でも、投資家たちの世界の息づかいを、自分の目で確かめられる。

そんな実感があった。

 

最後にノアが静かに告げた。

「あなたが積み上げたのは“語学力”だけじゃない。“経済を読む力”よ」

 

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