お笑いコンビ 「テツandトモ」の人気が消えないのはなんでだろう~──腰が低く、謙虚、感謝の気持 | TABIBITO

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今年でコンビ結成17年になる、お笑いコンビのテツandトモの人気が続いており、地方営業は、先月11月だけでも24ヶ所で行う人気ぶりだという。
 
2003年に「なんでだろう~」の歌ネタでブレークしてから11年。テレビ受けして一時は大ブームとなっても、一過性で消えてしまうことの多い業界の中で、なぜ?か。
 
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「日刊スポーツ」の26日付「テツandトモ消えないのはなんでだろう~」という記事に、「先日、大手スーパーのイベント会見を取材し、その理由の一端をかいま見た」とある。
 
「とにかく腰が低い。ともに44歳だが、一回り以上も年下のスタッフにも丁寧にあいさつして回っていた。取材陣へのサービスもきめ細やかだ。テツはテレビ各局のカメラ1台づつに、小道具のロブスターの模型を持って踊りを披露。映像を撮れていない媒体があると、戻って取り直しに応じていたといた。
 人を落として笑いを取るタイプでもない。親子で安心して見られるのも、営業で人気の秘密だろう。毎年、何組ものタレントがブレークしては、数年後には泡のように消えていく。その現実の中、テツandトモは、テレビで見る機会は多くないが、着実に草の根活動を続けていた。彼らにとってこれが、芸能界の荒波を生き抜く術のすべてではないだろうが、その一つであることは間違いない。」

昨年2月に「結成15周年『歌』ライブ」を都内で行ったときも「本当にみなさまのおかけです。感謝しています。本当にありがとうごさいました」と何度もお礼を言い、また、各地の地方の営業でもお客さんへの感謝の言葉を忘れないという。
 
私の埼玉にいる知り合いの親子が、ショッピングモールのイベントで「テツandトモ」を見て大ファンになってしまったと言っていた。
人を傷つけたり下品なネタがないので、子どもさん連れでも安心して見れるとともに、2人は、どこでも、小さな子どもやお年寄りにも優しく接しており、家族ぐるみでファンになる人も多いのだという。
 
 
 
もう1人、大ブレークして、それ以降も人気が続いている謙虚な芸人(?)がいる。
 
船橋市非認定ご当地キャラのふなっしーだ。
 
イメージ 2ふなっしーも毒舌だが、人の傷つけたり、他人を落として笑いをとることはしない。自分を支えてくれた人たちへの感謝も忘れない。

「ご当地キャラ総選挙2013」で1位に選ばれたときに「1年前に1匹で船橋の地に降り立って活動を始めたときは、誰もいなかったなっしー。活動していくうちに、いろんな人の手助けを借りて、1位をとれたことに感謝しているなっしー」と言った。

また、続く「ゆるキャラグランプリ2013」での、2連覇への期待がかかっていると言われたときも「辞退するなっしー。地域の活性化が大前提にあるなっしー。まだ埋もれているキャラクターがグランプリで1位をとって、そこが活性化するのがこういったグランプリの趣旨なっしー。連覇をかけて優勝した人が乗り込むのは、少し違うなっしー」と言って優勝候補だったがエントリーを辞退した。

人気者になると地方の営業だと手を抜く芸人も多いと聞くが、ふなっしーは全力だ。今でも、ふなっしーが来るところは、どこでも、老若男女でいっぱいだという。
 
 
 
もう1人、先月10日に亡くなられた日本映画界の大スターであった高倉健さんも、周りの人達からはカリスマ的存在でありながら、常に謙虚で律儀だった。
 
イメージ 3「鉄道員」で初めて映画出演した志村けんさんに、映画撮影のため北海道に行く前日、高倉さんは撮影スタッフから志村さんの携帯番号を聞いて電話したところ出なかったので留守電に「高倉です。明日よろしくお願いします。寒いですので気をつけて下さい」と入れた。
志村さんは、それを聞き感動した、というエピソードがある。
 
こうした謙虚さが、年代を超えて多くの人たちの信頼と共感を与えて人気を博した源にあったのだと思う。
 
 
 
人気の度合いもジャンルも、ちょっと違うかもしれないが、テツandトモもふなっしーも、高倉健さんも、謙虚さがあり、ファンや自分を支えてくれた人に対して心から感謝していることが共通している。
 
お店でも、謙虚で感謝の気持ちを持って接してくれる店主や店員のいる店には、ぜひまた行ってみたいと思う。
どんなものでもそうだが、やはり、本当にいいものは長続きする。