Part1の続きです。
粘膜免疫機能がなぜ大切か。それは、病原菌やウイルス、異物の体内への侵入を強力にブロックしてくれるからです。
予防接種を打つ人、多いと思いますが、予防接種で出来る抗体は、血液や体液中で働くもの。つまり、すでに体内に侵入してしまった病原菌やウイルスと戦うものです。これが全身免疫。それに対して粘膜免疫は、全身免疫の前の段階で発動する。粘膜免疫がちゃんと働き、病原菌の体内への侵入を防げれば、全身免疫を発動させる必要はありません。身体への負担も軽くなる。
(粘膜免疫は免疫グロブリンA(IgA)が主体で、全身免疫は免疫グロブリンG (IgG)が主体。
構造が大きく異なります)
やっぱり、身体の中に入ってからよりも、その前の段階でシャットアウトしたいですよね
この粘膜免疫に注目して、粘膜ワクチンの研究がいま盛んに行われているそうですが、、、そんなワクチンを使わなくても、そもそもの粘膜免疫の機能をもとに戻してあげれば良いと思うのです 壊れているものを戻せば、ワクチンなど余計なものはいらないはず
では、どうやってその機能を戻すのか。それは・・・
シャンプー、歯磨き粉、石鹸を使うのをやめましょー
またか、、、と思われそうですが、いやいや、本当にそうなんですよ。私はこれらの洗剤類を使わなくなって5年ほど経ちますが、本当に風邪もひかなくなり、インフルエンザにもかかりません。もうね、かかる気がしないんです。粘膜さんと常在菌さんに守られている安心感がすごい。
それで、ある日、実験でそれらの洗剤類をぜーんぶ使ってみたんです。そうしたら、鼻、喉、目の粘膜がカッピカピに乾燥しちゃいました。鼻の中なんて洗っていないんですけどね、でも、知らないうちに洗剤の飛沫を吸い込んでいるんでしょうね。(洗剤の香りがするっていうことは、香り成分を吸い込んでいるんですもんね。)
こりゃーね、毎日毎日こうやって粘膜を破壊していれば、インフルエンザにかかってもしょうがないな、と思ったんですよ。
歯磨き粉なんてもう百害あって一利なしですよ 様々な界面活性剤や化学物質が、直接、喉や気道の粘膜を破壊してしまう。うがい薬もそうですね。そして、食道を通って、胃や腸の粘膜にまで影響を及ぼす・・・ 歯磨き粉をやめると、胃炎が治る人、結構いるようですよ。
口呼吸を止めましょー
鼻呼吸だと、吸い込んだ空気が鼻で温められ、粘膜に潤いをもたらしてくれますが、口呼吸だとダイレクトに喉に空気があたり、乾燥して粘液が少なくなってしまう。
粘液は物理的に病原菌や異物を洗い流してくれます。それが乾燥すれば、病原菌・ウイルスがピタッと喉にはり付いちゃいますね 粘膜は粘液で潤っていることが大切ですから、それが乾燥すれば、粘膜免疫細胞の働きも弱まってしまう。
口呼吸をしているひと、結構多いと感じますが、鼻がつまっているんですよね。炎症やアレルギー反応でつまっている。だから、口呼吸をやめて鼻呼吸にするには、この炎症やアレルギー反応を軽減する必要がありますが、それには全身の免疫機能のバランスを整えて行く必要がある。
粘膜免疫の機能を整えるために、全身の免疫機能を整えなければならないという、鶏が先か、卵が先かみたいな話しになりますが、要は身体の一部分や症状だけを見るのでなく、全体で見て行くことが大事だということだと思います。
続く