現代社会には、人間の身体の本来の機能を低下させてしまう要因がたくさんあります。

 

 

食物の栄養価低下、良質の油・たんぱく質の摂取不足、ミネラル不足、遺伝子組み換え作物、化粧品・薬・洗剤類の多用、抗生物質の多用、などなど・・・。

 

 

これらによって、様々な病気や症状が起こっています。

 

 

その低下してしまった機能を本来の状態に戻し、代謝や解毒が日常的にスムーズに行われるようになれば、西洋医学であれ自然療法であれ、特別な対処は必要なくなってくると思います。

 

 

実際、野生動物は、調子が悪い時には草をたくさん食べたり一日中眠ったりと、日々の食べ物や睡眠の調整で対応し、お医者さんや療法士にかかることはありません。(人間がしらない所で野生動物のお医者さんが開業しているという可能性は、ここでは排除しておきます・・・)

 

 

人間の身体の中で、著しく機能が低下している箇所。その一つが粘膜組織です。

 

 

人間の身体は、下の図のように一枚の皮で覆われていて(図のクオリティに関しては、目をつぶっておいてください・・・)、その皮が外の世界と接しています。この皮は、皮膚と、消化管、気道、耳と鼻の内部、目、喉です。消化管、気道、耳と鼻の内部、喉は、実は体の内側ではなく、外側なんですね。

 

 

 

皮膚は表皮で覆われ、消化管、気道、耳と鼻の内部、目、喉は、全て粘膜組織で覆われています。粘膜組織は、絨毛組織といって突起状になっている箇所も多く、それら全てを広げると、テニスコート1.5面分にもなり、人体最大の組織と言われています。

 

(図中で柔毛となっているのが絨毛のこと)

 

 

この外の世界と接する部分は、当然、病原菌やウイルス、花粉、汚染物質などの、外からの侵略を受けやすい箇所です。ですから、それらの異物を排除するための機能が、皮膚組織と粘膜組織にはきちんと備わっています。具体的には、これらの組織をびっしり覆って物理的なバリヤーを構成したり、天然の抗生物質を作り出したりする常在菌や、病原菌などを物理的に洗い流す粘液、そして、粘膜組織に特有の粘膜免疫機能です。

 

 

われわれ現代人の身体では、この粘膜組織がボロボロに破壊され、粘膜免疫機能が大きく低下してしまっています。

 

 

ウイルスや細菌の感染経路を見ると、口や喉や気道の粘膜、消化管から感染する場合が非常に多いです。インフルエンザも喉や鼻の粘膜から感染しますよね。だから、粘膜組織の状態を整え、粘膜免疫機能を本来の状態に戻せば、これらの細菌・ウイルスの感染も防げるということになります。

 

 

長くなってきたのでPart2に続く! 次は、粘膜免疫とは何か、なぜ粘膜免疫が破壊されているのか、その機能をもとに戻すにはどうすれば良いか、について書きます。

 

 

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