『シズちゃん』





愛してるって言ってみて


なんて、

ばかみたいな願い

神様なんて、信じちゃいない、けどね、



もしも僕を欺いて、存在するのなら、



『僕の願いも、』










聞いてほしいもんだ

じゃなきゃ、不公平だろう?
そうじゃない、お前が信じないからだ、





なんて、ほざいてみろ




『神様、』









姿が見えないものに、すがるなんて、もともと、無理な話なのさ。






『イーザーヤークーン!?』



ほら








また君の声が耳を掠める
憎らしいと感じる反面、比例するように愛しさも込み上げてくるようになった







けれど、













君との関係を変えるつもりはない

まあ、悪魔で自分から、だが。





もし君が、











僕の抱いた感情と同じものを感じたのなら、













比例するどころか、愛情のほうが溢れだしたのなら、







(僕を、)














命をかける覚悟を持って












『愛して?』














君を愛してる













ぼくは、いつも














愛情反転基盤



だるくてまだ温い空気を感じる重い身体を、眠りかけた意識と共に叩き起こしてみる



しんどいわけではない
あくまでもだるいだけ






ひたすらに意味のなかった昨日の行為
それに対しては別に悲しくもなく、嫌悪感を抱くことも一切ない





『ん…』






少し溜め息を吐き出してみるとあのとき感じた唯一の感情が思い出された嫌になるくらいの、虚しさ







その虚しさにプラスされた、息が止まるくらいの愛しさだけ













『ああ、』














今日も今日とて





酷く、憂鬱






物珍しささえ写さなくなったあなたの眼には















今なにが写っているの?












『なんて…、ネ』











干渉が酷く滑稽に思えてきて、つい嘲笑いたくなった






劣等感も、いまだに消えない






もちろん、自分に対しての、だ













ふと、手に温もりが沁みる









貴方が目覚めてなんとも言えぬ感情を浸り出すまで、













あと、何秒?










貴方も、




私も、














異常心臓発作




喧嘩のみの愛情表現





「はあ?」





そんなものわからない




とてもした足らずでまだ浅い

気持ち悪ささえ覚える嫌悪感のみが残り、酷く動揺してしまう自分へ、一度だけ、当て付けのために頭を使い、細胞と神経を全て其れへ向ける



なぜなんて聞きたくもない



自分の中にある、何かどす黒くも鮮やかな色合いの酷く激しい嫉妬が、自我を檻から逃そうと行動し始めるのが生々しく感じられる


今にも泣きそうな自分は、いったいどこにいるのか、まるでわからなくなる


其ほどに抉られた嫉妬は自身を嘲笑うかのごとく巻き上がる



行方不明者、



私。





(探してヨ)






『ねぇ、』




私の目が
失明するくらい、
潰れるくらい、



息をするのを
喉が忘れるくらい、
かすれて乾くくらい





体が今にも穴が開くくらい、
へしゃげるくらい
跡形もなく散ってしまうくらい






私を、





『みてほしいのヨ』




大好き、
愛してる、
愛しい、
愛、らぶ、ゆぅー、




いろんな言葉で耳に穴が開くまでずっと、深く深海の垂下距離を大幅に迂回するかのように、其ぐらい大袈裟の域を越えるくらいに、



(オマエに)





『愛を伝えたくて、』







其れはきっと















「私の、愛は、」














爆発理論愛