喧嘩のみの愛情表現





「はあ?」





そんなものわからない




とてもした足らずでまだ浅い

気持ち悪ささえ覚える嫌悪感のみが残り、酷く動揺してしまう自分へ、一度だけ、当て付けのために頭を使い、細胞と神経を全て其れへ向ける



なぜなんて聞きたくもない



自分の中にある、何かどす黒くも鮮やかな色合いの酷く激しい嫉妬が、自我を檻から逃そうと行動し始めるのが生々しく感じられる


今にも泣きそうな自分は、いったいどこにいるのか、まるでわからなくなる


其ほどに抉られた嫉妬は自身を嘲笑うかのごとく巻き上がる



行方不明者、



私。





(探してヨ)






『ねぇ、』




私の目が
失明するくらい、
潰れるくらい、



息をするのを
喉が忘れるくらい、
かすれて乾くくらい





体が今にも穴が開くくらい、
へしゃげるくらい
跡形もなく散ってしまうくらい






私を、





『みてほしいのヨ』




大好き、
愛してる、
愛しい、
愛、らぶ、ゆぅー、




いろんな言葉で耳に穴が開くまでずっと、深く深海の垂下距離を大幅に迂回するかのように、其ぐらい大袈裟の域を越えるくらいに、



(オマエに)





『愛を伝えたくて、』







其れはきっと















「私の、愛は、」














爆発理論愛