ネティポットを買ってしまいました。
ネティポットとは、鼻の中に水を入れて
掃除するための水入れです。
数年前にテレビで紹介され、なんとなく
気になってはいましたが、まさか自分が使うように
なるとは思いませんでした。
思えば小学生の頃にはすでに鼻が悪く、
鼻が悪い人は手術しないと頭が悪くなってしまう、
と吹き込まれていたので、自分も鼻が悪いとは
とても言えなかったものです。
小さな頃、肝臓病で長期間
何度も入院していました。
特別アルコールを飲んでいたわけでも
ないのに肝臓が悪かったんです。
その時、よくあったのが蓄膿症の手術でした。
話では口の中の歯茎の上側を切って
顔の肉をめくり上げ、そこから溜まっている
膿を取り出すとか。
考えただけでも恐ろしく、
自分も鼻が悪いとはとても言えません。
顔を包帯で巻かれ、全身麻酔で寝ている
患者さんを見ては密かにおびえ、自分はどうか
蓄膿症でありませんように、と祈ったものです。
そして鼻が悪いと告白できないまま
高校時代までを過ごしました。
大学入学時の健康診断で耳鼻科の先生に
つい「鼻詰まりがあります」と言ってしまい、
どれどれと鼻の中を嬉しそうに観察され、
ドキドキしてると「軽い慢性鼻炎ですね」
と言われて「蓄膿症ではなかった」と
ホッとしたものです。
「治しますか」とせっかく言われたのに
「いえ、いいです」と断ってしまったのは
今でも失敗だったと思います。
あの時治してしまえば、ちょっと寒い時や
ラーメンを食べる時、鼻水ズルズルに
ならないのではないか、と思うと
後悔しきりです。
特にラーメン屋さんに行った時は、
ラーメンを注文するよりもティッシュを
確保する方が先でなければなりません。
困るのは、食べ終えた頃に出来ている
使ったティッシュの山の処理です。
鼻水でグチュグチュになっている
ティッシュの山を、そのまま置いて行けず、
いつもティッシュ2枚くらいで包んで丸めて、
ポケットに突っ込んで帰ります。
それが煩わしい。
そもそも一口食べる度に鼻を
かまなきゃならないのが煩わしい。
治しときゃ良かったと思うわけです。
続く