新たな希望が目の前に現れたGくんは浮き足立っていました。


その時、4月くらいでした。新店舗は10月オープン予定でA社長はじめプロジェクトメンバーは店舗探しに奔走してました。


大阪の北新地が最有力候補でした。


地元の田舎町から大阪最大の繁華街へ…


Gくんの周囲の飲食店店主たちの間では沸いたのです。


Gくんも鼻高々だったそうです。


「俺はお前たちとは違うからこういう話も入ってくるんや」


と吹いていたそうです。


周囲の店主たちは羨ましくもあり苦々しくもあったことだと思います。


それで新店舗プロジェクトが進捗していく中、地元で20数年やっていた弊害が露骨に表に出てきたのです。


極論を言うと…郊外の田舎町で20数年ダラダラやっていただけということでした。


もうまったく時代についていけないのでした。


Gくんは若い頃、会社員を経てその後1軒はアルバイトしていた焼鳥屋、さらに老舗の焼鳥屋…この2店舗での1年と少しが修行のすべてでした。


その2ヵ所目の焼鳥屋の味を受け継いでいると常に言うていましたがその店は現在は3代目の時代になり、Gくんが修行していたのは初代店主の末期の頃でした。


結局、変化も進化もしないまんま20数年過ぎただけだったのが早い段階で判明したのです。


すしTTの店主、Tくんはそれを最初から察知していたようでした。


そしてプロジェクトチームからの指示などをGくんは先延ばししてやらないということを繰り返していたようでした。


なぜやらないのか?段々と違う方向に向かいはじめました。


ひょっとしたらなにか脳の機能そのものになんらかの障害があるのではないか??


筆者もその辺を考えていました。


Gくんとのやり取りもややおかしな反応をするなとは思っていたのです。

そもそもの根本的なことがなにも理解出来ていないようでした。


最初、A社長、T店主、そしてGくんとの会食の席では


「今までのことは全部捨てて新しい気持ちでやっていく所存です」


という発言をしていたようですが…数ヶ月経過した頃には


「今までやってきたことを捨てるつもりはない」


に変わって行きました。しかしそれは捨てる捨てないではなく、もう新たな技術や知識を取り入れられなくて、習得するのもほぼ無理だったのです。


20数年なにも進化せずに来てしまったので凝り固まってしまっていたのです。


それで経営陣は難しいことを言ってるわけではないのに出来ないGを見て…


プロジェクトチームの解散と新店舗の話をストップすることになっていくのでした。


続く...