大宮妄想小説、BLです。
ご理解のある方のみ、どうぞ。
苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。
第一話はこちら↓
Fin.智
智side
「大野さんって……
本当にニノさんのこと、好きなんですね///」
あの…
ベッドシーン。
あそこのシーンを。
なんとか撮り終えた後の
休憩時間。
精神的に
疲れ果てたせいで。
なんか無性に…
甘いものが食べたくなって。
控室に置いてくれていた
お菓子をボリボリ食べながら。
ぼーっと座ってた
俺の隣りに。
お疲れ様です…って
あの子は座って。
周りに聞こえないような
小さな声で。
そう…
俺に。
突然
切り出した。
「さっき撮った…あのシーン、」
「ん……あ、あぁ……」
「演技してる最中に……
大野さん…なんて言ったか覚えてます？」
「………………ぇ………………俺？」
「ほらぁ…大野さんに抱え込まれて
起こしてもらった後のシーン……」
「…………ぇ………ごめん…………なに？///」
「………………………………」
「……俺……セリフ……あったっけ？///」
「…………やっぱり覚えてないんだ///」
「……ぇ……覚えてない……って？///」
「私を抱え込んで
起こしてくれた後のシーン…」
「………………………………ぇ？///」
「あそこで…大野さん…揺れながら…///」
「ぇ…ちょ…なに…？///」
「『和……』………………って///」
「……………………へ、」
「『和……』って、言ったんですよ///」
「……………………まじ？///」
「多分、耳元で言われたので
聞こえたのは私だけだと思うんですけど…///」
「……………………///」
「やっぱり……無意識だったんですね///」
「………………ぇと……なんか……ごめん///」
「や、いいんです、全然///
謝らないでください///」
「………………///」
「ただ…なんか…
いいなぁって思っちゃって…///」
「………………///」
「っていうか…
なぜか私がドキドキしちゃったし///」
「………………///」
「大野さん…本当に。
ニノさんのこと好きなんですね///」
「…………ん///」
「いいなぁ…羨ましい///
あぁ〜///私もそんな人に出逢いた〜い！///」
いいなぁ…いいなぁ…って///
何度も、羨ましそうに
繰り返すその子に。
そう…俺は
和だけなんだよ///
……って///
あんまりにも
嬉しくて…
そのまま色々…
惚気けちゃって///
和の
可愛いとことか。
やべぇだろ？…って
思うとことか。
調子に乗って…
語りまくったせいで///
和には言えない…
あの子との、秘密の会話///
だって…
そんな話したって言ったら
なにそんな
恥ずかしいこと喋ってんの///…って
お前…
絶対怒んじゃん///
「………………んぅ、」
仰向けに
眠っていた和が。
ｺﾞﾛﾝと
寝返って。
俺の方を向いて。
なにかを
探すように。
左手をシーツの上で
軽く彷徨わせる。
俺は
ここだよ、って。
お前の隣り
いるよ、って。
彷徨う
その手に。
俺の手を重ねると。
ほ…っと。
安心したように。
眠ってるはずの
和が。
小さく
微笑んだ。
……和。
愛してる。
気持ちが
勝手に。
溢れるくらいには。
いいなぁ…って。
周りに…
羨ましがられるくらいには、さ。
俺…
お前のこと。
好きで。
好きで。
たまんねーの。
だから…さ。
俺が
いないとこで。
一人。
泣くなよ。
握りしめてる
和の左手。
その…
薬指で光ってる。
お揃いの指輪に。
ありったけの想いを
込めて。
唇を寄せて。
ﾁｭ…っと
キスを落とす。
もっともっと。
君に
恋できるように。
そう。
願いを込めて。
*-*- Fin -*-*
お付き合い下さり、ありがとうございました♡
だいぶ重めな嫉妬宮ちゃんでしたが…(꜆꜄꜆//˙꒳˙//)꜆꜄꜆
そこはもうぴよこですから笑笑笑
思い切り書かせて頂きました(*´艸｀*)
ちなみに今回の智くん主演映画は
「ナルラルタージュ」だそうです(察して笑)
ずっと書いてみたかった今回の設定
挑戦できて楽しかったです(*´艸｀*)
それでは…
またまた長ーいお休み期間に入ります( ；∀；)
また来年お会いしましょう♪
(´・∀・`) またねっ！