大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。







第一話はこちら↓

















和也side



苦しくて。

苦しくて。



思わずぎゅ…っと
握ってしまっていた。

智のシャツ。







ぐ…っと身体に
力が入った俺の耳元に。

智が
自分の唇を寄せて。

宥めるような。

優しい声で話を続ける。









「なのに…さ。」

「…………………………」

「なぁ…お前…分かる?」

「……………………っ///」







シャツを
握りしめたままの。

俺の手を取って。



智が導いた。

その先で
触れたのは。



服越しでも分かるくらい
主張している。

智の…熱。






「全然……
なんもしてないのにさ。」

「………………………………」

「和とだったら…
こうしてるだけで、さ。」

「………………………………」

「俺…こんななっちまうのに、」

「………………………………///」

「あん時は…なにしたって。」

「………………………………」

「全然………」

「………………………………でも、」

「……………………んぁ?」

「全くなんにも…って…
それはそれで……なんか……」

「………………………………」

「お相手さんに…失礼じゃない?」

「………だろ?
やっぱそうだろ?///」

「…………………………///」

「だからさ…俺言ったんだよ。」

「………………………………」

「あんまりにもなんも感じねーから…
逆に……『なんかすみません』って…///」

「………………………………///」

「俺……謝ったんだぜ///」







それでなんか…
笑われたけど……///

って。



恥ずかしそうに
しながら。

笑う智の
身体の揺れが。

俺の身体も
一緒に揺らして。



時々…

熱を持った
智の中心が。

揺れに
合わせて。

俺の身体に当たる。







「……お前じゃねーと、さ。」

「…………………………」

「和じゃねーと…浮気もできねーや。」

「……なに、したかったの?」

「ばーか、」

「………………………」

「言葉のあやじゃん…今のは。」






する…っと
服の上から撫でた。

その手の刺激で。



智の口から。

ん…っと
色っぽい溜め息が漏れて。



智の熱が。

更に
ぐ…っと。

昂り始める。










…………ねぇ

俺だけ?




俺の手だから…

こんななんの?








「ん…ちょ…ま、///」

「……………………」

「ちょ…まじ…///
あんな撫でんなって///」









我慢…できんくなんじゃん///








そう言いながら。

先を期待するように
揺れ始める。

智の腰に。

俺の方が
堪らなくなって。



重ねた唇と。

絡めた舌を。



智の舌が。

優しく受け止める。










「腹…減ってね?」

「…………いいから、抱いて。」

「…………………………」

「ねぇ…抱いてよ、」

「……………………ん、」











映画の中の。

アノ時みたいに。



チュ…チュ…っと。

バードキスを
重ねた智が。



やがて。

舌を深く絡ませて。



上がる熱を。

どんどん昂らせる。










「……ん………な…和、知ってる?」

「ん……チュ……な、に?」

「俺…あん時、さ。」

「…………………………」

「まじ…上手くできんくて、」

「………………………………」

「途中…もう…目ぇ瞑って…」

「………………………………」

「お前抱いてる…って思って…
演技したの、」

「………………………………」

「お前……気付いた?」









アノ時と
同じ。

俺の大好きな
智の手が。



シャツの裾から入り込んだ
服の中で。

壊れ物に
触れるように。

俺の素肌を優しく撫でる
その触れ方に。



あぁ…
そっか、って。

一人。

心の中で、納得する。










あなたの…

あのシーンが。

あんなに苦しくて
しょうがなかったのは。



あなたの…

その触れ方が。



俺に
触れるみたいに。

優しかったから、なんだね。









「だから…目ぇ瞑ってたの?」

「ちょっとだけ映ってただろ?」

「あれも…演技かと思った。」

「ほんとは…
目ぇ合わせてとかあったんだけどさ。」

「………………………………」

「ちょっと……
そこだけ変えてもらっちった///」

「………………だめじゃん、」

「………………だな(笑)」

「………………………………」

「俺……だめだめだ(笑)」








ふにゃ…っと
笑う。

智の目尻に
キスを落とす。








「…………ねぇ、」

「……………………ん?」

「あんな風に…俺にもして、」

「……………………」

「あの子にしたこと……全部、」

「……………………」

「俺にもおんなじように…やってよ、」

「………………できっかな、」

「…………………………」

「多分、俺……
あんなんじゃきっと、足りんくなる。」









重ねられた唇の
隙間から。

割り切ってきた
熱い舌が。



アノ時観たのとは
比べ物にならないくらい。

激しく。

口内を 貪 る。













もっと求めて。

もっと抱いて。

 








この人は。

俺の。



そう。

上書きするように。



その夜は。

どこまでも
深く。



智のこと。

求め続けた。

















次回は明日AM6:17です♪