大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。






ニノちゃんハピバ記念物語です♪


第一話はこちら↓




















智side



「『このまま一晩。
一緒にいてくれたら…』」

「……………………」

「『今度は主演。考えてあげるよ』
……って。」

「………………なにそれ、」

「ね…バカ?って感じ。」






湯気が立ち込める
風呂場の中。



ちゃぱ…と。

和が手で
お湯を軽く混ぜる音と一緒に。

静かな
和の小さな声が。

よく響く。





「もちろん断ったよ?
でも…こんなのに釣られるって
思われてんのかな…って思って、さ。」

「…………………………」

「肩抱いたり腰に手ぇ回してきたり。
無駄にベタベタ触ってくるし。」

「…………………………」

「おっさんキモいっつーの。」







臭いし
声でかいし…って。

ブツブツこぼし続ける
和の愚痴に。

一度だけ
会ったことのある。

あの監督の…姿を
思い出す。









「っていうか、そもそもさ。
俺の本業そっちじゃないし。」

「……………………」

「俺は歌が歌えれば
それでいい…って、ん………///」











喋り続けている和の
濡れた肩に。

顔を埋めて。

自分の唇を
ぴた…っと寄せてから。




アトが
つかない程度に。

軽く。

チュ…と
吸い付く。







「ここ……と、」

「っ……っ///」

「………………んで?」

「………………ぇ///」

「あとどこ…触られた?」








俺の…

和に。



この…俺の
目の前にある。

つるつるで
透明な…

和の。
滑らかな肩に。



あの…監督が…

勝手に…

強引に…


触れる姿が
頭に浮かんで。







首元に
顔を埋めたまま。




両腕を回していた
華奢な……を。

ギュ…っと
抱き寄せる。








「もう…ないから///」

「…………………………」

「………………///」

「…………………………和、」








無性に
顔が見たくなって。



こうして
一度。

名前を呼べば。



それだけで想いを
汲み取って。

くる…っと首を
後ろに回してくれる和。




手で
クィ…っと。

更にもう少し
こちらの方へ向かせてから。

求めるように
深いキスを仕掛ける俺を。




受け止めるように。

和の舌が積極的に
口内で動いた。










多才で。

人懐っこくて。

容姿もよくて。




こちらの世界でも。

男女問わずに
人気の高い和。





こんな風に…

卑劣な誘い方で
なくとも。

和のことを誘う人は…

決して
少なくはない。



その度に。

こうして毎回。

全て俺に話してくれる
和の話を聞く度に。







和は

俺のなのに。

……って。






そんなシルシを。

くっきり
残せやしないかと。



毎回…いつも。

必ず考える。










深く重ねた唇を
離して。

顎の黒子に。

肩に。

鎖骨に。

アトを残せない分
唇で和の身体を愛撫する俺に。

ぽつり…と聞こえた
和の声。




「……みんな、さ。」

「…………チュ………チュ……………」

「俺が…智と付き合ってる…って。
知ってるはずなのに。」

「……………………チュ……………………」

「…そんなに俺さぁ、」

「……………チュ…………ん、」

「ちょっと誘えば靡くような
軽いヤツに見えんのかな。」




チュ…っと
最後に。

胸元に
キスを落として。

和の方へと
顔を上げれば。



目に入ったのは。

拗ねた瞳と。

プク…っと
小さく尖らせた唇。





「……じゃなくて…さ、」

「…………………………」

「……俺だから、じゃね?」

「…………………………智?」

「相手が…俺なら。」

「…………………………」

「自分でもイケんじゃん…とか、」

「…………なにそれ(笑)」




















次回は明日AM6:17です♪