大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。






ニノちゃんハピバ記念物語です♪


第一話はこちら↓














智side



「…………ぁ、」




過去に遡っていた
意識が。



眠気防止に…と。

翔くんがいつもつけてる
ラジオから流れてきた音楽で。

現在に
帰ってくる。











『Attitude』










先月
発売された。

和の
カバーアルバム。



その中に
収録されている一曲で。

ずっと前から
和が大好きなバンド。

青りんごがトレードマークの…
その人達に。

『ぜひ…』と。

和が自ら熱烈にお願いして
歌わせてもらっていた。



和の。

お気に入りの一曲。















よほど…
嬉しかったのか。



この曲を
収録した日の夜は。

キーが高くて
むずかった…って。

ちょっと
興奮気味に。

満面の笑みで
話をしていた和。













車のエンジン音が
聞こえる中。




そ…っと。

目を閉じて。




和の。

高く。
伸びやかな歌声に。

耳を傾ける。








アルバムが
発売された日。

一番に買って。

スマホにも
ダウンロードして。

毎日のように聴いている
和の歌声。











歌うことの
楽しさ。

幸せ。

愛情。



そして。

信念…
みたいなものが。

伝わってくるような。



和の。
心の内に秘めた。

芯の強さが
伝わるような。



そんな歌声。















もう…

毎日。
何回も。

繰り返し。
繰り返し。

聴いてるはずの
曲なのに。






何度
聴いても。

こうしていつだって。



和の
魅力に。

惹き込まれる。












何かを信じて。

心躍らす。












…………俺。




俺は。








毎日。

こうして。


どんなことがあったって。







いつも笑って。

たまには天邪鬼にも
なってみたりして。






俺のこと
信じて。

全存在をかけて
愛してくれる和のこと。







俺も
同じように。

全力で。

愛してあげることが
できたら…って。



そう。

強く願ってる。














人生をかけて。

愛してくれる
和への愛。









俺も…



和の側にいる時は
もちろん。



こうして…

和の側に
いられない時だって。




お前のこと。

愛してる…って。



そんな想いを。

いつだって
和に抱き続ける。









それが…

俺の。

Attitude。












隣に置いてる
バッグの中。



ラッピングを
崩さないように。

大事に入ってある
和へのプレゼントを。



そ…っと。

大切に。

バックの口を開いて
覗いてみる。










今日の…
和の誕生日。

何をあげよ…って
考えてた最中。


耳に流れてきた
和の歌うAttitudeを聴いて
思い浮かんだのが。

このプレゼントだった。










どんな時でも。

俺は
和の味方…って。

和が。

いつでも
思い出せるように。





俺が好きなのは
お前だけ。

って。




苦しい時。

つらい時。

お前の心が
傷つけられそうな時。



和が。

俺のこと
思い出して。

大切で…かけがえない
お前の心。

少しでも
守ってやれるように。










和の歌声を聴きながら。

そんなプレゼント
送れたら…って。

そう
思い至って。

つい先日
購入したばかりの”これ”。








ほんとは…

もう少し早く準備することも
できたんだけど。



ちょっとだけ…

こんなのお揃いとか…
恥ずいかなって///

自分の方が
照れ臭くなって///

中々、購入まで
踏み切れずにいて///



でも。

2週間前の…
一緒にお風呂に入ってた時。

湯船に浸かりながら聞いた
和の話で。

俺の心は…
完全に固まった。

















「……誘われた?」

「……ん、そう。」

「……いつ、」

「ほら…昨日さ。
行ってくるって言ったじゃん。」

「ん……あぁ……
あの…ドラマの打ち上げ?」












他愛もない話を
するみたいに。

そういえば…と
切り出された話に。



膝の上に乗せてる和を
後ろからハグして。

ペタ…っと張り付いた
髪の隙間から見える
真っ白なうなじに。

アト…つけてぇな、
なんて。

ぼーっとしながら
考えてた俺の思考が。

完全に
ぴた…っと止まる。









「そう。
そこでね?共演者と喋りながら
監督と飲んでたんだけど…」

「……………………」

「ちょっとなんとなくさ。
周りに人がいなくなった時…言われたのよ。」





















次回は明日AM6:17です♪