大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。

 

 

 

 

こちらはIN THE SUMMERの番外編です♪

 

IN THE SUMMER(本編)↓

 

 

 

本編を読んでいなくても

楽しめる内容になっているとは思います!

 

本編が気になる方は、上からどうぞ♡

 

 

 

★いま4話まで書いてますが、まだ前○…(笑)

 そしてこの様子だと5話も前○は確実(笑)

 もしかしたら途中で1日2話更新になるかもです

 急に投稿頻度UPで、不定期更新の可能性あり

 ご了承ください

 

 

 

★コメント頂いてるのですが返信遅れます!

 すみません💦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智side



「…ただいまぁ、」



すっかり伸び切ってた髪を
短く散髪してもらって

風通しがよくなって
すっきりした頭に鼻歌を歌いながら

ビニール袋を引っ提げたまま
玄関で靴を脱ぐ


「んふ…ね、ついでにいいもん
買ってきた……、ぇ、」




散髪から帰る
帰り道

そういえば、数日前
ホットケーキ食べたいね…って
和と盛り上がったの、思い出して

ホットケーキミックスとか
その他諸々買ってきたビニール袋を
和に見せて

和に喜んでもらお…って
短い廊下を通って
部屋の中へと入ったら



見たことないような
不機嫌極まりないオーラを醸し出して

キッチンで洗い物をしてる
和がいた



「……………ぇ…和?」

「……………………」

「ぇ…なに?……どした?」



いつもなら”おかえり”って
笑顔で出迎えてくれるはずなのに

俺の方を見向きもしないまま
黙々と、シンクの中にある洗い物を
どんどんこなしていく



「ぇ……ね………和………?」

「………………………」

「なんか…俺……した……?」

「……………別に、」



一言、そう返した
和の声は

ぞっとするほど
完全に冷え切っていて

多分…俺が
なにかやらかしてる声



「…………でも、あれ、」

「………………へ、」

「あれ…どうしたいのか知らないけど。
見えない所にしまっといてね。」




あれ、って…と
言われてる意味がよく分からないまま

くるりと部屋の中を見回してみると
机の上に置いてある物が目に入る



「……………ぁ、」

「……他にもあったら整理しといてね。」



洗い物が終わったのか

手を洗って
水道のレバーを下げた和が

手を拭きながら
さっさと浴室へ入っていこうとする



「ちょ、…ちょっと待って、っ」

「………………なに、」

「ごめん…やっぱ。
あぁいうの、やだった?」


「…………は?なに?
いやに決まってんじゃん。」


「…………だよ、な、」

「っていうか、え?
いやじゃない人とかいるの?」




ありえない、みたいな顔をして
もはや苛立ちすら見せてきた和の声に

だよな…
そうだよな、って

ただでさえ丸い背中が
しょぼくれて更に丸くなる



「………ん、ごめん。」

「…………………」

「やっぱ…
ちゃんと、まさ兄に返してくる。」


「………………は?」



多分…この感じ
すぐにどうにかした方がいいんだろうな、って

ロ ー シ ョ ン の容器を持ったまま
とぼとぼと、元来た道を引き返そうとすると

慌てた様子で
和が、俺の腕を引き止めた



「え…なに?
あなた…雅紀と付き合ってたの?」


「…………は?ぇ、なんで?」

「え…なんで、って………」

「だって、これ…まさ兄からもらったし、」

「………………え???」

「”たまにはこんなのどう?”って…
この前、飲んだ時にもらったから。」


「…………はぁぁぁぁぁ?????」



”この前さ!しょーちゃんと使ったら
すっごいよかったの!おーちゃんも使えば?”




これ1つおすそ分け!って
居酒屋に入って早々渡されたそれは

実はものすごく興味があった



甘いって…まじかな

甘いシロップにまみれてる和
絶対…めちゃくちゃかわえーよな



頭ん中で想像するだけで
思わず そ こ が 反 応 しちゃうくらいには

と ろ と ろ になった和のこと
めちゃくちゃに 愛 してみたくて



でも、和…
興味なさそうだしな、って

なかなか言い出せないまんま
ひっそり洗面台の奥にしまってた



「え…元カノとのもの、じゃないの?」

「は?…なにそれ、」

「え…だって……」

「俺…和以外のやつと
ロ ー シ ョ ン とか使ったことねーべ、」




んなの使ってでも
思いっきり愛して 繋 がりたい…なんて

そんなの
和が ハ ジ メ テ で



でも…だからその分

こんなん和に見せるんも
ちょっとだけ怖かった、ってのも

言い出せなかった
理由の一つかもしんない



ただでさえ
和と 愛 し合う中で

やたら上手い フ ェ ラ とか
騎 乗 位 とか

オ ト コ の 誘 い 方 について
詳しく知ってる和を見る度

それを全部和に 教 え込んだ
こーちゃんとの過去を勝手に感じて

一人、嫉妬に
駆られることがある



この ロ ー シ ョ ン いいよね
…とか言われたら

そんな風に、勝手に
過去のこーちゃんと、一人で内心
張り合ってるとこがあって

ガキだな…って思いつつ
未だに中々、止めることができない対抗心



「……………なんだ、」

「…………………へ?」

「智…元カノとこんなん使ってたんだ、って
一人で勝手に思ってた。」


「…………………嫉妬、した?」

「…………そりゃ、」

「……………………」

「そんなの…するに決まってるじゃん、」



でも…
そんな対抗心なんて



苛立ちで冷たさを含んでいた
キャラメル色の瞳を

ふ…っと柔らかさを
身に帯びたものに変えて

ほ…っと、一息吐いて
安心した表情をさせる和を
目にするだけで

あっという間に
どっか遠くへ、飛んでいって



和がいてくれれば
対抗心を捨てるなんて

 

一瞬でできてしまう



「…………そ、っか。」

「……………なに、」

「和も…俺のことで、嫉妬すんだ。」

「あ…当たり前じゃん///」



なに言ってんの///…って
こんな小さなことで、耳を真っ赤にする和が

かわいくて
愛おしくて

やっぱ、世界中の誰より
宇宙一好きで



たった、これだけのことで

嫉妬とか、対抗心とか
もうそんなん、どーでもいいや…って

そんな風に思えてくる



「……なに、使いたかったの?///」

「………………ん、」

「そんなの……言えばいいのに///」

「ん………ごめん、」



さっきまで
ぷんすか怒ってたのに

優しく腕を引っ張れば
大人しく腕の中に入ってくる和が

まじ、もう
どうしようもなくかぁえぇ



「……………いつ、使う?///」

「……………いい、の?」

「だって…使いたいんでしょ?///」



メープルシロップみたいに甘い

溶けちゃいそうに甘い
和の声が

抱き締めた腕の中
耳元に口を寄せて、囁いてくる



「………風呂、入ってきてい?」

「……ごはん、は?」

「どーせ…後でもっと腹減るし。」

「…………ん///」



真っ赤になったままの
和の耳たぶに

チュ…っと短く
小さなキスを一つ落として



それはもう
猛ダッシュで

和と 愛 し合うために
浴室へと向かっていった












★次回から24時間のみ一般公開後、アメ限になります