大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。

 

 

 

 

こちらはIN THE SUMMERの番外編です♪

 

IN THE SUMMER(本編)↓

 

 

 

本編を読んでいなくても

楽しめる内容になっているとは思います!

 

本編が気になる方は、上からどうぞ♡

 

 

 

★大事なお知らせUPしてます。必ずお読み下さい↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和也side



見ちゃいけないものを

見ちゃったのかもしれない





洗面台の棚の
奥の方


その奥の、更に奥



今いる部屋を引き払って
智の部屋へ完全に引っ越して同棲しようと

荷物をまとめて
自分の物を整理させてる最中

せっかくの休みだし
たまには掃除でもしてあげよっかな…なんて
 

洗面台の中を綺麗に掃除し始めた時に

”それ”を発見した





一見、普通のメープルシロップと
見間違うような

濃い琥珀色の液体が入った
100ml程の、プラスチック容器



なんでシロップなんか
洗面台に置いてんだろ…なんて

何の気なしに手に取ったのが
そもそもの間違いで



まじまじと
その容器に書かれた文字を読んで

どく、と一つ
大きな鼓動を打った心臓に続いて

さぁ…っと
血の気が引くほどの嫌な寒気が

身体中を駆け巡った



「……………これ、」



”LOVE SYRUP”と
大きく書かれた商品名に

まさか…や…
そんなはずは…、なんて

思い浮かんだ使用用途を
自分で何度も、否定しながら



おそるおそる
そのボトルをひっくり返して

ゴシック体で書かれた
使用用途に目を通す



「………や、いや、」

 

「いやいやいやいや………、」



当たってほしくなかった予想が
ものの見事に的中して

臭い物には蓋、をするように


大急ぎでその容器を元あった場所にしまって
見なかったことにする



”舐めても、舐められても美味しい”



そう、大きく
謳い文句が書かれたその下に

”食べても美味しい潤滑ローション”と
確かにはっきり書かれたその文字だけで

一体それが
何を目的として使われるか、なんて

ものの一瞬で理解した



「………え、や、なんで?」



智がローションなんて
買ってくるはずない

俺との時は
俺が自分で用意するし

智はその分、必要な時に
ゴム準備してくれたりして

お互い何も言わなくても
勝手にそんな役割分担ができてる



開封したような形跡はなかった

それに…別に最近
智が”これ買った”…とか

”こんなのあんだって”…とか
そんなこと言われた覚えもない



っていうか、そもそも

あんなに奥にあること自体
おかしくない?

使おうって思ってたら普通さ

すぐ手に取りやすい所に置くじゃん

仮に、いつか使おうって
思ってたとしたって

もうちょっと、普通に
取りやすい所に置いたりするもんじゃないの?



「……………元カ、ノ?」



自分で自分が吐いた言葉が

ぐさりと胸を刺す



……前に付き合ってた
オンナノコ

こういうの

使い合ったりするのが……


好きだったり、したのかな



「……………ばーか、」



ばーか、ばーか

 

ばーーーーーーーーか



そんならそんなの

別れたらすぐ
新しく俺と付き合う前に

さっさと
自分で捨てといてよ



っていうか、なに?

俺が来るって
分かってんでしょ?

自由に好きなとこ
使っていいよ…って言う前に

そういうのがないか、とか
一応、ちゃんとチェックして

俺が嫌な思いしないように
綺麗さっぱり捨てておくとかさ

普通しない?

なんでこんなとこに
置きっぱなしにしてんの?

え、なに?
俺への嫌がらせ?



「………こんな、の、」



こんなの

ここに置いとくとか



もう…まじ

 

ほんとありえない