大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。

 

すみませーーーん!!!

一日遅れのUPとなりました💦

 

頂いたコメント、メッセージなど返信遅れます💦

後ほどきちんと返信させて頂きます!いつもありがとうございます♡

 

 

 

 

*今作はPretenderの番外編です

 未読の方は、以下をお先にどうぞ♡

 

本編(和也視点)↓

 

サイドストーリー(智視点)↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和也side



「ん……」



どこからか。

自分のじゃない着信音が
聞こえてくる。



誰のだろ。

っていうか…
ここどこだっけ。



…………あ、



「ん……ね……さとし……」

「…んぅ………んぁ、」

「ね…着信…鳴ってる、」



すぐ隣りで
くぅくぅ眠っていた智を
揺さぶり起こして。

だるそうに音がする方へと
手を伸ばした智が
耳元へとスマホを持っていく。



「ん……あぃ………」

「…………………」

「んぅ……いま起きた……ん………」

「…………………」

「………ん…分ぁった……ぁい……」

「……………だれ?」

「ん…………翔くん、
目覚まし…忘れて寝てんじゃねーか…って…
潤から…全部聞いてからって……ふぁ………」




ふぁぁ…っと
口をめいっぱい開けて。

眠そうに欠伸して
目をしぱしぱさせた智が。

しばらく口を
むにゃむにゃさせてから。

ようやく
俺の方へ視線を向ける。



「……………和だ、」

「………………」

「和が、いる………」



昨夜とは裏腹の
甘えんぼの子どもみたいに。

ふにゃ…っと
柔らかな笑顔を浮かべて。

ぎゅうぅ…っと
むき出しの腕に抱き締められる。



「…………和、」

「………………」

「…………はよ、」

「……………おはよ、」



そっと触れる腕が
温かい。

ちゃんと
確かに、触れられてる。



ほんとに。
ほんとに夢じゃない。



「………も、行かなきゃ、なの?」

「ん……あと少し、」

「……………」

「……………また、」

「……………」

「また……今夜、」

「……………」

「和に……会いに行ってい?」



くしゃ、っと
髪に絡める指先から。

行きたくね、って声が
聞こえてくる。



「………待ってる、」

「……………」

「明日も、明後日も…ずっと、」

「……………ん、」



明日も。
明後日も。

ずっと。



これからずっと
続く未来。

俺の隣りに、智がいる。



首筋に顔を 埋 めて
思いきり ニ オ イ を 吸 い 込 む仕草に。

身体の中心が 甘 く 疼 いて。



昨夜、あんなに
交 わったばかりなのに。

もう…
こんなにも。

智のこと。
 

欲 しくて 欲 しくて…

しょうがなくなる。



「………朝メシ、食う?」

「……………ん、」

「なんか…ルームサービス、頼む。」

「ん……いっ、」



のっそり
起き上がった身体に。

昨夜
ひたすら 交 わった分。

一気に襲いかかる

鋭い痛み。



「………大丈夫?」

「…………ん、」

「………ごめん、やりすぎた。」

「………んん、」

「………………」

「…………うれし、かったから、」

「………………」

「嬉しかったから……平気。」



身体中だるい。

腰が痛い。

きつくて
しょうがない。



でも…全部。

智にたくさん
愛された。

 

智が刻んでくれた

愛の シ ル シ。



「……………あ///」

「……………なに、」

「やべ……勃 っちった///」

「……………は、」

「だって…和がんなこと言うから…///」

「だからって…うそでしょ(笑)」

「え…まじ、やば///」

「ちょっと…もう時間でしょ。」

「え…こんまんま?」

「だって…しょうがないじゃん。」

「え…俺…一日 勃 ちっぱなし?」

「ねぇばかでしょ(笑)どんだけよ変態(笑)」



ホントに
くだらない。

しょうもないことで。

二人で一緒に
くすくす笑い合う。



いつかの日々の。

なんてことない時間が
幸せでしょうがなかった

あの毎日が。


もう一度

俺達の元にやってくる。



「……今夜、ね。」

「……………へ、」

「帰ってきたら…してあげるから。
早く準備して。」


「え……でも、和きつくね?」

「……口でなら、別に。」

「………………和、」

「………………なに、」

「俺……今日ぜってー早く帰る。」

「ねぇ(笑)」



せっかくだから、なんとか一緒に
ベッドから 這 いずり出て。

智と一緒に朝食を食べて
重い身体を引きずりながら
身支度を整える。



「和は…今日、仕事は?」

「ん…昼過ぎに
事務所にちょっと行くだけ。」


「じゃ…今は家に帰んの?」

「ん、もうちょっと
休んでから行こっかな。」


「……ごめん、見送れんくて、」

「いいって。
……仕事、頑張ってね。」


「…………おぅ、」

「………あと………これ、」



手、出して…って
言った俺に、促されるまま。

ん?…っと前に差し出した
智の手の上に。

昨夜からずっと。
ポケットに入れたままだった。

自分の部屋の合鍵を
乗っける。



「これ…合鍵、」

「………………」

「俺が帰んの早いと思うけど…
遅かったら、先にこれで入ってて。」


「………………」

「………今度は、もう。
置いてかないでね。」




もし。

また…
よりを戻せたら。



もしかしたら
もう…

俺のことなんて
どうでもよくなってるかもしれないけど。



でも…もし。

もう一度。
想いを重ね合えたその時は。



そう思って
ポケットに入れた。

昨夜は…
心もとなさそうだった合鍵が。



智の手の上で。

嬉しそうに
キラキラ光って。



大事なものを

抱くように。

智の大きな手が

ぎゅっと合鍵を包み込む。



「帰りに、ビール買ってきて?」

「……………ん、」

「後は、そのまま…
何も持ってこなくていいから。」


「……………ん、」



いってらっしゃい、の
言葉の代わりに。

頬に触れるだけの
キスを落として。

後ろ髪を引かれるような顔して
何度も何度も振り返りながら
仕事へ向かう智のこと。

笑顔で。
手を振って送りだす。



「……………よし、」



身体は
めちゃめちゃきついけど。

今日はきっと…
休んでる暇なんてない。



ずっと大事に取っておいた
智の着替え。

タンスから出して
きちんと準備しておいて。

今夜使えるように
しておかなきゃ。



歯ブラシって
予備あったかな。

布団も。
シーツ替えておこ。



夕食……
食べるか分かんないけど。

簡単につまめるもの
ちょっと作って待っておこう。



なんなら。
智が一番好きだって言ってた
あの時作ったおつまみ。

あれ…作ったら。

また、おいしいって
喜んでくれるかな。



後から、後から浮かんでくる
今日準備しておかないといけないものに。

重くてだるいはずの身体が
一瞬で軽くなる。



新しく始まった
幸せが待ってる一日に。

ふん…ふん…て
鼻歌を歌いながら。

目の前に広がる未来に向かって。

とん…と
一歩。

足を踏み出した。







*-*- Fin -*-*


 

 

 

 

 

 

お付き合い下さり

ありがとうございました♡♡

 

明日からは、お知らせしたとおり

夜の影シリーズの大宮×はじめてのおもちゃになります

 

夜の影↓

 

One Love(夜の影 続編)↓

 

番外編なので、上2つ読んでいなくても大丈夫です♪

また明日からよろしくお願い致します♡♡