大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。

 

 

今作はこちらのサイドストーリー的なものになってます↓

未読の方は、こちらからどうぞ♡

 

 

 

お待たせ致しました(꜆꜄꜆//˙꒳˙//)꜆꜄꜆

最終話です!どうぞ♡♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智side



ブー、ブー、と。

サイドテーブルの上で
不意に震えたスマホのバイブ音に。

久しぶりに思い出していた
三年前の、和とのあの日の夜の記憶から
一気に引き戻される。



和を起こさないように。

片腕だけ布団から出して
スマホへと手を伸ばし。

仰向けになってかざしたスマホから
いま届いたばかりのメッセージをチェックすれば。

綿密に記載された
翔くんからの、明日のスケジュール変更。



「………仕事はえーな(笑)」



分かった、ありがと…と
手短に返せば。

秒単位で返ってくる
”迎えは○時だからね!”の返事に。

少しだけ笑って
”おっけ”のスタンプを一個送る。





俺がデビューした時から
ずっと。

ずっと、ずーっとマネージャーとして
俺のことを支えてくれてる翔くん。





和と別れてからの
毎日も。

生きてんのか、しんでんのか
もう分かんねーような状態だった俺のこと。

誰より支えてくれたんも
翔くんだった。





ゼリー、栄養剤、果物etc…

全くなんも食べなくなった俺に
何でも買い込んで、半ば無理やり食べさせて。

料理、洗濯、掃除も全部
苦手なくせに頑張ってくれて。



翔くんがいたから
俺も少しずつ…最低限のことするようになって。

歌も…変わらず
歌い続けることができて。



俺が、自分を
見失わないように。

ほんとにいつも
俺のこと支えて、助けてくれた。





翔くんがいてくれたから。

歌を続けられて。
和に、あの歌が届いて。

俺と和を、繋げてくれた。



俺と和が
もう一度結び合えるように。

俺達の切れかかってた糸を
切れないよう、繋ぎ合わせててくれた。



俺達の…
運命の、恋のキューピッドみたいな人。





「…来週のプレゼント、準備しねーとな。」

「………なに、朝から浮気?」





もう来週に迫ってる
翔くんの誕生日。

プレゼント何がいっかな…って
翔くんが喜びそうなもんを考えてると。



寝起き特有のけだるげなかすれ声で
頭を近づけてきた和が。

肩にむにゅっと
ほっぺを押し付ける。





「…起きて早々なんや(笑)」

「だってプレゼントとか言ってるし。」

「ちげーし(笑)
翔くんの誕生日プレゼント…来週じゃん。」


「え、うそ。もう来週?」

「なんか欲しいもんとか
言ってんなかったかな、って。」






ゴロゴロ、ゴロゴロ
スマホを覗いて検索してる俺に。

肩に押し付けて
むにゅむにゅ頬を潰したままの和が
うとうととまどろんで。

なんてことない。
平穏な毎日が、過ぎていく。





「…………ねぇ。」

「……んぁ?」

「もんじゃ食べたい。」

「…どした突然(笑)」

「さっきもんじゃの夢見た。」

「後で材料買いに行くか?」

「えー…めんど。」

「(笑)」

「っていうか…動けない。」

「…………………それはごめん(笑)」

「腰痛い。激しすぎ。身体だる。」

「…………………」

「せっかくの休みなのになー。
智とゆっくりできると思ったのになー。
あーいやだいやだ。」


「…………………どの店行きてーの。」

「え、うそ?智やさし♡」

「行きたいとこあるなら言えや(笑)」

「だって割り勘とかなるのイヤだしー(笑)」





楽しそうに笑う和の身体を
労わるように手のひらで撫でて。

そのふわふわした髪に
和の全てを愛でるように、指を絡める。



指先から伝わる
柔らかさに。

甘くくすぐられる
和への想いに。

二人の唇が
自然と優しく重なって。



こつん、と
おでこをぶつけ合って。

互いに温もりを伝え合えば。



視界いっぱいに広がる。

くるん、と口元を上げた
幸せそうに笑う、大好きな和の笑顔。





「…………和、」

「ん…なに?」

「…………好き、」





二人で叶えた恋を
大切に抱きしめて。

いたって純な心で。



これからは。
ずっと。

ずっと、ずーーーっと。

いつまでも変わらない想いを
和に伝えよう。





「………そんなの、俺も、だし。」

「…………………」

「…………………さとし、」

「…………………」

「…愛してる。」





琥珀色の瞳いっぱいに
俺のこと映し出してくれる和と。

互いの指先を
絡めれば。



その先に
見えてくるのは。

俺と和、二人の
色鮮やかな…幸せな未来。





「…………………俺も、」

「…………………」

「愛してるよ…和。」





触れて。
愛して。

キスをして。



甘く鳴いて
俺のこと受け止めて。

いつだって
愛を囁いてくれる。

俺の、唯一の。
運命の人。





「……………和、」

「……んっ……さと、………」

「和………綺麗、」

「……んぁ……あ、………」

「…………………好き、」





もう、絶対。

心も、身体も。
遠く…離れることのないように。



死が分かつ時まで。
ずっと。

世界一大好きな和の笑顔を
一番近くで、見てられるように。



キラキラ輝く幸せを
手繰り寄せる様に。

甘く濡れる小さな唇に
キスをした。




 

 

 

 

 

*-*- Fin -*-*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お付き合い下さりありがとうございました♡

 

お知らせした通り明日6:17に

あとがき&今後のお知らせUPします!