大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。

 

 

 

 

先日、投票頂いたこちら↓

 

少し前ですが…にのちゃんXポストより

肩にひどい内出血したにのちゃんと

智くんのお話です☆

 

詳細は、上記をお読み下さい♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔side

 

 

 

「浮気ーーー!?」

 

「…………ん。」

 

 

 

 

 

久しぶりに智くんから誘われた

二人だけのサシ飲み。

 

 

 

会った瞬間から

なぜかやたら暗い智くんに

頃合いを見て、話を切り出してみたら。

 

とんがり尖った

智くんの口から出てきたのは

二人には絶対無縁だと思っていた言葉だった。

 

 

 

 

 

「浮気って………誰が?」

 

「……………ニノ。」

 

「ないない(笑)

んなの絶対あるわけないって(笑)」

 

「なんで…んな、無いって言い切れんの。」

 

「だって(笑)

あのニノがそんなことあるはずないじゃん(笑)」

 

 

 

 

 

いつだって智くんにべったりで。

 

智くんばっか見つめて。

智くんにだけ特別な笑顔向けて。

 

 

 

ちょっとでも誰かが

智くんを狙おうもんなら。

 

射○さんばかりの目を向けて威嚇しまくってた

智くん一筋大好きっ子なあのニノが。

 

 

 

他の人と浮気なんて…。

 

天地がひっくり返っても

絶対ありえない。

 

 

 

 

 

「っていうか、なに突然。

先月くらいに電話くれた時は

相変わらずのラブラブっぷりじゃなかった?」

 

「……………ん、だった。」

 

「じゃあなに。なにがあったの。」

 

「…………素っ気ない。」

 

「………………え?」

 

「ニノに最近……避けられてる。」

 

 

 

 

 

避けられてるって…って。

 

それまたあり得ないって

笑い飛ばそうと思ったけど。

 

 

 

いつもふにゃふにゃ笑ってるはずの

兄さんの目が。

 

だらん…と

悲しそうにしょぼくれて。

 

 

 

今にも泣き出しそうな顔で

ぽつりと呟いたその姿に。

 

こりゃちょっと深刻か?…と

気を引き締める。

 

 

 

 

 

「避けられてる…って。例えば?」

 

「………お風呂。」

 

「………お風呂?」

 

「毎日、一緒に入んのが当たり前だったのに…。

ここんとこ最近、ずっと一緒に入ってくんない。」

 

 

 

 

 

……いやいや。

 

毎日一緒に入んのが

当たり前だったんかい。

 

 

 

 

 

「………まぁ、さ。

撮影で疲れてるんだろうし。

たまには一人で入りたいんじゃない?」

 

「……………そんだけじゃないし。」

 

「じゃあ…後は?」

 

「一緒に寝んの、当たり前だったのに。

俺が風呂上がったら…先寝てんの。」

 

「だからほら、疲れてんだよ。

走ってばっかみたいだし、健康な証拠じゃん。」

 

「ちげーの。」

 

「………………」

 

「なんかちょっと……そんなんじゃなくて。」

 

「………………」

 

「寝る時も、全然くっついてこねーし。

だらだらしてる時、膝の上乗せようとしたら逃げるし。」

 

「うーん……………」

 

「それに…………」

 

「それに?」

 

「最近、全然えっちしねーし。」

 

「ぶほっっっっっ/////」

 

「え…翔くんどうした?」

 

「ぁ…いや…/////なんも……/////」

 

「もう一週間も経ってんのに…。

全然、”しよ”って言ってこねーの…。」

 

「……ゃ、一週間って……///」

 

「いつもなら……

毎日しても足んねーのに……。」

 

「………二人とも元気だね………///」

 

「ぜってー…あきらかに。俺のこと避けてんの。」

 

 

 

 

 

猫背だった背中が。

 

どんどん

更に丸くなって。

 

話す声も。

 

一緒にしょぼくれて

小さくなっていく兄さんに。

 

 

 

……なんか、ちょっと。

 

調子狂う。

 

 

 

 

 

「…なんか、怒ってるとか。

心当たりは?ないの?」

 

「………分かんね。

いつも通りだったはずだけど…。

あれ?って思って…気付いたら、こんなん。」

 

「…疲れてて、イライラしてるとか。」

 

「疲れてたら…甘えてくんもん。」

 

「………………」

 

「ニノなら、ぜってー…。

余計にベタベタ触って、ひっついてくる。」

 

 

 

 

 

智くんの返事に。

 

智くんに纏わりついて

無言で、ただ甘えてるニノの姿が。

 

容易に想像できる。

 

 

 

……まぁ

確かにニノなら。

 

智くんが充電器…

みたいなとこ、あるもんなぁ。

 

 

 

ま、それを言うなら

この人もだけど。

 

 

 

……やべ。

 

フォローする言葉。

浮かばね。

 

 

 

 

 

「……飽きた、んかな。」

 

「………………」

 

「俺に飽きて……。

仕事で出会った他のヤツと。

そういう関係…とか、なったんかな。」

 

「……や。

ニノに限って、そんな………」

 

 

 

 

 

あり得ない。

絶対ないって、分かってるけど。

 

あんまりにも泣き出しそうな声で俯いてる

ヘコみまくった智くんを見て。

 

それ以上

言葉がかけられなくなる。

 

 

 

 

 

「…まぁ、さ。

ちゃんと本人に聞いてみたら?」

 

「…………んぅ…………」

 

「絶対なにかの誤解だよ。

なんかあったら、俺もまた話聞くから。ね?」

 

「…………ん……………」

 

 

 

 

 

今日はとことん付き合うか、と

心に決めて。

 

しょぼくれたままの智くんの

空いているグラスに、並々と酒を注ぐ。

 

 

 

………と。

 

 

 

Prrrr……と

ポケットに入っていたスマホが

電話の着信音を鳴らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は、明日11時26分です。