こちら、
先日から引き続き……妄想のお話です。
事実と事実の狭間を、
好き勝手に妄想しまくってるお話です(笑)。
そこのところを、
ご理解いただける方のみ、
お読み下さるようお願い申し上げます……(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
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<ファーストコンサート……それが問題だ>
毎日、
忙しくしていると、
日にちが、
あんま、
よく分かんなくなっちゃってて………
気がついたら、
デビュー日だった……そんな感じ。
11月3日に代々木の会場で。
11月28日に大阪ドームで。
それぞれ、
握手会をやって───
当然、
ワールドカップバレーもあったし…
あ、
音楽番組も、いろいろ出たよね。
『HEY!HEY!HEY!』とか、
『FNS歌謡祭』とか、
『Mステスーパーライブ』とか……
あ、
『夜もヒッパレ』もあったよね……
ヒッパレはね、
『アポロ』も歌ったな……
そんな風に、
経った3ヶ月くらいで、
事務所に入って、
3年間でやった仕事量以上の仕事量があって…
もうほんと、激動だった1999年。
その締めくくり……って感じでさ。
シドニーとホノルルの5キロマラソンに、
挑戦することになって……
2つの都市で、
2回、
2000年っていう、
ミレニアムを迎える……っていう企画。
走るのはいいよ。
走るのはいいけどさー。
これ、
何が怖いって………
2000年問題、
ずっと言われてたじゃん。
なのに、
俺ら飛行機………って、
ほんとのほんとに大丈夫っ!?……って。
もうさ、
不安で不安で。
特に、
櫻井くんが、
飛行機が落ちたりしないか…って、
めちゃくちゃ不安がってた(笑)。
あと大野くんね(笑)。
大野くん、
こういうの信じちゃう人だから……(笑)。
ノストラダムスも信じてんだって。
でも、
幸いにもね?
巷で騒がれていたような、
2000年問題は特に何も起きず……
俺らは、
5人で海外でミレニアムを迎えた。
そして。
年が明けて、
ファーストコンサートの打ち合わせが、
本格的に始まった。
これまで、
Jr.としてコンサートに出たりしてたけど……
そこでは、
ただ、
自分のとこだけ考えてただけだったんだな……
って、
改めて思ったね……
まず、
土台になるものが何もなくて……さ。
嵐としての。
だって。
自分達メインのコンサート、なんて、
初めてだし。
おまけに、
俺ら、
デビュー曲しか、まだないかんね。
ファーストコンサートの前日……だっけ?
には、
2枚目を出す予定になってるみたいで。
そっちのレコーディングとか、
PV撮りとかもあるし……
何かね。
自分で、
何やってるのか分かんなくなってた。
結局、
自分達の曲が殆どないからさ。
先輩の曲を歌わせてもらうしかないんだけど。
って。
そんな感じで、
いきなり、行き詰まってたら────
ある日、
松潤がコンサートの土台を作ってきた。
「ま、これが決定でもないし、みんなの意見も聞きたいんだよね」
「え。作ってきたの!?……マジすげーな、おまえ」
櫻井くんに言われて、
めちゃくちゃ照れながら、
松潤が、
そのセットアップを見せてくれた。
「すげ〜」
「……潤くんぽいな」
大野くんとカズくんが、
感心したように呟いてて……
ただ、
途中に。
空白の部分があって……
「ここ何?」
不思議に思って俺が聞くと……
「あ、そこ?そこはね……ソロコーナーやりたいな、って」
あっけらかんと言う、松潤の言葉に───
「……ソロ……え、マジで!?」
4人の声が被った。
「うん……でもまだ、ちゃんと決めた訳じゃないから。何がやりたいか……選んだものによって、他のとこの曲順は変えていくつもりだし……あと、5人で何かパフォーマンス的なことやりたいんだよね……だから、これは取り敢えずのやつだし……ま……1番はお祭りみたいに楽しくやりたいな…って」
すっごいキラキラした目で、
俺らを見る松潤に、
「潤ちゃん、すげー!」
思わず、
俺はぎゅっと抱きついた。
「あ、それからね……ニノとまぁくんと大野くんには、アクロバットやってもらうつもりだから……」
「……アクロバット?」
カズくんと大野くんが、
顔を見合せて、
「やるんだって」
「アクロバット」
「誰が?」
「おまえだろ」
とか、
ちょこちょことやってる横で。
「……それ、松本潤はやんないの?」
と、
ニヤリと笑う櫻井くん。
「俺?俺はね、翔くんがやるならやるよ」
と、
にこにこして櫻井くんを見る。
「人のせいにすんなよー、おまえは(笑)」
櫻井くんは苦笑いしたけど……
「でも、さ……ちょっと挑戦してみようよ。面白いじゃん」
俺が言うと、
「やろう、やろう、翔ちゃんもやろう」
カズくんが賛成してくる。
したらその横で、
急にくすくす笑い出すした大野くん。
それに気づいて、
「何、笑ってんだよー」
櫻井くんが大野くんを肘でつつく。
「だって………翔くん。カエルの死体みたいになんだもん……(笑)」
ぼそっとそう言って、
またくすくす笑い出した大野くんの頭を、
「おまえはー、バラすなよー」
って、
ペシン……と、叩いた櫻井くん。
「何なに?もう、バク転挑戦したの?」
カズくんが聞くと。
「前に、ね。1回、大野くんにサポートしてもらって挑戦したことあんだよ………したらさ、顔面から落ちたの、俺」
マジ?
顔面から?
よく無事だったな……
「ふふふ(笑)めちゃくちゃ可愛かった、あれ………」
「やめろ、恥ずかしい」
「ほんと……翔くん、カエルみたいだったんだもん」
「もうやらねー」
「びたーんっ……て………ふふふ(笑)」
「言うな(笑)」
顔を見合せてる笑ってる2人。
櫻井くんと松潤が、
アクロバットできないのって………
リスクを考えちゃうからだよね……きっと。
俺も、
無茶やってるように見えてるかもだけど……
最初にやる時は、怖いよ、やっぱ……
成功するイメージがまずないと、
身体が萎縮しちゃうもん。