通常記事を読みに来て下さった方、
大変申し訳ありません。
こちらの投稿は。
年末から、
だらだらと、
妄想のお話を投稿していましたが……
本日で、
漸く最終話となります。
彼らの日常を、
こうだったら面白いな………と。
事実と事実の狭間を、
好き勝手に、
妄想で埋めているだけのお話───
ただのど素人が書いた、
そんなものを読んで下さり、
最後までお付き合い下さった皆様。
本当にありがとうございました……(❁ᴗ͈ˬᴗ͈))
𓆡 𓇼𓈒𓆉𓆡𓆜𓇼𓈒𓆉 𓆛 𓆞𓆡 𓇼𓈒𓆉𓆡
<エピローグ 翔 ~5人がいいんだよ~>
10月末に、
松本さんの大河の撮影が終わるようです……
と、
マネージャーくんから聞いた。
その少し前に。
兄さんと、
「また、5人でご飯に行きたいね~」
って、
話していたタイミングだったので、
『11月になったら5人でご飯しませんか?』
と、
それぞれ4人に連絡を取ったのが、ひと月ほど前。
5人のスケジュールを合わせて、
デビュー記念日にではないけれど、
11月のある日。
俺ら5人は、集まった───
「じゃあ、ここは大野さん。例によって、例のやつ……お願いします」
そう言って、
前に座る大野さんを見ると、
またぁ?
みたいな顔でちょっと笑いながらも、
グラスを手に取った。
「じゃ…………松潤」
名前を呼ばれて、
松潤が、
ちょっと驚いたように、
兄さんの方をちらっと見る。
「1年と5ヶ月、お疲れさまぁ~」
「お疲れさま」
「おつかれ~」
「お疲れさまです」
「あ、どうも……(笑)ありがとうございます」
「白兎、可愛いよ(笑)」
な、
兄さんの言葉に、
「あなた観てんの?ほんとに?」
と、
信じていない松潤(笑)。
「観てるよ、観てる観てる」
「………(笑)ま、ありがとうございます」
「観てるってば、信じろよ(笑)」
そうやって始まった、5人でのご飯会。
活動休止となってから、
こうやって5人で集まることが、
恒例となりつつあって……
今後のグループのこと、
話し合わないといけないこと、
勿論、
そこもあるけれど、さ。
でも、
真剣な話してても、
やっぱ、ね………(笑)。
5人で集まると、
5人の雰囲気になるのは、
変わらないな……と、思う。
それが、
最近、
すごく心地良いことに、
改めて、
気付かされて。
この場所の大切さを感じている、
この頃───
そんなことを、会う度に感じて…………
今回、
始まったご飯会、なんだけど。
「あの、さぁ……」
と、
暫く経った頃、
隣にいる松潤に声を掛ける。
「………ん?」
「あの、もう、見えちゃってて、さっきから気になってしょうがないから聞くけど……(笑)何なの、これ?」
と、
2人の間に置かれた、
荷物を置く為のバスケットの中に、
大きめの紙袋があって。
そこから、
顔を出している、
白い………
何やら枝みたいな、ゴツゴツしたやつ。
これって……
「あぁ、これね……(笑)」
そう言って、
取り出したのは───
「え、何これ(笑)」
「………サンゴ?」
兄さんの両隣で、
相葉くんとニノが、
それを見て不思議そうにしていると。
「ありがとう………あー、デカイね、思ったより(笑)」
受け取りながら、
いろんな角度からそのサンゴを見て、
笑う兄さんと、
「そうなのよ、話に聞くよりデカくてさ……(笑)困ってんのよ」
と、
高さにして、
30cmくらいの、白い樹脂サンゴ。
見た感じ、
俺の目には、白い枯れ木に見えた。
松潤の話によると。
大河ドラマのスタッフさんの中に、
アクアショップの店長と知り合いの人がいて。
そのお店が、
どうやら、
閉店するらしくって………
いろんなものを、
他の店舗や馴染みの客に譲り渡したりする中、
そのドラマスタッフさんは、
家にある水槽に入れようかと思って、
人工樹脂のサンゴを、
もらったみたいなんだけど………
予想以上に、
大きかったらしい(笑)。
で。
ひと回り小さいのと交換してもらおうとしたら、
それもあげるよ……って言われて。
有難いことなんだけど………
ちょっと、
困ってたんだとか(笑)。
それを、
撮影現場で話しているのを松潤が聞いて、
オブジェとしていいんじゃないかと思って、
もらったらしい、んだけど……
ほら、
サンゴって、
木みたいに広がってるからさ、
どうやら、
不安定らしくて、
横を通る度に倒れるのが面倒くさくなった松潤は、クローゼットにしまってたんだと……(笑)。
ま、ね。
あんまり何度も倒すと、
破損しそうだし、ね…………(笑)。
倒れたサンゴを直しながら、
「あー、もお!」
とか言ってるだろう松潤を想像して、
ちょっと笑いそうになった。
「え、リーダーは、これどうすんの?」
ニノが聞くと───
「見てから……と、思って、まだ考えてなかったんだけど………いいね(笑)。面白い」
「えー、気になる気になる。どうなんのか見たいよ」
相葉くんの声に、
「うん、見たいねぇ」
「ね?見たいよねー?」
同調した俺に、
相葉くんが重ねて言うと、
「(笑)……仕上がったら、みんなに写真送るよ」
松潤から受け取ったサンゴを、
入っていた紙袋に戻す様子を見ながら………
ふと、
………何か………
サンゴっていうワードに、引っかかって……
「何か、さ………沖縄、5人で行った時に……何かあったね……?サンゴって」
何だったっけ……?
確か、
兄さんと松潤が……
あれ?
これって、いつのこと、だっけ………
「雑誌だよね?」
「あれでしょ、すんごいボートにみんなで乗ったやつ!」
「あー、あの時か……」
ニノと相葉くんの言葉に思い出して───
「朝まで、バカ騒ぎしてたやつでしょ?」
言いながら、
そうそう、そうだった………
今考えると……若いよね……(笑)。
あの頃は、
まだ、
20歳前後か………
まだまだ、
体力有り余ってたな………(笑)
あの時、だよね………
確か、
サンゴって………
「探してたんだよね、2人でサンゴ」
と、
兄さんと松潤を見る。
スタッフに言われたよね………(笑)
「サンゴ兄弟ね(笑)」
松潤が、隣で笑う。
「そうそう、それそれ(笑)」
「俺ら、穴掘り兄弟だったよな!(笑)」
相葉くんが、
ニノを覗き込んで言った。
「そのネーミングは、知りませんけどね」
なんて返すニノに、
思わず笑うと、
「懐かしいよねー」
相葉くんが、全員の顔を見てきた。
「沖縄っていえば、さ……」
ふと、
松潤が、
何かを思い出したように、こっちを見る。
「翔さん、確か……『5×20FILM』で沖縄行ってたよね?」
あぁ、そうだった。
「行ってました(笑)」
そう。
あの時の、
俺らの気持ちと共に、
ライブの様子を、
真空パックのように閉じ込めて、
大切に残した映画。
その、
全国上映が始まった日。
つまりは、
兄さんの誕生日に、
俺は、
舞台挨拶の為に、
北から南へ、飛んだんだよね………
「あー、あれね。めちゃくちゃ、あの日、Twitter動いたやつね(笑)」
と、ニノ。
「そうそう、まだ、あの頃はTwitterだったよね」
言いながら、
そんなこともあったな……と、思い出す(笑)。
やっぱりさ、
お祭り的なこと、として。
リアルタイムで、
俺が北から南へと移動しているのを、
ファンにも感じてもらいたくてさ───
「楽しかったなー、あれ」
「楽しかったよねー」
ニノに同意して、うんうんと頷いてる相葉くん。
「あれでしょ?えーっと、あの日だよね?」
「………何?(笑)」
思い出せなくて、
眉間にシワを寄せている松潤。
「ほら、電話したやつ」
な、
松潤に。
「あぁ、大野さんに4人で電話したやつ?」
そう言葉を繋げると……
「あー、あれか。11月3日のだ」
「あったねー、ってか、撮ったねー」
と、
笑顔になるニノと相葉くん。
「あれを配信したのが、確か、この人の誕生日だった11月26日の全国上映が始まった日だよね?」
と、
兄さんを見たあと、俺に聞いてくる松潤。
「そうだっけ………?」
とか、
俺の目の前で、
何とか思い出そうと、
上を見て考え込んでる兄さん……(笑)。
「……(笑)そうそう。俺が沖縄に行った時の舞台挨拶とその配信は、同じタイミングだったよね」
「あー……そうかぁ………」
って言いながらも、
まだどっか…………
「………大野さん(笑)。ほんとに思い出しました?(笑)」
疑わしい表情の兄さんに聞くと。
「え……?ん、まぁ……何となくは……(笑)」
何となくって何よ(笑)。
「あれよ。あなたが家康と秀吉間違えたやつよ」
助け舟を出すつもりで言っても、
「え……?あ………あぁ……(笑)」
ピンときてない人に、
「それも忘れてんのかい!」
って、
横からツッコんだニノ(笑)。
「ちゃ………(笑)違うよ、覚えてる(笑)。覚えてるって、それは(笑)」
「それはって……何よ。じゃあ、どれを覚えてないんだよ(笑)」
細かいことを聞かれて、
「いや……(笑)いつのことだったのか……っていうのが、何か分かんないんだって、マジで」
「何、1人、違う時空を生きてるみたいなこと言ってんのよ」
そんなニノの言葉に、
「そうなんだよねぇ……」
とか、
小さく呟いた兄さん。
あぁ……
そんな風に思ってるんだな………
って、
何かを言おうとしたけれど、
どう言ったらいいのか……
そんなことを考えていたら───
「いや、同じ時空だわ。勝手にどっか行くなや(笑)」
って、
ニノの声が飛んだ。
「………いや、ちゃ……聞いて?行く訳じゃないけどぉ……(笑)」
と笑ったその顔は、
寂しそうにも見えるけれど、
どこか、
嬉しそうでもあり………
「ないけど?何よ」
「何か、ほら、分かんなくなんのよ。なんない?いつ、解禁されるのか…って、俺、忘れちゃうんだもん」
「まぁ……あるよね、そういうの」
って俺が言うと、
「あるでしょ?」
って、
食いついてくる………(笑)。
あぁ、
何か、さ………こういう感じが………
「懐かしいよね」
って、言うと、
「懐かしいねー」
って、
速攻、
全開の笑顔で返してくれたのは、相葉くんで。
「もう……2年?」
「2年だねぇ」
「2年前か………」
ニノと松潤が話しているのを聞きながら、
そうか………
まだ、
2年前のこと、なんだな………って、
改めて思って。
だってさ、
いろんなことがあり過ぎて、
もう、
随分前のことのような気がしてたよ──
「いろんなことがあったけど………まだまだ、これからも、お願いしますよ(笑)」
俺が、
改まって、
兄さんに向かってそう言うと………
「5人でね」
と、兄さんが笑う。
「5人でさ………こうやって、楽しい時間過ごそうよ」
ただ、
こういう時間が、
堪らなく愛しいもんなんだって……
思うよ……実際。
今さ、
俺達ができること───
今年、
色々と考えたけど、
これだ!
っていうのは、分かんないんだよね。
でも、
ちょっとでも、
みんなに楽しんでもらえるものを届けたい……
って、
みんなが思うけれど。
全員に、
楽しんでもらえたのか、どうか────
でも。
俺らが楽しんでないと、
やっぱり、
楽しいものって届けられない…と、思うから。
そうである為にも。
この時間が、
大切なものなんだな………って………思う。
「あ、ねぇねぇ、写真撮ろうよ、写真」
相葉くんの言葉に、
俺が撮ろうと、
4人を前にスマホを構えると────
「………お店の人に撮ってもらわない?」
兄さんがそう言って、
松潤が、
知り合いに頼みにいった。
久々、
撮った気がする5ショット。
撮ってもらった………それが。
今の、
俺のパソコンのホーム画面だ………(笑)。
たまに、
うちに来た後輩達に、
どんだけ好きなんすか………って。
言われるけどね(笑)。
”嵐” 好きなんだから、
もう、しょうがないじゃん………?
La Fin