今も変わらずに、

聴いた時から、ずっと好きな歌───


『Miles away』



こちらでは。



その頃の彼らを、

私が、

個人的に、

好きなように勝手に妄想したお話を、

投稿させていただいています。



ご興味のない方、

大変申し訳ありません…………💧



自己満足的に妄想したお話で、

決して事実ではありませんので───


お許しいただける方のみ、

お読み下さるよう、

お願い致します───(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)





















〈耳に届くあなたの声〉


『こんばんは』


悩んだ挙句。


22時少し前。


兄さんにそれだけ送って、

お風呂のお湯を溜めて準備をしていると、

着信が鳴った。



………え?電話!?



慌てて駆け寄って手に取る。



名前を確認して、

「はいっ!」

俺が勢いよく出ると、

電話の向こうで、

ふふふ…と、笑う声が、聴こえた。



「電話掛けてくるなんて。びっくりした……(笑)ごめん、気を遣わせたみたいで……」



俺がそう言うと。



「ふふっ(笑)また、そういうことを……俺が、電話の方がいいと思っただけだし……」

「……そうなの…?」

「うん。翔ちゃんの声を聴きたかった(笑)」

「───ふっ……(笑)ありがとう……いや、ありがとうはおかしいか……?」

「きっと、連絡してくるだろうと思ってた……」



兄さんの言葉に、

少し、胸がじんわりと温かくなる……



「…………うん」

「翔ちゃんのことだから、きっと、考え過ぎてんだろうなぁ……と、思って(笑)」


「………ふっ……」



よく、お分かりで……



思いもよらぬ、

寄り添ってくる言葉に、

不覚にも、ちょっと泣きそうになる───



「歌、聴いたよ」

俺が言うと。



「うん。俺も聴いた。面白いね。みんなの『Are you happÿ?』」

「──そうね」

「いろんな形があるんだな……って思う」

「そうだね」

「1つじゃないね……」

「うん」



耳から入ってくる声に、

ただ、聴き入っていると──



「俺は、ね?ただ、やりたかっただけなんだよ。翔くんが、恥ずかしくないと思える理由を、可能性を作ろ……って」

「…………うん」

「めっちゃ、よかったよね……?」

「よかった……想像以上だった」

「そうだよね?……俺。スタッフさんに初めて聴かせてもらった時、泣きそうになっちゃったもん(笑)」

「………うん。俺も…」



泣きそうに……… 

っていうか、泣いたけど…(笑)



「考えてる間、すげぇ、楽しかったの………」

「そうなんだ」

「うん、そう……”あー、ここはニノがいいな…”とか、”相葉ちゃんのファルセットいっぱい入れたいな”とか、”松潤の貴重な高音聴きたい(笑)”とか………」

「………うん」



そう話す、

電話の向こう側の兄さんの様子を想像すると、 

何だか、

気持ちが落ち着いていく──



「で。”翔くんには、歌を引っ張ってってもらおう”って思って……ふふ(笑)」



あなたは………

ほんと……



「だから、どうしても。出だしを歌って欲しかったんだよ」



何で、そんな………



「言ったら、この歌。翔くんの為だもん」



俺が、

この歌を聴いて、

泣いてるだろう……と………



「翔くんが、あの時ああ言ったから、やってみたい…と思った歌だしね」



あたりまえみたいに……



「あ……あいつらには、内緒ね(笑)」



そんな、優しいことを言うんだ……



「……ふっ……」

「…………ふふっ(笑)」



上手い言葉が、出てこない……



電話なのに、

自分が沈黙を続けていることに焦って、

何か言おうと、

言葉を探していると───



「あ、ごめん。嬉しくってつい(笑)……俺ばっかり話し過ぎた……?(笑)」



と、兄さんに言われて。



「……んん…そんなことないよ………ありがとう」

慌てて返す。


「翔くんから、きっと、連絡くれるだろうと思ってたけど……中々ないからさ(笑)」



そっか。



「どうせ、また、なんかややこしいこと考えてんだろうなって…(笑)」

「うん……どうしようか……正直ちょっと悩んだ」



連絡取らない方がいいのかも……って……



「……10時まで待って、何にもこなかったら、俺から連絡しようと思ってたら、ギリギリきたから……何か、余計、嬉しかったんだよね……(笑)」



何で、

この人は──


何でもないことのように、

言うんだろう……



「あ、あとね。このアルバムの中でねぇ……俺、翔くんの『Sunshine』すげぇ、好きなの」

「あ、ほんと……?」

「うん。翔くんって、感じだよね……ふふ」



──え?どういうこと……?



「翔くんのソロってさ、何か……極端じゃん(笑)」

「え……そうかな……?」

「うん。何か、ね。攻めてる翔くんと、癒しの翔くんがいるよね」



あー、

うん。

確かにそうかも……



「『Sunshine』は、癒しの翔くんだよね。何か、すごくいいよ……俺、『Rolling days』好きだけど……今回のやつ、何か、すげぇ好き」



ストレートだよな……この人って。

いや、

これ……

電話でよかった……



「いいよね、この歌。何か、朝、お布団からモゾモゾ出てくる、翔くんが見えるよ(笑)可愛い」

「ふっ……いや………ちょっ…もう………すげぇ褒められ過ぎて……恥ずかしいんだけど……」

俺がそう言うと。



「ふふふ(笑)」



あなたの緩く笑う声が耳をくすぐる。



「俺は、ただね……」

「……ん?」

「翔くんが言ってた、これだったら納得出来る……っていう嵐を、今、やってみたかっただけなの………時期とか、関係ないよ?」



あぁ、

何で、俺は。


いっつも、

この人に、見抜かれてんだろ………



「俺が、聴いてみたかったんだよ。俺の好きな嵐は、実は、こんなに出来る奴らなんだよ……って」

「──ふっ、自分に?」

「そう。自分に……」

「そうなんだ……」




きっと。


この人は、

辛くても、本心を言わない───




今、いくら言ったところで。


『何でもないよ』

って、返されるだけだから───



それなら、

俺は。


もう少し。


この、

温かい空気の中に、

一緒にいよう───




この先。


どんな風にあなたが思って、

何かが変わったとしても───



俺達は。


多分。

変わらないでいられる……と、思う。




例え、

何があっても。



俺達の関係性が変わるとは思えないから………




いつでも。


こんな風に。



あなたは、

俺のそばでは、笑ってるんだ───