本日、覗いて下さった方。
ありがとうございます(❁´ω`❁)

通常のようなものではなく……

今、
まだ、
こちらでは妄想のお話が続いております……

お話は、
完全なる私個人の妄想なので、
決して、事実ではありません。

こんな感じだったら、
面白いな~と言うだけの妄想です。

不愉快な思いをさせてしまったら、
申し訳ありません。

なので。

そんなものを、
お許しいただける方のみ、
お読み下さるようお願い致します……(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)




そして。
何度も投稿し直しすみません…………
誤字脱字、訂正しました………

いや、
気付いてないだけで
まだあるのかも…………💧





























<それは、excitingとexcitedの違い……>


ロスへ着いて。

直ぐに、振りの最終確認をした後、
俺達は、フォーラムに向かった。


元々。

バスケットチームの拠点であったフォーラムは、
今は、
コンサート等に使われている。


そんなフォーラムでの撮影は、
やはり、ゾクゾクする。

嵐にとっての大きなチャレンジが、 
いよいよ始まる───

そんな感覚が、
俺達、
それぞれに、
多少なりともあっただろうと思う。


妙な、
デビュー当時のような緊張感と、
コンサート前のような高揚感………
そんなものが、
入り交じった、感覚──



移動用に用意された車の中。
「YouTubeの開設って発表まだじゃん?」
と、不意に、ニノが言った。

「あー、そうだね。9日だったかな……?」
俺が返すと。

「なのに、さ。凄いのよ。嵐のアカウントがある……つって、気付いたファンの人がいるみたい」
俺はニノの顔を見た。

「──え?マジで?」
「マジマジ」
「どうやって、知るんだ?」
「さぁねぇ~、我々には分からない術があるんでしょうよ」
「バレてんだ」
「そう、バレてるバレてる。一部の人達には、バレてんのよ──潤くん、知ってる?」
ニノが、振ると。
前に座っていた松本が前を向いたまま言った。

「うん。ザワついてるね」
「あ、知ってる?」
「うん。知り合いに聞いた」

「みんな、すごいなぁ~」
ぽつりと、他人事のように兄さんが言うと──
「ねぇ、すごいよね。俺ら、まだ勉強中なのに……」
と、笑う相葉くん。



現地のスタッフと意見を交換して、
MVの撮影が始まる。

フォーラムでも、
ハリウッドブルーバードでも、
ノースハイランドアベニューでも。


きっと。

松本の中には、
いろんな画がある。

だからこそ、
いろんな拘りがあって──

それは。
嵐を、
演出して来た、
彼ならではの拘り。


俺の中にも。
彼の中にも。

きっと、ある。


もう、出し惜しみはしたくない──
という思い。

今は。
いつかの為に………
と、
取っておく時では、
ないのだから………



今、出来る事、
全てを、
やってしまおう………


その後。

再び、
集まった時には、 その時に出来る事。

それで、いいじゃん……と。



だから。

しんみりとした、
感動のフィナーレは、
俺は、いらないと思っている。

全力で突っ走って、
やりたい事を全部やり尽くして……

盛り上がって………
その瞬間を迎えたい───
と。


この先。

暫く経った後。


あいつら、
楽しそうだったよな……
嵐、よかったよな……
と、
誰かの心に残したい──


俺が、
俺達が、
こんなに拘っている、嵐。


そんなものが。

ファンだけじゃなく、
俺達の事なんて、
今、何とも思ってない人達の心にも、
その後。
留めておいてもらいたい───



それが。
今、言える。
俺の気持ちで───



勿論。

中々、
伝わらず、
上手く行かない事も多い。


松本が、
こちらのダンサー達に、
”『ディーバ』がいる”
と、言われていたのは──

一部分だけ見た彼らには、
おそらく、
そう見えたんだろう。

松本は、
ニノも言っていたが、
正当な事を言っただけで『ディーバ』ではない。

俺達にとっては、
至極、よく見る姿。

俺らにとっては、
知恵と生活と……戦いの女神『アテナ』だけどな……

大多数の意見に、屈しないやつだ。



俺達を知らない人に、
俺達の想いを知ってもらうのは、
果てしなく困難だ───


改めて思う。


活動休止?
結局は、解散でしょ?


と、言う声も現に多かった。


嵐は、
あくまでも、
5人で──

4人でやれば、休止しなくて済むのに──
という声も、
正直ない訳ではない。



その度に。

俺は、
そんなものが、
兄さんの耳に、
目に、
入る事が、怖かった──


ソロを望む声も多い。

応えようと思えば、
応えられなくは、ない。



それでも。

応えなかった、この人………に。



いろんな声がある事を、
自分のせいだとは思って欲しくない───


表現方法は、無数にある。

歌やダンスだけが、
この人のやりたい事でも、
表現したいものでもないから───



だからこそ。


俺らは。
前に進む為に───

5人で、嵐。

この形を存続させていく………

表現したいと思う、
その時まで───

俺達は、
そう5人で、決めたのだから………



5人じゃなくなったら……

それは。

俺らの嵐じゃないじゃん。


俺達にとって。

大野智。
櫻井翔。
相葉雅紀。
二宮和也。
松本潤。


この内の、
誰が欠けても、
嵐ではなくなるんだ───


俺こそ、問いたい。

それは、あなたが望んでいる嵐なのか──?

俺達の嵐とは、違うのか───?

と。







ロスでの撮影が無事に終わり、
打ち上げが行われる中。

「I was so excited~~~!」
言葉を求められた兄さんが、
立ち上がり、
グラスを掲げて、そう叫んだ。

その彼の様子に
盛り上がる、みんなの歓声。
 
目の前で、
ニノが兄さんを指さして喜び。
相葉くんが、手を叩いて爆笑している。

松本は、
兄さんの顔を見て、にやにやと笑っていた───




この、ほんのちょっと前。

少し離れたところにいた兄さんが
すーっと近付いて来て、
小さく耳元で聞いてきていた。



「ねえ、翔くん。こういう時……はさ。excitingっておかしいの?」
と。
こっそり……


「ん?何?」
「松潤が、それは自分が興奮させてるって事だよ……って、言ってた」
「松潤?あー……智くん。excitingっていうのは、自分が誰かを興奮させてる……って事だから……今は、確かに合わないかもね。智くんの気分に合ってるのは、多分excitedだと思うよ」
「excited?」
「そう。自分が、今、興奮している時には、I was so excitedでいいんじゃないかな?」
「──え?待って待って、もっかい言って」
 

周りの声が大きくて。

そして。

更には。

BGMに『Turning Up』を、
ここで流してくれている事もあって、
より聞き取りづらい。

なので。
俺は、もっと近付いて、 
彼の耳元で、さっきより大きめの声で言った。

「I was so excited!」

それを聞いて。
智くんが、にやぁ~と、やらしく笑う。

この人、酔っ払ってるよ………
大丈夫かな……


俺が耳元で教えた言葉に。

この人が、
何を感じたのか、何となく分かって──

そんな様子を見ていたら、
一緒になって、笑ってしまう俺。

「もおっ!揶揄うんじゃありません!」
俺が、
ちょっと恥ずかしくなって口を押えて言うと、
智くんが、
ぐいっと肩を組んできた───

そして。
至近距離で、流し目を送ってくる。


もー……この人は、ほんとに…………


俺は。

結局。

いつだって。

そんな彼を見て、笑ってしまうんだ───


「ちょっとちょっと、そこ!2人でコソコソ何やってんの~」
ニノから、声が飛んだ。





いやはや。


それにしても。




何だろうな……
この人は。


俺が教えた言葉を、
既に自分のものにして、
抑揚をつけて、叫んだ智くん。


さっき、
俺。

結構、喋ったのに、
ここまで、 盛り上がらなかったよ………


この人の言葉に。
テンションが上がるのは───

言葉なのか、
言い方なのか、
声になのか、
表情になのか……


よく分からない。


分からないけど………


この人の、
何かを揺さぶったのだと思うと、
何だか、嬉しくなってしまうのだ………


それは。

このロスで。
UFOを見つけた!
と、騒いでいたあの時も一緒で……


何だろうな。

気付いていないこの人に、
教えたくなるんだよ………

何でだろう………?



気付いた時の彼に、
魅せられるのは───


場の空気を変える、
彼の言動に惹き付けられるのは───




それは。

どうやら、
俺達4人だけでもないようで──


メンバーの楽しそうな顔と、
現地スタッフの盛り上がっている様子。

今、
ここから始まる。

世界に発信する……という未知の世界。


動き出したこの瞬間が。


とてつもなく、
俺には輝いて見えた───





その後。
そっと近付いてきた智くん。

顔を見ても、話し方を見ていても、
彼が大分、酔っ払っている事が分かる。

「翔ちゃん…………」
顔を近付けてきたので、
俺は、至極自然に耳を寄せた。

聞こえやすいように、
彼の両手が周囲を遮断したのが、
俺のほっぺたに、
彼の小指が当たる事で、分かる───

「ん?何?」
「───I was so exciting」
「…………………ぶっ!」
焦って智くんを見ると、
にやり……と、笑って俺を見ている。


覚えたての英語を、
乱用するんじゃないよ………


「………翔ちゃん、汚ないよ」
と、またニノの声が聞こえて……

俺は、
おしぼりを一瞬探したが………
日本じゃないので、そんなものはなくて──

取り敢えず、
Tシャツの襟首で、顎を拭った。