競争をしたら負ける!~競争をしない競争戦略~ | 新経営道~人の役に立つ人・企業であり続ける GATEWING GROUP代表のブログです~
昨日は、とある300店舗ぐらい展開されている会社のNO2と

会食をさせていただきました。

考え方や思想感が勝手にですが、僕的には親近感が感じられ、

定期的に食事をお願いして、ご一緒させていただいているのですが、

昨日も大変、勉強になる話しが聞けたので、これは僕だけでは

もったいないと思い(笑)、、、

ブログで書こうと思い、久しぶりに更新しました。


この会社さんは、他の同業他社よりも2割増しぐらいで高い料金

設定をしているのですが、ユニークな商売の仕方であれよあれよと

300店舗まで急展開をさせてた会社です。


値段が高くても、この会社のどの店舗にいっても、いつもお客様が

溢れており、ついでに僕もリピーターの一人なので、不思議に思って

質問をさせていただいたのです。


「なぜ、値段が高くても入っているのですか?他の会社さんと何を

変えているのですか?」


という僕が普段から思っていた質問に、彼は


「関さん、うちは競争をすると負けちゃうんですよね」


と実に不思議な答えを返してくれました。


競争をすると負ける

しかし、他の会社さんより入っている。


???

僕の頭の中はこんな感じだったのです。


特にこの業界は、差別化が大変しずらい業界でして、他で展開している

チェーンさんは、「値段を半分に下げて、集客をする」か「設備を豪華に

接客を丁寧にして、空間で値段はそのまま、つまり粗利はおとして集客して

いる」のに対して、この会社さんは、値段はむしろ他より高いは、他よりも

通いなさいというアプローチが多く、月当たりの費用でいくとリピーター

さんは結構な額がかかりそうなものなのに、

なぜか集客が出来ている。


そんな背景を話しながら、それでも集客が出来ている理由を

聞くと、つまり


「我々は思想を売っている」

つまり、

「お客様に身体がよくなってほしい」という思想を売っており、


その思想にお客様がついてきている。

他の会社を意識すると、他の会社の思想に影響をされ、

自分たちのそもそも持っている思想が曲がってしまう。

だから、「競争しない」と決めているんです。

との話でした。


そんな話を聴きながら、もう一つの事例で盛り上がりました。

それはコンビエンスストア業界の生みの親 鈴木敏文さんです。

セブンイレブンは、1日当たりの売上、つまり日商がほかの会社より

10万以上高く、この10年以上推移しております。

私は、鈴木さんの大ファンで、著書、インタビューをよく読むのですが、

鈴木さんの言葉から、「L社」がこうやっているから、「F社」がこうやっている

からという話は一度も出てきていません。

鈴木さんの言葉から出てくるのは、今後世の中はこうなる、お客様の嗜好はこうなる

から、僕らはその移り変わるお客さんにこういうものを提供していこうと思う

ということばかりなのです。

値段も安くやらず、むしろ「金の食パン」や「高級なおにぎり」では値段を

高くしても大ヒットしました。



実は、「競争戦略」とよび、相手を意識しながら戦い方を決めているという

ことを伝えているのは、「学者」が整理した本とか、「勝つために戦う大手

さんの学ぶべき理論」で


我々、起業家がやるべきことは、「自分たちがよいと思っている思想」を

どのように表現したら「お客様に伝わるか?」、それだけを考え、

怠惰にならず、移り変わる顧客の嗜好にあわせて、自分たちが先手をうって

変化し続ける。

つまり

「自分たちの思想」を「顧客に問い続けること」であって

「競合他社」より「どちらが優れているのか?」ということを比べることではない。

ということがより一層深く理解出来ました。

逆に「競合」の動きだけを気にしていたら、「相手の考えたことにあわせうち」を

することになり、スピード重視の世の中において常に「絶対負ける」戦略を

選択しているように感じました(笑)


特に大手ならともかく、物量に劣る我々中小企業というのは、この思想感というのは

ものすごく大事になると思いました。



ミッション、理念、ビジョンは大事。

これは組織を運営する上だけでなく、世の中、つまりマーケットに対しても

自分たちはどのようなポリシーで進んでいくか?を

常に考え続けることはとても重要なんだなと思った会食。

これから新幹線で移動なので、もう少し考えを深めていこうと思いました!

頑張ります


◆本日紹介の本◆

私が尊敬する一人に、

明治維新は「お金がなければできない」と官僚から企業経営者に

身をとおじ、日本郵船や銀行など500以上の企業設立にかかわった

渋澤栄一氏がいます。

彼は資本家でいながら、商売というのは、「利益」も大事だが

「社会発展に貢献すること」「人として正しく歩むこと」が必要

だと訴え、それを晩年まとめた名著作に「論語と算盤」というものが

あります。

しかし、結構明治の書体なので難解だったのですが、

致知出版さんが現代語訳というおそろしく読みやすい本を創っていただけました。

これは必読です!

あわせて、慶応大学を創った福沢諭吉の「学問のすすめ」もビジネスマン必須の

教科書です!!











論語と算盤(上) (自己修養篇(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ13))/致知出版社

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論語と算盤(下) (人生活学篇(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ13))/致知出版社

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学問のすすめ (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ1)/致知出版社

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