希少な血漿の持ち主が最後の献血、数百万人の命救った豪男性
【5月17日 AFP】希少な血漿(けっしょう)を持つオーストラリア人の男性、ジェームズ・ハリソン(James Harrison)さんは、数千回に及ぶ献血を行い、数百万人の命を救ってきた。ドナーの制限年齢に達するジェームズさんは11日、家族や医療スタッフ、そしてジェームズさんから輸血を受けたことがある人々に囲まれ、最後の献血を行った
血漿が直接救ったのは何千人だけど、血漿を材料として研究が進んだおかげで治療薬が作成できるようになったから
数百万人を救ったと言われてるんだな。
血漿が貴重だと判明した後は生命保険100万豪州ドルかけてられた。
あと自分の娘さんが妊娠した時にまさにこの症状になって自分の血漿で治療してもらったらしい。
(40年ぐらい前の知識なので、間違てたらごめんなさい)
RHマイナスの人とRHプラスの人が結婚した場合、一人目は大丈夫だけれど、二人目の子供から、プラスとマイナスの血液が喧嘩して、生まれてくる子に重篤な影響を与えるため、一人しか子供を妊娠することができないと聞いていました。
ジェームズさんはどのような血液だったのか、ちょっとググってみました
HarrisonさんはRh-の血液型を持ち、その中でも、Rh D抗原に対する抗抗原性が異常に高い血液だそうです。
乳幼児溶血性疾患を防ぐために輸血されたそうです。
Rh D抗原は、Rh+の血液の人の赤血球にあるタンパク質です。これに対抗するのが、Rh D抗体。
Rh-の血液型の人にRh+の血液が混ざると、この抗体が作られるようになります。
母親がRh-、子供がRh+として妊娠・出産すると、出産のタイミングで親子の血液がわずかながらに混ざるため、母親側では、子供由来のRh D抗原に対抗して、抗体が産生されます。
この母親が再びRh+の子供を妊娠すると、Rh D抗体は胎盤を透過するため、母親由来のRh D抗体によって子供のRh+の赤血球が攻撃を受け、赤血球が壊れます。
赤血球が壊れて黄疸が生じ、黄疸が脳にまで影響を与えると、脳性麻痺という重い症状が発生し、流産や重篤な障害が起こります。
これに対して、James Harrisonさんのやたらと屈強なRh D抗体作用を持つ血漿を第1子出産直後の母親に投与すると、Harrisonさんの抗体が代わりに子供のRh D抗原と戦ってくれるため、母親自身がRh D抗体を獲得することはありません。
これによって、第2子の妊娠時にも子供が母親から攻撃を受けることなく、正常に出産することができます。
もちろんこの時もRh D抗体を持つ血漿を投与する必要がありますが。
Harrisonさんが献血を勇退されたからといって、心配はありません。
おかげで研究が進み、Rh D免疫グロブリンという抗体作用を持つ血液製剤の開発ができたため、初めのRh+の赤ちゃんの出産後にRh D免疫グロブリンを投与することで、乳幼児溶血性疾患の原因となる抗体獲得は防げるようになっています。
すごいよね、
ありがとうございました。としか言いようがないけど
まさに、天からの贈り物
とても、貴重で稀少な方なので、報道しないようにしていたんでしょうか