くまのくまのおはなし | 須坂動物園のくまひゃんのブログ

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クマ牧場:残された27頭、北秋田市が引き受けへ

毎日新聞 2012年08月24日 19時03分(最終更新 08月24日 19時07分)

 秋田県鹿角(かづの)市の秋田八幡平(はちまんたい)クマ牧場で従業員2人がヒグマに襲われ死亡した事故で、北秋田市の津谷永光市長は県の財政支援などを前提に、残されたクマ全27頭を市所有の阿仁熊牧場=同市阿仁打当(あにうっとう)=で引き受ける意向を明らかにした。

 23日の市民との行政懇話会で質問に答えた。津谷市長は理由について「(残されたクマを)殺処分するしかないとの声も上がっているが、秋田のイメージや観光にも影響しかねない」と説明した。

 秋田八幡平クマ牧場では、元経営者が牧場を閉鎖する考えを示したため、県が全国の動物園に受け入れを要請していた。


新たな問題も起きています、事故が起きないことを願うのみです。



ブナの実大凶作見通し、クマ出没の増加懸念

ツキノワグマのエサとなるブナの実が、この秋、山形県内で大凶作になる見通しとなった。東北森林管理局(秋田市)がブナの結実予測を4段階で最低の「皆無」と発表。好物のブナの実が減少すると、クマが餌を求めて人里に下りて来やすくなる。県は「今年の目撃件数は過去最高のペース。このまま冬前まで出没が続けば、人的被害が出る可能性も高まる」と警戒を強めている。

 森林管理局は5~6月、県内22か所でブナの開花状況を調査した。ほとんどの木に開花が見られる「多」は村山地域の1か所、半数の木に開花が見られる「中」が置賜地域の1か所だった。逆に、わずかな木にのみ開花が見られる「少」は県内全域の9か所、全く開花が見られない「非開花」は同じく11か所だった。

 初夏の開花状況は、そのまま秋の結実に影響する。森林管理局が結実予測で「皆無」と判定したのは、2006年以来6年ぶり。その年の秋、ブナの実は大凶作に見舞われた。

 山形大の小山浩正教授(森林工学)によると、ブナの実は数年おきに豊作になるといい、豊作の前年は、ほとんど実を付けない傾向があるという。小山教授は「私の調査でも、県内全域で開花している木は見られず、大凶作となった06年と同じ状況。人里へのクマの出没も増えることが予想される」と指摘する。

 県みどり自然課によると、06年はクマの目撃件数が多く、例年200頭前後の捕獲数が692頭に上り、個体数の減少を危惧する声まで上がった。また、結実予測が皆無の次に低い「凶作」だった10年は、9~11月にかけてクマの出没が増加し、目撃件数は過去5年間で最も多い288件を記録した。

 今年のクマの目撃件数は、7月末時点ですでに266件に上っており、10年の記録を上回るペースで推移している。春先に目撃件数が多かったのは、今冬の大雪で餌となる山菜の生育が遅れたことなどが影響したとみられていたが、夏場を迎えても増加傾向は止まっていない。民家の軒先など至近距離で遭遇するケースも増えている。

 同課は「今後も人的被害が出ないように、目撃情報があった場所を中心に、住民への注意喚起を促していきたい」と話している。



クマ:目撃・食害が急増 04年以降最多 大館で倍以上に /秋


 ◇耕作放棄地拡大も一因か
 県内のクマの目撃件数や食害が例年に比べ増加している。県警によると、今年は8月25日までに381件411頭が目撃され、昨年同期比で78件92頭も増えており、統計の残る04年以降最多となった。県警はホームページで、15署ごとの出没件数を公表し、注意を呼びかけている。
 中でも被害が急増しているのが大館市だ。比内地鶏のひなやトウモロコシ、リンゴなど畜産・農作物が狙われており、クマによる食害も含んだ出没件数は今月20日までに183件と、昨年8月末までの84件の倍以上に達した。市は相次ぐ食害を受け7月にクマ出没警戒対策室を初設置し、大館署や地元猟友会と目撃情報を共有するなど連携し、市民へ注意を呼びかけている。市が所有する捕獲用オリ5基では足りないため、新たに2基を発注しているという。
 実は、ここ数年で県内のツキノワグマの生息数(推定)は減少している。県自然保護課によると、09年の1126頭が12年は915頭となっているが、なぜ目撃件数は増えているのだろうか。
 「ツキノワグマは本来臆病だが、荒れた耕作放棄地を伝って(餌を求めて)人里まで下りてきてしまうようになったのでは」と指摘するのは県自然保護課の阿部雅弘課長だ。山ではクマの好物であるブナの実が06年以来6年連続の不作に。加えて、昔は山奥まで農耕地が広がり人が住んでおりクマが目撃されることは少なかったが、近年は逆に耕作放棄地が広がったことで、人と遭遇しないまま人里まで下りてきている可能性があるという。
 実際に県内の捕獲頭数は増加傾向にある。08年までは100頭を下回っていたが、09年から3年連続で200頭超で、大館市農林課は「食害は程度の違いこそあれ毎年発生している。しかし、被害に遭う場所がだんだんと町中に近づいている」と変化を指摘する。
 さらに今年4月に鹿角市八幡平の秋田八幡平クマ牧場でヒグマに女性従業員2人が襲われ死亡した事故が発生したことも、通報数増加の一因のようだ。阿部課長は「今まではクマを見かけても通報するとは限らなかったが、今年は見かけるとすぐに通報しているようだ。クマに敏感になっているのでは」と分析している。





8月28日朝刊

マタギ:文化追い山へ(その2止) クマ目撃、昨年の3倍 /青森

 東北地方を中心にクマの目撃件数が急増している。青森では3倍を超えるハイペース。幸い、襲われてけがをした人は1人にとどまるが、民家の庭に侵入したり、鶏舎を襲ったり、高速道路で車と衝突したりと、人の生活圏を脅かす事例が増えている。クマ急増の理由について、専門家らに聞いてみた。

 クマの生態に詳しい北海道大獣医学研究科の坪田敏男教授(野生動物医学)は「春先の雪解けが遅かったことも要因の一つ。また、10月以降のドングリの凶作を予測して食いだめするため出没が増えていることも考えられる。ただ、この10年、過疎化に伴いクマが人里に近づいたことが、目撃増加の根本的要因だろう」と、さまざまな要因が複合的に絡んでいると説明する。

 県自然保護課も雪解けの遅れに注目。「ネマガリダケやワラビといった山菜などが不足し、餌を求めて行動範囲を広げているのでは」と分析する。実際、十三湖北側の五所川原市相内(旧市浦村)や蓬田村など、これまでほとんど目撃情報がなく、ハンターの捕獲実績がない地域でも今年は目撃されている。