幼児虐待・・・・「救助不能」 | 須坂動物園のくまひゃんのブログ

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動物園の関係者では、有りませんが、生き物なんでも大好きです。新しいことは苦手ですが、豊富な人生経験。年の功が誰かの・何かの役に立てばとの思いでブログをはじめたのですが、気がつけば若い方に励まされてばかり、感謝、感謝の毎日です。

ごめんね。


「レスキューの出動をお願いします」

7月30日午前1時27分。大阪市消防局指令情報センターに、大阪府警本部から通報が入った。
約10分後、大阪市西区南堀江1丁目のマンションに消防車や救急車計6台が到着。レスキュー隊員2人は3階の一室にはしごをかけてベランダに入った。カップめんの容器、ジュースのパック、スナック菓子の袋……。足はゴミに埋まった。
窓が約10センチ開いていた。真っ暗な室内もゴミが山積みに。真ん中だけ、わずかに床が見えた。懐中電灯で照らすと、一部がミイラ化した全裸の幼児2人が寄り添うように倒れていた。


「救助不能」隊員は無線で告げ、玄関のカギを開けて外にいた警察官を部屋に入れた。
府警によると、2人の遺体は死後1カ月半ほど経過していたとみられる。
「30年以上警察官をしているが、最悪の現場だ」。ある捜査幹部は涙を浮かべて語る。冷蔵庫は空。玄関や台所に通じるドアに粘着テープで固定された跡があり、壁には子どもの手の跡が残っていた。別の捜査員は「部屋に入ると『ウッ』と声を上げそうになるほどの異臭。思わず部屋を出てしまった」と話す。
部屋は大阪・ミナミの風俗店が従業員用の寮として借りていた。遺体は、部屋に住んでいた下村早苗容疑者(23)の長女桜子ちゃん(3)と長男楓(かえで)ちゃん(1)。大阪府警は同30日に下村容疑者を死体遺棄容疑で逮捕、今月10日に殺人容疑で再逮捕した。
「子育てに悩み、すべてから逃げ出したかった」。下村容疑者は府警の調べに供述した。名古屋から大阪へ移り、風俗店に勤め始めた今年1月から育児放棄をエスカレートさせ、4月以降は2人を風呂に入れることも、おむつを替えることもなかったという。
ジュース4本とおにぎり四つ、パンケーキ二つ。6月9日、1週間ぶりに部屋に戻った下村容疑者が、母親の帰りを待ちこがれていた2人に与えた最後の「食事」だ。下村容疑者はこの日から2カ月近く、部屋に戻らなかった。




まるで他人事・・・・・腹が立つばかり


大阪市西区のマンションで7月、置き去りにされた幼児2人の遺体が見つかった事件を受け、同市が設置した有識者による検証部会(部会長・津崎哲郎花園大教授)は24日、報告書を公表し、市児童相談所の対応について「緊急の認識がなかった」と指摘した。
事件では、3~5月に近隣住民の3回の通報を受け、職員が5度訪問したが一度も接触できなかった。早朝にあった3回目の通報は「今泣いている」との差し迫った内容だったのに、訪問したのは夕方で、結果として2人を救えなかった。
報告書は、3回目の通報について「緊急性が疑われる内容だが、担当者にその認識がなかった」と批判。複数回訪問しても接触できない場合、「任意の立ち入り調査をする必要があった」と結論づけた。
組織のあり方については、担当者レベルの判断にとどまり全体で検討していなかった、とした。さらに「近隣住民への聞き取りをしないなど、風評被害にこだわり柔軟性が損なわれていた」と指摘した。
再発防止策として、母親に対する出産前からの支援強化などを挙げた。
市の担当者は「報告書を踏まえ、虐待を早期に発見し対応するよう努める」と話している。



これじゃあ解決しない!

失われたものは、物じゃぁなくてなんだよ!



「救助不能」


隊員の声が頭の中に、響いたような気がした。