新たな、燃料として、クローズアップされつつあるのが、
エタノール
Wikipedia より抜粋ようは、お酒の主成分ですから、植物を発酵させれば造れます。
ブラジル では、1973年の石油ショック による原油価格 の高騰に対処するため、政府が1975年からプロアルコール(Proalcool)政策を実施し、自国で豊富にとれるサトウキビ から生産できるエタノールをガソリン代替にすることを進めてきた。1977年 にフォルクスワーゲン・ブラジリア を皮切りに導入され、既にブラジル では年間に販売される新車の半数以上がエタノール燃料に対応した車となっている。2003年よりブラジルでのガソリンに対するエタノール混合率は25%となっている。
アメリカ合衆国 でも、1970年代から中西部のとうもろこし生産地帯においてエタノール混合率10%のガソリン「ガソホール」が販売されてきた。1990年代になると、クリーンエア・アクト(大気浄化法)にもとづき、エタノール混合に優遇措置がなされた。これらは米国では農業生産者が政治に対して力をもっているからなしえたことでもあった。2000年代になり、米国内では、州によって状況が異なるが、通常E10とよばれる10%混合ガソリンが広く販売されるようになっている。
2007年2月時点で経済産業省の政策に対し石油会社の協力が得られておらず、ガソリンとの混合およびその販売にはまだ明確な道筋が立っていない。日本の法制度上では、過去にメタノール が主成分のガイアックス を高濃度アルコール燃料と名指しした上で事実上の販売禁止令 を発布した経緯があり、その際に自動車部品への安全性を確保する基準とされた「アルコール添加量3%以下(E3相当)」という文面が現在でも法的根拠として残り続けている事や、「高濃度アルコール燃料」に対する過度のバッシングによる悪印象が未だ尾を引いている事から、E3以上の濃度のアルコール燃料の普及の目処は全く立っていないのが現状である。
モータースポーツ のインディ・レーシング・リーグ では2007年 より98%エタノール燃料(飲用防止のため2%のガソリンを混ぜてある)を使用している
最近は樹木から採取する技術の研究も進められていますが、実用化はもう少し先になりそうです。
今、日本では、電機が足りないとか、火力発電を増やすと経費がかかりすぎるとか言っているけれど、原発推進には湯水のごとく投資しても、こうしたことの研究、国家予算の投入はすずめの涙程度であることは、想像の通りです。
夢が膨らむ・・・・・・と思ってたんだけれど
なかなかうまくいっていません。
2008/04/22
ブラジルでバイオエタノール生産量がガソリン生産量を上回る。環境保護との矛盾も。
ブラジル在住ジャーナリスト高橋 直子
<記事要約>
ブラジル石油局(Agência Nacional do Petróleo略ANP)によれば、2008年2月のエタノール生産量がガソリン生産量を超えた。これは石油局がここ10年調査を始めてから、初めてのことである。ANPの供給部部長エドソン・シルバ氏によれば、この生産量逆転は予想よりも早いとのこと。「今年4月にはエタノール生産量がガソリン生産量を上回ると予想していました。現在は遅くとも今年度末までに、エタノールの消費量がガソリンを上回ると予想しています。」フレックス車の普及と、エタノールの安い価格が背景にあると石油局は強調する。
グローボ紙2008年4月9日(O Globo ブラジルの日刊紙)
<解説>
ブラジルのバイオエタノール生産量はアメリカに次いで世界第2位、世界最大の輸出国だ。トウモロコシからエタノールを生産するアメリカと異なり、さとうきびを原料とするブラジルのエタノール生産方法、食料との競合問題に注目が集まっている。
エタノールは、再生可能なエネルギーであり、その燃焼過程から地球に優しい燃料として注目されてきた。しかしその生産過程での環境破壊が懸念されており、エコ燃料が地球を破壊するという矛盾に悩まされている。
原油価格の高騰などの理由から、需要が拡大しているエタノールを生産するため、トウモロコシの需要が急増したアメリカでは、2006年のトウモロコシ生産量の15%がエタノールの原料となっている。そのため、食用のとうもろこしをはじめとする穀物の価格が急騰しており、結果的に食料が燃料用途に奪われるという事態が発生しつつある。
サトウキビからのエタノール生産には広大な農地を必要とする。ブラジルには未利用地が多く、アマゾン地域はサトウキビ生産には不向きであることから、環境破壊の心配なしに生産増量が可能だというのがブラジル政府の見方である。
実際サトウキビ畑による森林破壊はまだ公式報告されていない。しかしサトウキビ価格の高騰により、農家の転作が多く発生しており、大豆などの食物栽培地から農家がサトウキビ農地に転換する傾向がある。そのため、新たな大豆生産や牧畜のための森林開拓が加速しており、結果としてアマゾン地域における大豆生産が拡大し、森林破壊の大きな要因となっている。もちろん大豆を原料とするバイオディーゼルの生産増も、大豆畑拡大を促している要因となっている。
また、長年問題とされてきたブラジルにおけるサトウキビ農園での労働者の奴隷的労働実態、収穫時の火入れの際の大気汚染は、政府の規制によって少しずつ改善されているが、まだまだ環境にやさしい燃料にふさわしい状況とは言い難い。
サトウキビ1トンあたり21000リットルの水分を必要とするといわれ、水源確保の問題も表面化している。現在ブラジルの多くの農園では、500から1000リットルに減らす工夫がされているといわれるが、今後サトウキビ畑が増加するに当たって、新たな研究と政府の基準づくりが急がれている
ブラジル政府は、食料との競合問題について、需要を超えた食糧生産を行っているという。ブラジルにはサトウキビを生産できる土地が十分にあり、全体の生産の半分は砂糖生産にまわっているというのだ。昨年、砂糖の値段が2割ほど上昇したが、それは干ばつの影響だという。しかし、今後需要急増が予想されるエタノール生産に対応するため、また、自然災害や天候変化などの影響により、食料が燃料に回されることはないと断言できるのだろうか。
エコ燃料がエコ燃料であり続けるために、関係企業、政府は環境破壊、食料競合問題には敏感であってほしいと思う。今後の対応がブラジルの経済動向、世界におけるエタノール市場を大きく揺らすことは間違いない。
マスコミは再生可能なエネルギーなどと捲くし立てますが、多くは企業の利益誘導、「シリコン作れば日本が喜んで買う」と餌をつけてベトナムに原発造らせているから、太陽光発電がクローズアップされているにすぎません。・・・・腹の中がみえみえ・・・・
しかし・・・・くまの中では夢が膨らんで来ましたぁ
その3に続く