高病原性鳥インフルエンザ その壱 | 須坂動物園のくまひゃんのブログ

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動物園の関係者では、有りませんが、生き物なんでも大好きです。新しいことは苦手ですが、豊富な人生経験。年の功が誰かの・何かの役に立てばとの思いでブログをはじめたのですが、気がつけば若い方に励まされてばかり、感謝、感謝の毎日です。

キーワードは、健康保菌と感染経路

高病原性鳥インフルエンザに対しては、数年前から、世界保健機関(WHO)が「ヒトインフルエンザウイルス」と混じり合い、いつ突然変異で新型ヒトインフルエンザになって世界的な大流行(パンデミック)を起こしてもおかしくないと警告し、すでに日本でも2004年1月に山口県で感染ニワトリが見つかったのを皮切りに、各地で鳥類への感染が報告されているなか、先日、日本でも愛知県の豊橋でトリインフルエンザがウズラに発症したとの報告があり、今のところ人体への感染の心配のない,とはいうものの、感染の拡がりが懸念されるとともに、報道に誤りは無いにしても、報道の幼稚さにあきれています。

「トリインフルエンザ」の問題は(直ぐにという可能性をも秘めた)とても危険脅威な状態という認識を忘れて欲しくありません。弱毒性強毒性かは確かに問題ではありますが、発症が確認された事が問題であり、感染症の流行が如何に危険かを再認識しなければならない。


まず感染症の過去における、感染症の事例です


4世紀のヨーロッパで人口の30%もの人が死に、黒死病と恐れられた「ペスト」

  菌を保有したネズミの血を吸ったノミ(特にケオプスネズミノミ)に人が血を吸われた時にその刺し口から菌が侵入したり、感染者の血痰などに含まれる菌を吸い込む事で感染する。 大流行した原因として、中央アジアからヨーロッパに運ばれた毛皮についていたノミが媒介したとされています

アフリカで何度か流行した「エボラ出血熱」

  空気感染が心配されたが、「感染力は強いが基本的に空気感染をしないため、感染者の体液や血液に触れなければ感染しない。」とされています。(ただし「自然界での宿主や媒介する動物については全く不明」)


 つまり、ペストはのみ除去し感染者との接触に注意すればぐ事が可能となり、エボラは、感染者隔離すれば、蔓延をげる。さて、鳥インフルエンザウイルスは?

 その弐 に続きます