私の子供の頃は、正に、巨人・大鵬・卵焼きの時代ですが、テレビは勿論、洗濯機、炊飯器、冷蔵庫・・・・今は何処の家庭にもある電化製品、どれもありませんでした。
一つ一つが家の中に増えてゆく過程は、懐かしくもあり、たくさんの思い出とともに忘れ得ぬものとなっています。
そんな中で、名糖のホームランバー、渡辺のジュースの素、オリエンタルカレー、ロバのパン・・・・クジラベーコンやカツ・・・よく食べました。
それから遊びは、ベーごま、メンコ、ビー球・・・銀球鉄砲、爆竹、・・・・野球、陣取り.カンけり、などなど、家が狭いので外で遊ぶしかなかったし、遊んでもらったり、あげたりの毎日でした。
今日は、これよりは少し後、私が中学から高校へ進学した頃の、地方でもボーリング場やレストラン、喫茶店が乱立し(この時代を経験された方ならば)誰もがボーリングや、フォークの背中にライスを乗せて食べたことがあるだろう時代の事。今も好きですが、この頃、私たちの前に登場したのが、ハンバーグと、スパゲティー。おいしかっですね、毎日食べたいと思いました。
私は、中学生の時に東京の豊島園の近所のレストランで生まれて初めてミートソーススパゲティを食べ、世の中にこんなにおいしいものがあることを知り、以来、スパゲティを食べたいと夢見ていました。
高校生になり、近所に喫茶店が出来、偵察がてら前を通ったら、なんとロー細工でできたメニューに、スパゲティを発見!!!
OH!!な!なんと!!
長年の夢が叶うときがきたぁ!!!のでありました、小躍りして、ポケットを探り、お金を確認して早速中へ・・・・
「コーヒーとスパゲティーを下さい」と注文、なにか言われたような気もしたのだが、おそらく知ったかぶりをして、生返事をしたのだろうと思うのだが・・・・・
出てきた、スパゲティーは、私がイメージしていたものとはだいぶ違っていて、全体がオレンジ色で、上にミートソースが無かった・・・???
ふと、脇を見ると、(粉チーズもなんなのか分らなかったが)上にかけるらしき、細長いビンが置いてあった。
”そうか、デパートのカレーも別々だった、ソースが別々になっているんだいるんだ なかなか洒落ているなぁ”と思い、かけた。が、何十回も振っても、なかなかうまくかからない!!!???!!!??
半ば諦め、一先ず、たくさんかかったところを食べてみる事にして、口にほうばった・・・
その後、何杯お水の御代りを頼んだろう・・・・汗だくのくまひゃんの、本当の本当に悲しい、とっても悲しいスパゲティー物語、・・・・今なら語れる高校一年生の秋の日の悲しい思い出・・・・
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
あれから、少しも成長してないなぁ・・・・いまだにドジで、奥さんに叱られてばかりなんです・・・・グスン
辛らっ!!!!・・・