間違いだらけの環境対策。エコ対策。 | 須坂動物園のくまひゃんのブログ

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動物園の関係者では、有りませんが、生き物なんでも大好きです。新しいことは苦手ですが、豊富な人生経験。年の功が誰かの・何かの役に立てばとの思いでブログをはじめたのですが、気がつけば若い方に励まされてばかり、感謝、感謝の毎日です。

今日はチョッと長いので、忙しい方はスルーして下さいね



自然保護とは、何ぞや。


人間と動物の関係。

人間をえさとする生き物はいません。つまり人は弱肉強食の最高峰に位置しています(偉いということではありません)

そのために、草食・昆虫食の弱い立場の動物たちは、天敵である肉食・猛禽類から身を護るために、人間に近いところで生活し、子育てをしています。

鳥でいえば、つばめが一番近くにいます、その外に、はと、すずめ、もず、などがいます。(ちなみに、つばめの一番の天敵はすずめなのだそうです)その前後に、かも、はくちょう、キジ、かもめ、などがいて、一番遠いところにトビや、ノスリ、タカなどの猛禽類がいます。したがって、人間が地球を支配しているかぎり、鳥たちだけでなく、他の生き物とは縁を切る事ができないし、ましてやペットや家畜と生活を共にしています。人間の責任は大きいと考えます。


この事実を踏まえ以下のニュースを如何考えますか?



最近の記事から抜粋

ハクチョウの餌付け自粛

長野のニュース

野生生物の調査研究をしている民間団体「野生生物資料情報室」(長野県安曇野市)など3団体は、飛来したハクチョウへの餌付けの自粛を安曇野市内の2愛護団体に要望した。要望を受けた愛好家からは「急にやめるわけにいかない」と戸惑いの声が漏れている。



秋田のニュース

 鳥インフルエンザに感染したハクチョウの死骸(しがい)が4月に十和田湖で見つかった問題を受け、ハクチョウ飛来地の県内各市が住民に餌付けを自粛するよう求めている。

 県は、餌付け場所に野鳥が集まることでの野鳥間の感染や、餌付け場所に人が出入りすることによりウイルス保有率の高いカモの糞(ふん)が人を介して運ばれたりすることなどを懸念県自然保護課は「安全のためにも野鳥との不要な接触は避けてほしい」としている。


埼玉のニュース

 深谷市と川島町 ハクチョウ餌付け中止 生態系破壊・鳥インフル危惧




餌付け実施を要請

福島ニュース

 福島市は鳥インフルエンザ感染防止策として、市民にハクチョウの餌付け自粛 を求めるているが、群れの分散を防ぐため日本野鳥の会 福島支部に餌付け実施を要請していたが、同会からられた。


 市が餌付けを求めていたのは、毎年1000羽ほどのハクチョウが越冬する阿武隈川のあぶくま親水公園。餌付けを全面的に中止した場合、ハクチョウが分散し、感染確認時の状況把握が困難になることなどが理由だった。
 福島支部には自主的に行ってきた餌付け自体に反対の会員もおり、「万が一会員が感染したらどうするのか」「これを機にやめた方がいい」などの意見が続出。理事会の協議で中止が決まり、27日に市へ伝えた。
 これにより、親水公園の餌付けは全面中止となる。公園のハクチョウが市内のほかの場所に移動する可能性があるため、市は各所に感染注意を喚起する看板を設置する。
 福島支部の鈴木滋事務局長は「餌付け中止の声は以前から上がっていた。今後は本来の自然保護団体として飛来地の環境整備に取り組むなどして、見守っていきたい」と話している。


こんな、意見もありました


栃木県有数のハクチョウ飛来地としても知られる農業用貯水池の羽田沼(はんだぬま)

羽田ミヤコタナゴ生息地保護区「ミヤコタナゴの部屋」


番外:野生生物たる水鳥の餌付けについて

 野生生物の餌付け、とりわけハクチョウの餌付けは“美談”として語られてきたように思います。しかし、野生生物の保護をするのであれば、取り組むべき課題は“生息環境の保全・保護・復元”です。 餌付けは、ハクチョウの生態を狂わせる恐れがあります。餌を与えてもらえる場所があることで、ハクチョウが本来の渡りルートを外れ、あるいは渡りスケジュールを狂わせる可能性があります。現在、羽田沼には餌付けにより100羽以上のハクチョウが飛来していますが、餌付けを行っていなかった1980年代前半までは飛来数が5~10羽であったことを考えると、これは異常な状態と言わざるをえません。また、この異常な高密度の状態で鳥インフルエンザ等の伝染病が発生した場合、病気が一気に蔓延してしまう危険性があります。さらに、本来の食性とは違うパンやお菓子を摂取することで健康状態に影響を及ぼす可能性もある他、完全にペット化して餌を探さなくなってしまう可能性もあります。 かつては、大田原市では各地の河原にハクチョウが飛来していたそうです。餌付けにより密集した不自然な姿ではなく、あちこちの水辺で水草をついばむ姿を見られるようになることが、子どもたちにとっても、大人にとっても、自然環境の大切さや理解を深めることにつながると考えます。




くまひゃんの叫び。


餌付けを止めることは、責任放棄でしかない・・・・

餌付けで、個体数が途方も無く増えた?

インフルエンザが拡散しやすい環境に変化した可能性は?

鳥との関わりだけでは済ま無いのでは?

何か問題が起きないと、何もしない・・・・


私の町では、数年前よりは、明らかにカラス・モズ・イノシシ、カモシカ、サル、クマなどが増えています。絶滅危惧種の保護もしなければなりませんが、ある種だけが片寄って増えないように、適切な管理も必要と考えます。

今後、鳥インフルエンザがどのような形で、人間社会に関わってくるか不明な今、くまひゃんとしては、無責任な形での問題提起しかできないことを、お詫びしつつ。皆様には自らが生き物の世界に生き、鳥インフルエンザの問題が、自分と無縁ではない事を認識し、今後の動向を注視していただきたいと願うと共に、何事も無く済んでくれればと祈るばかりです。

くまひゃんの町の公園にいるハクチョウは、餌付けされ、既に渡りを止め、一年中住んでいます。今年は他所様が、えさをくれないのですから、くまひゃんの町の公園に、たくさん飛来するかもしれませんね・・・


自然てなんだろう・・・ぶつぶつ・・・