この絵はとても時間がかかっている。

でもあと少しで描き終わりそうなところまできた。

途中はもうこの絵は無しにしようかと思ってたけど、少しずつ描き続けてみたら急にこの絵もありと思えてきた。

たぶん一番最初に描いたのは、去年の4月くらいじゃないかな。ちょっと描いたら1ヶ月くらい放置、またちょっと描いたら1、2ヶ月放置。そんな感じでここまできた。

描くことは、僕にとっては楽しいけどしんどい。

描いてるときは楽しい。大変だけど楽しい。描き始めてしまえば、その間は楽しいし、面白い。

でも筆を置いて、手を止めて、次にまた描き始めるのがしんどい。僕の心の問題。ここはメンタルの話しだと思う。面倒な自分と向き合わなきゃいけないので。

でも、昨日一つ分かったことがある。

絵を描き始めることのしんどさは、自分と向き合ってしまうのが原因なんじゃないかと。向き合うべきは「絵」のほうだ。「絵」に向き合えば、描き始められる。ものすごく当たり前のこと。

自分の気持ちなんかとずっと向き合っているから、いつまでも絵に向かっていかないんだな。僕の場合ずっと不安と向き合ってて、でも不安は妄想でしかなくて、そんな妄想の不安の中に「描きたい」はないわけで。「描きたい」は絵の方にある。絵の方に向かわなくてどうやって描きたい気持ちになるのか。

自分のことなんか放っておいて、さっさと絵に向かえばいいんだと、当たり前過ぎることを昨日ふと気づきました。

そんなわけで、ずっとここ最近、絵が描けてなかったんですが、今日はさっさと描けました。描きました。

ずっと描き途中になってたこの絵も、やっと終わりが見えてきて、この絵を見届けられそうで、どんな絵になるのか、楽しみになってきました。

途中はどこにいくんだか分からず、ボツにしようかと思って絵ですが、続けたら、辿り着くものなんですね。

ほんの少しだけ、手ごたえ。