サンテックが監査法人から2024年3月期計算書類、第1から第3四半期報告書等監査意見不表明受領 | 日米公認会計士・日米税理士・公認不正検査士・行政書士·国家公務員1種試験経済職合格者福留聡のブログ

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日米公認会計士・日米税理士・公認不正検査士・行政書士·登録政治資金監査人・国家公務員1種試験経済職合格者 福留 聡が会計、税務、監査、政治、経済、経営、時事、主催の東京法律会計士業交流会等含め記事にします。

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サンテック株式会社がRSM清和監査法人から 2024 年3月期計算書類、連結計算書類等、第1から第3四半期報告書 監査意見不表明の監査報告書、四半期レビュー報告書を受領しています。

 

見積り工事原価の増加額の根拠証憑の一部やその網羅性に関する十分かつ適切な監査証拠
を入手できてない、前々事業年度、前事業年度、当事
業年度のいずれの事業年度の見積り工事原価総額に反映し工事進捗度を算定した上で完成
工事高の測定を行うべきかについて、その判断の根拠を入手することができなかったため、
完成工事高の期間帰属に関する十分かつ適切な監査証拠を入手できていない、当該特定の特殊工事に類
似する案件の網羅性や類似する案件の見積り工事原価総額に誤謬が発生していないかに関
する十分かつ適切な監査証拠を入手することができていない、会社が作成した割引前将来キャッシュ・フロー見積り資料の合理
性を検証する過程において、会社からその仮定の適切性に関する合理的な説明が受けられ
なかったため、減損損失を認識するかどうかを判定するための十分かつ適切な監査証拠を
入手することができていない等が意見不表明理由です。

 

 

 

IR情報 | 株式会社サンテック (suntec-sec.co.jp)

 

(以下IR貼り付け)

意見不表明の根拠 
会社は当事業年度において、前々事業年度に受注した特定の特殊工事に係る見積り工事

原価を596,276千円増額した。このうち、204,262千円は工事損失引当金繰入額として当
事業年度の損益計算書において完成工事原価に計上するとともに、増額後の工事原価総額
をもとに算定した工事進捗度により完成工事高534,913千円を計上した。当監査法人は、
見積り工事原価の増加額の根拠証憑の一部やその網羅性に関する十分かつ適切な監査証拠
を入手することができなかった。また、会社が全ての利用可能な情報に基づく合理的な仮
定を使用して適時かつ適切な見積りを行っていたか判断できないため、前々事業年度、前
事業年度、当事業年度のいずれの事業年度に見積り工事原価総額を増額し工事損失引当金
を計上すべきか否かに関して、その判断の根拠を入手することができず、完成工事原価の
期間帰属に関する十分かつ適切な監査証拠を入手することができなかった。 
 また、会社が見積り工事原価の増加額596,276千円を前々事業年度、前事業年度、当事
業年度のいずれの事業年度の見積り工事原価総額に反映し工事進捗度を算定した上で完成
工事高の測定を行うべきかについて、その判断の根拠を入手することができなかったため、
完成工事高の期間帰属に関する十分かつ適切な監査証拠を入手することができなかった。 
 加えて、会社は当該特定の特殊工事に類似する案件で見積り工事原価総額に誤謬が発生
していないかの調査を実施した。また、見積り工事原価の増加額をいずれの事業年度に反
映すべきであったかの調査を継続して実施しているものの、本報告書日現在、当該調査は
終了していないが、会社は2024年6月25日開催予定の定時株主総会において、計算書類
を決議事項とすることにつき意思決定を行った。当監査法人は、当該特定の特殊工事に類
似する案件の網羅性や類似する案件の見積り工事原価総額に誤謬が発生していないかに関
する十分かつ適切な監査証拠を入手することができなかった。また、見積り工事原価の増
加額をいずれの事業年度に反映すべきであったかに関する調査結果を入手することできな
かったため、最終的な調査結果を評価できていない。 
 さらに、会社は当事業年度において、全社的な共用資産703,980千円に減損の兆候が認
められると判断し、減損判定のための割引前将来キャッシュ・フロー見積り資料を作成し
ている。当監査法人は、会社が作成した割引前将来キャッシュ・フロー見積り資料の合理
性を検証する過程において、会社からその仮定の適切性に関する合理的な説明が受けられ
なかったため、減損損失を認識するかどうかを判定するための十分かつ適切な監査証拠を
入手することができなかった。 
以上から、当監査法人は、未発見の虚偽表示がもしあるとすれば、それが計算書類等に
及ぼす可能性のある影響が重要かつ広範であると判断した。