自分が所属していた監査法人トーマツとあずさ監査法人、東京事務所と地方事務所を比較し私見を述べる。 | 日米公認会計士・日米税理士・公認不正検査士・行政書士·国家公務員1種試験経済職合格者福留聡のブログ

日米公認会計士・日米税理士・公認不正検査士・行政書士·国家公務員1種試験経済職合格者福留聡のブログ

日米公認会計士・日米税理士・公認不正検査士・行政書士·登録政治資金監査人・国家公務員1種試験経済職合格者 福留 聡が会計、税務、監査、政治、経済、経営、時事、主催の東京法律会計士業交流会等含め記事にします。


にほんブログ村

上記ボタン押しに協力ください。

今日は自分が所属していた監査法人トーマツとあずさ監査法人、東京事務所と地方事務所を比較し私見を述べるたいと思います。
私の経歴、代表プロフィールは下記通りで、監査法人トーマツ広島事務所に4年9ヶ月、あずさ監査法人東京事務所第3事業部に3年所属しました。
http://ameblo.jp/satoshifukudome/entry-11564948729.html

そこで、これらの特徴を比較して簡単に私見を述べたいと思います。

Ⅰ監査法人トーマツとあずさ監査法人の比較
監査法人トーマツの特徴とあずさ監査法人の特徴を比較して相対的に述べたいと思います。ただ私が所属していた時点なので情報は少し古いですが今でも参考になるでしょう。

監査法人トーマツの特徴
①監査調書データ化が早い、基本全てデータ化
②超マニュアル主義、基本的にサンプル抽出もマニュアルに完全に従う
③審査が審査部や他の部署が行うためレビューが厳しく内部統制がより機能している。
④体育会系 よく働きよく飲む
⑤休みが少ない、ゴールデンウィークはお盆に休みが振り返り、実質夏休みがない
⑥あずさよりは出世のスピードに差がある。
⑦監査調書のデータ化、マニュアル主義により、監査は機械的で考える余地をなくしている。
⑧あずさよりは体質は新しい、変化が速い
⑨給与や手当等労働条件は3大で一番悪い
⑩審査は基本的には全てデータを渡しデータベースで細かく行われる。

あずさ監査法人の特徴
①監査調書が紙がほとんどで手書き、パートナーもPCに慣れている人が少なく、レビューもしないので、紙のままになりがちである。
②基本的にマニュアルに従う部分が少なくサンプル抽出も緩い
③審査は顔見知りの所属事業部のパートナーが行うため、トーマツと比較してレビューは甘く内部統制が効いていない。
④どちらかというと古い体質で、やや静かな印象がある
⑤休みはトーマツより多く、給与等手当てがいい。
⑥出世のスピードは横並び的で、近年は上が詰まっており、出世が厳しくシニアやマネージャーになるのも厳しい。
⑦監査調書は紙であまりマニュアルを意識している人が少ないため、監査をより考えてやる余地がある。ただ、レビュー体制がほぼない現場が多い。
⑧審査は基本的には計画、結論以外はみない。また口頭で話しながら行われ、細かいことはほぼ触れられない。

ただ、上記とも、出世は実力主義ではなく、大きい企業、監査報酬の高い企業に行き、有力なパートナー、マネージャーに気に入られるのが必要でしょうね。それはほぼ日本の監査法人共通だと思います。

あずさとトーマツを選ぶ場合、給与待遇、仕事の相対的な楽さで選ぶならあずさ、きちきちと形式的にシステマッティックな監査をやりたいならトーマツという感じでしょうね。


Ⅱ東京事務所と地方事務所の比較

東京事務所の特徴
①人数が多いので事務勤いかなくてもわからない。
②時間はルーズで融通が利き、昼食の時間や休憩時間もばらばらでラフである。
③服装や髪形も地方よりラフである。
④地方事務所よりは、人間関係が緩いので楽である。
⑤大きいクライアントを担当したかったり、国際部的な仕事、金融関係なら東京の方がチャンスは多い。

地方事務所の比較
①人数が少ないので事務勤でも普通に勤務する必要がある。
②遅刻も厳しく、、昼食の時間や休憩時間も東京事務所よりは厳守している。
③服装や髪形も東京よりはラフにしにくい
④人数が少ない地方事務所の場合は特定の力ある人に気に入られないと今後の出世含め厳しい立場になりやすい。ただアットホームで付き合いが濃いので、それのほうが良いなら、あえば居心地はいい。
⑤東京事務所みたいに部署が分かれていないので業務範囲は東京事務所より広い。

東京と地方を選ぶ場合、緩くラフに、海外案件や金融案件、大規模案件やりたいなら東京、幅広い業務をやり濃い人間関係を築きたいなら地方ですね。

以上です。監査法人の就職や転職考えている人にとって少しでも参考になれば幸いです。





【DVD】3大大手監査法人 決算書分析/福留聡(公認会計士)
¥10,500
Amazon.co.jp