詩 『おやすみ』 | イガラシ ソウル

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おやすみ


もう一回言ったのに君がまた言う

俺ももう一回おやすみって言う

すると君が最後におやすみって言う

そっちから電話切っていいよ

じゃあ切るね


何やっとんねん俺等は

アオハルか?

46歳と45歳の老いらくの恋?

アオハルも老いらくの恋も

当てはまらない俺等の恋


彼氏?彼女?う〜ん、なんかありふれてる

パートナー?う〜ん、なんか固い

そこで君が作った造語

「愛とも」


浮かれてるカップルと思うでしょ

実はそんなこともないんだ

お互いの気持ちに嘘はない

ラブラブ?そうだよ


でもね、俺等は残酷な運命と闘ってるんだ

愛でも勝てないものと

そう言って俺は愛でも勝てないものの

文章に線を引いた

ついでに運命と闘ってるという

文章にも線を引いた


そうだ、違う

この残酷な運命も含めて

俺等の愛なんだ

残酷な運命を俺等の間に

入れてあげて寝るんだ

電話ではなく隣で

おやすみって



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