世代の違いについて
最近の若者は…という言葉は、古代ローマ時代の文献にもあったようですが…。
私も、いつの間にか、50歳になってしまいました。そこで、ここで一度、世代間の違いについて書いてみたいと思います。
私自身は、1967年生まれで、一般的に、真性バブル世代と呼ばれる、正にバブル期に若い時代を過ごした世代です…。
私本人は、イメージはともかく、それ程浮かれてはいませんでしたが、今の常識とは、色々全く違う価値観でした。
ちょうど大学時代が、昭和と平成の間の89年頃でした。会社に新卒入社したのは平成元年です。
今は、すっかりおじさんですが…若い頃は、同世代は何故か、新人類と呼ばれて、まるで宇宙人のようなイメージでした。
本人たちは、いったい何が新人類
か不明でしたが…。
確かに、就職先は、ひとりが複数の中から選んで、何処かに決めるのが普通でした。
それが、今はこんな感じで、最近
の世代は…とか、色々文章を書いて、ブログで発信したりしているのです。
音楽は、国内は、バントブームの頃でしたが…私自身は、MTVと共に注目を集めていた、マドンナやマイケル・ジャクソンに代表される洋楽80'sに夢中で、素晴らしい映像と魅力的なメロディに、すっかりハマっていました。
更に、今の時代と大きく違うのは、やっぱり何と言っても、未来に対する期待感と、向上心が、確かに存在していたことでしょう。
今は、世界中の音楽が、アプリで瞬時に、映像や歌詞付きで、体験出来ますが、日本人の少し古い歌を探すと、何故か真っ先に出るのはオリジナルではなく、無難に歌った、他人のバージョンです。
今は、若い世代も、何でもスマホで検索すると、判ってしまう為、一瞬自分は、何でも知っている、と錯覚してしまいます。
でも、実際は本当に体験していない為、あまり満足感は、得られていないのでは⁈
まぁ、色々な人がいるとは思いますが…。
…以前は、私のような、比較的堅実な人間でさえ、普通に社員旅行で、海外に行ったりしていました。
時代は変わり…海外もだいぶ行けてませんが、現地の空気や海の素晴らしさとかは、実際に体験しないと分からないでしょう。
…時代的にも、失われた20年の間に、すっかり価値観も変わっています。
安心安全が前提で、失敗や目立つことは、恥ずかしい…という風潮が一般的です。
更に、少子化の影響で、ご両親はあまり厳しく叱らないし、その為打たれ弱く、決まりやマニュアルなどに反する対応や、予期せぬ反応には、対処が難しいのでしょう。
…思い切って書きますが、ゆとり教育は、文科相も、はっきり失敗を認めています。
また、以前はその当時の担当者も、申し訳なさそうに、頻繁にTVに出演さえしていました。
以前の詰込み教育の反省から、少し余裕を持たせて、個々の個性を伸ばす、という着眼点は、素晴らしいものでしたが…結果はご覧の通りです。
私も、ゆとりという、キーワードが出る以前から、お店や会社の仕事に接する中で度々⁇となる対応に遭遇していて、何かがおかしいと、漠然とした感情を抱いていました。
…そして、やがてキーワードが一般的になって、初めて、やっぱり⁈
と納得することになるのです。
ですから、当事者の方々も、少し着眼点を変えて、自分は少し、国からお墨付き⁈の長い休みを貰っていたんだ…と考えてみて、まだ目的が見えない場合は、休み明けの、久々に仕事を始める感覚で、少し思い切ってみると、何か見えてくるのかもしれません。
…長い歴史の中で、ほんの10年の間の、短い世代の話しですし、逆に言えばかなりレアな存在かもしれません。
かく言う私たちも、若い頃は、色々失敗や挫折も経験しています。以前は、今のような全て決まったマニュアルは無く、みんな試行錯誤が当然で、上司もそれは同じことでした。
ですから、今のゆとりやサトリ⁈世代も、ある程度年齢を重ねるとしっかりしてくるのかもしれません。
更に、私たちの世代は、60年に一度の特別な午と未の年で、他の世代よりもかなり人数が少なかったようです。
ですから、普通の世代よりも競争も緩めだったのでは?と思います。
そんな比較的マイルドな人間でも、最近の世代の緩さは、かなり気になるレベルだと思います。実際は、こんな感じで緩く書く段階を超えているのかも…。
同時に、以前は、手本となるような、素晴らしい先輩や、キチンと色々教えてくれる、人生のお手本のような存在の人も、確かに居たのです。
更に、私たちよりも、もう少し先輩の、団塊の世代のほうが、人数も圧倒的に多く、みんな競争に晒されていたので、実は最強の世代だと思います。
もっと言えば、更に先輩の、実際に戦争を経験してる世代の方が、更に過酷だったと考えられます。
この様に、冷静に考えてみると、時代と共に反比例して、人間は、段々緩く変化している様な気がします。
でも、色々個人差があり、素晴らしい才能に恵まれた人もいるし、一概に言えないので、本人自身の努力で、未来は無限に広がるのです。
…それは、たとえ幾つになっても、変わらないのです。若くして才能を発揮する人、大器晩成の人、ずっと変わらない人、まさに人それぞれ…。
…その人の人生が、成功するかどうかは、最後まで、誰にも分からないのです。
時には、以前の名画家のように、亡くなってから注目される場合も…。
もちろん、私自身は、いつでも今が最高!と思って色々取り組んでいますし、そう考えていると、実際に色々上手く運んでいる気がします。
…ですから、皆さんも、何でも、色々な選択肢があるので、自ら諦めずに、自分なりに、誰も想像してなかった、未知の世界を、切り開いてみてはいかがでしょうか…。