泣きの一回 | 山形県酒田市ルアーフィッシングドタバタ珍道中~

山形県酒田市ルアーフィッシングドタバタ珍道中~

山形県酒田市でバス釣り、エリア・渓流トラウト、ナマズ、雷魚、シーバス、メバルなんでもしてるがなんでも中途半端なルアーフィッシング初心者の日記だせ~
ヤッフー

俺はずっともやもやしていた

なんか

やりきれなくて

やるせなくて

このままで良いのか?

あれで納得したのか?

と自問自答していた




時を遡り

10月16日

今シーズン最後の雷魚釣りだった

今年の締めくくり

泣いても笑ってもこれで最後にしようと挑んだ遠征


結果は0匹

後半バイトはあったものの

盛大にバックラッシュしたままやってたから

フロッグは30m位しか飛ばず

不甲斐なく後悔が残る最後だった


だが

最後と言いつつ

あの日からずっともやもやしていたんだ


てか

こちらの東北地方は季節の進み方が早く

10月に入れば雷魚釣りは終わる

だから

10月16日でも遅い締めくくりだった

まっ

実際

雷魚の活性どころか気配すらなくなる時期だからね



それとね

雷魚マンの不文律で

少し早目にシーズンオフにする

ってのがある

冬眠前に雷魚を労るって意味だという


まだ釣れるけどやらない

実際

10月の半ばにもなるとフロッグで雷魚を釣るのなんて

ま~

なかなか難しいよね

浮いてるどころか

ボトムから動かないからね


そう

自分に言い聞かせて居たが

やはり

ダメだった


泣きの一回

本当に最後の最後

雷魚釣りに行かないと

どうしても今シーズンを終われない


まっ

それでも釣りに行くか行かないか

別の理由でも迷っていた


そう

金が無い


来週

うちの息子は高校の修学旅行

お小遣いをあげないといけないし

18日はこれまた息子のやってる相撲の

東北新人大会が青森県弘前市であるのだが

送迎and応援に行かなきゃ


車で行くつもりだが

それでも

ま~

金掛かるよね(泣


だから

あまり金使えんのよ(泣


雷魚遠征となれば

やはりガソリン代もばかにならんから

300㎞を超す遠征はかなり財布に優しくない


雷魚遠征に行かなければ

余裕を持って

弘前に行ける


そんな事から

一昨日までギリギリ悩んでた


11月3日(金) 文化の日

天気予報では晴れ

しかも予想最高気温が25℃の夏日


行くならこの日しかない


本当に本当

最後のチャンス


この日に行かなかったら

絶対後悔して今シーズンを終えてしまう


ヨシッ

行ったれ~




と言うことで

俺は深夜の2:40に自宅を出て

前回

ボウズを食らった

メジャーレイクへリベンジと最後の最後まできっちりやりきる己を取り戻す為

向かった



6:00少し前に到着したが

もちろん

先行者は居ない


薄暗い朝方に視界50m以下の超濃霧は

神秘的と言うより

薄気持ち悪い独特な雰囲気があった


(※拾い画です)

風も無く

気温は二桁台


少し減水気味だったが

前回よりやや水位が高い気がした


夏場のシーズン真っ只中は

朝方のマズメ時だと

あんなに生命感で満ち溢れていたフィールドは

今はもう

とても静かで

水面も鏡の様に穏やかだ


俺は

ドキドキしながらタックルを準備した

それはシーズン中のものとは違う心境で

どうせダメだろう?と諦め半分

出ればデカい

もしかすると・・

ってな不思議な気持ちだった


そう

その湖は10月を過ぎた早朝

風も無く辺りが濃霧で包まれる時

まず

出ないが

もし出れば化物級の雷魚だと言う

そんな神話みたいな噂で

胸が高鳴っていたんだ


真新しい巻きたてのPEラインをガイドに通し

シュラプネルに注油した


ラインの先にはラッティーツイスターのジェリー


早まる気持ちを抑え

まずは駐車場脇の水路に一投


巻きたてのラインを確かめる

と同時に

フロッグの動きをチェック


ヨシッ

良い感じだ


湖の水尻

そこから流れ出る水路のワンド

何気なく眺めていた俺の視界の片隅に

水面の波紋が映った


生命感はある


どうせ鯉かフナだろう?

と思ったが

波紋が出た葦際にフロッグを投げた


着水から~のポーズ

フロッグが出した波紋が消えたタイミングで

チョンッ


またポーズ

その時

俺は何故か辺りを見渡していた

多分

新たなる生命感を探していたのだろう


それはたった一瞬だった


フロッグに視線を戻すと

アレッ?


無い

フロッグが消えていた


立ち位置から7m先だから

見失う訳が無い

カラーもド派手なピンクだったし


俺は

まさかと思い


ロッドを下げ

ラインを送り

二歩下がっておもいっきりフッキングしたんだ







グンッ

ゴゴン



き、キターーーーーーーーーー


それは

開始二投目の出来事だった


ロッドを立てゴリ巻き

勝負は一瞬でついた



60㎝ジャストの雷魚ゲット

音も無くフロッグをハーモニカ食い

フック1本掛かりだったが

貴重な1本を仕留めた


ふ~

マジか?


雷魚動いてるじゃん




6:13

開始二投目で結果が出てしまった

これは

あるかも知れんぞ?


俺はその1本で水路を辞め

湖ワンドの畔に立った


相変わらず生命感は無いし

湖は濃霧で包まれている


少しワンドの奥を攻めたが

反応は無い

けど

手前の立ち位置から15m先の際で

波紋が出た


ワンド奥に投げたフロッグを杭脇に通す


小気味にケツを振るジェリーを杭脇で止めた

その瞬間




パンっ



あまりにデカい音についつい声が出てしまった

デ、出た~


二呼吸置いて

おもいっきり振り抜きフッキング




ゴチン




グンッ



つ~

お、重い


瞬時にデカい個体と分かる手応えに

腰を構え

ロッドのグリップを脇にがっちりと挟んだ


体を仰け反らせて

ゴリ巻き


ん?


なかなか寄って来ない

すげ~パワーだ


これだよこれっ

ハンパじゃね~


ガン曲がりするガンゼロ82に興奮し

両腕に力がみなぎった


ジッ


ジッ



しっかり締めたハズのドラグが出る

そう

シュラプネルはドラグ音が鳴るリールなのだ


ドラグを更にギッチリ締め

ゴリ巻き


たった15m位なのに

なかなか寄せられない

立ち位置を変え

杭に巻かれない様に

必死に巻いた


やっとやっと寄せたと思ったら

岸際で大暴れ


ドッパーン


ドッパーン



や、ヤバいヤバい

バレんなよ

マジ

バレんなよ



渾身の力を込め

何とかランディング






頭が異常にデカい
80㎝ジャスト雷魚ゲット

ふ~
ふ~


あまりの興奮に呼吸がなかなか収まらない
息が上がり
頭がカーとなるこの瞬間

ヤッター

誰も居ない
濃霧に包まれた湖の畔
独りで絶叫していた



時刻はまだ6:33だったが
俺は完全にやりきった感じになっていて
もう
帰ろうかな?
って心境だった

けど
人間って欲張りな生き物だ
これは本当に化物級の雷魚が出るかも知れん
とゲーム続行を選んだ

7:00過ぎに
俺が居る釣り場に一台の車が横付けしてきた

んで
じいちゃんが降りて来て
「俺も一緒にここで釣りして良いかな?」
って声を掛けてきたんだ

てか
そのじいちゃん
前回もその場所で釣りしてた人で
たまに見る常連釣り師だった

俺は
移動するつもりだったし
最高に気分が良かったから
快く場所を譲り
じいちゃんと釣り談義に花が咲いた


けど
そっからは修行だった

どの釣り場に移動しても
何を投げても
どんな攻め方しても
全く反応が無いのだ

風も無く
気温も丁度良く
釣り人も居ないのに
雷魚が全く出ない

捕食音も無ければ
呼吸の様子も見られない
やはり
時期的に完全アウトだったのかも知れん

15:30頃
スタートのワンドに戻り
コイ釣り師のじいちゃんと話しながら
やってたら
二回バイトあったが
上手く掛けれなかった

16:00
ゲームセット

心の底から納得し
満足したラストワンだった

帰りに
スタ丼で晩飯を食い



連休の渋滞に巻き込まれながら
20:30
無事帰還


300㎞以上走り

全く可能性が無い11月の雷魚釣り

金も無いのに

迷いに迷って

期待半分

絶望感半分で挑んだが


ホント

行って良かったと思う


これにて

今年最後

本当に最後の雷魚釣りを終了します


今シーズン

ありがとうございました



あっ

おはようさ~ん


今日は

昨日の余韻に浸りながら一日中

ダラダラして過ごそうかと思います