テキサスのぶっといギターの音 | 哀愁のマッチョ親父はプロテインを飲むのだ

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プロレスリング華☆激のプロレスラーであり、ジム経営者でもある小川聡志のブログ。

FMラジオ番組のパーソナリティーもやっているので、音楽ネタも多いかも。

一昨日の夜、新年度最初のラジオ番組でした。

コミュニティラジオ天神というコミュニティFМラジオ局で

金曜日20時~20時25分「大人のための音楽番組~ロックンロール・フーチークー」という番組をやっています。
 

 

この番組・・・ラジオ局の開局と同時にスタートして10年以上

現在まで続く、まさかの長寿番組

いつものように「ブルースバカ一代」野村やすさんと番組進行。


今回もまた少々マニアックな選曲でいきました。

まずは、デジタル音やユーロビート全盛の80年代にテキサスから彗星のようにあらわれて

太いギターサウンドでゴリゴリのブルース・ロックをやっていた、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの曲。

動画は1982年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのステージ・パフォーマンスです。


シングルコイルのストラトキャスターのギターの音とは思えない、
 

かと言ってハムバッカーのレスポール系のギターとも違う、

 

独特の太さとカラッと感のあるギターの音ですねー。
 

この人、ギターの弦はすごく太いのを使ってます。

 

さらに現在はヴィンテージ品となっているアイバニーズのエフェクター「チューブ・スクリーマー」をダブルでセッティング。

 

おまけに弦高が3ミリくらいの高さだったそうで・・・

この人、握力が強かったんでしょう。

ひ弱な体力の日本人のギタリストではまず無理なセッティングでしょ。

あんたは往年の名レスラー、「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックか?

 

このモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのスティーヴィーのパフォーマンスを見て気に入ったのが

あの世界的有名ミュージシャン、デヴィッド・ボウイ

デヴィッド・ボウイに見出され、起用されたアルバムが・・・世界中で大ヒットした「レッツ・ダンス」。

ブルースっぽい曲やロックンロール色が強い曲ではなく、

 

こういうポップチューンにスティーヴィーを起用するデヴィッド・ボウイ。

デヴィッド・ボウイのセンス、さすがの非凡さです。

世界のてっぺんを取った男のセンスは違いますねえ。

 

さてもう一曲はヴェルヴェット・アンダーグラウンド

前衛アーティストであるアンディー・ウォーホールに見出され、彼が運営する妖しげな雰囲気のサロン(?)またはスタジオである「ファクトリー」に出入りすることになったバンドです。

アンディー・ウォーホールのデザインによるデビューアルバムのバナナのデザインで有名です。

 

そのデビューアルバムの収録曲。

文学的素養が高いルー・リードが表現する歌詞・・・まさにアングラですな。

同性愛(この曲はまだまだ性に保守的な60年代に発表されてます)、倒錯的なセックス、ドラッグetc.の歌詞に

前衛的な(実験的とも言える)サウンド。
 

コード2つか3つくらいでギターがかき鳴らされる、独特のループ感。

シンバル1つ叩かず、機械のようにリズムを叩くドラム。

意外とベースはうねってます。

一回聞いただけでは、この曲の魅力はわからないかも知れませんね。

 

1960年代にこのサウンドですよ。

現代みたいに素人がパソコン使って(というより、パソコンが素人の希望を聞いて勝手に)曲を作れる時代じゃないんです。


デジタル機器の取扱説明書を読めば、なんちゃって作曲ができる、そんなイヤな時代の曲ではないんですよー。

デジタル機器に一切頼らない、人力による前衛性とでも表現すればいいのかな?

何度もきくうちにハマッてしまう曲ですね。

 

来週以降も流行を一切気にしない選曲で番組をお届けします。