みなさん、こんにちは!医療法人社団カワムラヤスオメディカルソサエティ 河村病院所属 社会保険労務士原田聡です。

会社退職後、ハローワークで手続きをし基本手当(失業保険)を受給される方が多いと思います。退職理由は、会社都合退職か自己都合退職に分類することができますが、自己都合退職でも、雇止めや正当な理由で退職された方を特定理由離職といって、特定理由離職者の受給要件の一つである被保険者期間についてみれば、離職日以前の1年間に、通算6ヶ月以上の被保険者期間が必要とされており、ここは一般の離職者とは異なります。

また、受給開始時期についても、特定理由離職者の場合、受給資格決定日から7日間の待機期間を待ってからの受給開始となります。念のため、この待機期間中にバイトとかしてしまうと受給出来ないので注意です。

雇止めとは、有期契約雇用の方で契約更新されなかったことです。

また、特定理由離職者となる正当な理由とは、心身の障害、妊娠・出産、通勤不可能などがあり、離職票をハローワークに提出するときに理由によって医師の診断書などを添付する必要があります。

似たような名前で、特定受給資格者がありますが、これは会社の倒産や解雇を理由とした会社都合の離職です。

特定理由離職者は自己都合退職で、特定受給資格者は会社都合退職なので、雇用関連の助成金をうけている企業の場合、特定理由離職者であれば助成金への影響はありませんが、特定受給資格者であれば影響が出てきますので、こんなところにも違いがあります。