病院へ行ったのは、
たしか平日の午後だった。
有給を取った。
理由は簡単だ。
ずっと調子が悪かったから。
朝から疲れている。
集中できない。
頭が重い。
会議が終わるとぐったりする。
休日も回復しない。
それなのに、
原因が分からなかった。
だから病院へ行った。
何か見つかると思った。
むしろ見つかってほしかった。
受付を済ませる。
問診票を書く。
診察を受ける。
採血もした。
数日後。
結果を聞きに行った。
少し緊張していた。
ようやく原因が分かるかもしれない。
そう思っていたからだ。
医師が言った。
「特に異常はないですね。」
僕は頷いた。
「そうですか。」
それだけだった。
でも。
病院を出た瞬間、
少しだけ困った。
異常なし。
つまり健康。
つまり問題ない。
でも。
全然そんな気がしなかった。
朝はつらい。
疲れは抜けない。
頭も働かない。
会議は苦しい。
仕事も以前ほど回らない。
現実には問題がある。
なのに、
検査結果には問題がない。
じゃあ、
この苦しさは何なんだろう。
帰り道。
僕は妙に落ち込んでいた。
病気じゃなかったから安心した。
・・・という話ではない。
むしろ逆だった。
原因が分からなくなった。
そして結局、
いつもの結論に戻る。
自分の問題だ。
気合いが足りない。
体力が足りない。
努力が足りない。
またそれだった。
だから翌日から、
さらに頑張った。
英語を勉強した。
睡眠時間を削った。
休日も自己投資した。
今思うと不思議だ。
疲れているから病院へ行ったのに。
異常なしと言われた途端、
もっと頑張ろうとしている。
完全に逆だった。
でも当時の僕は、
それしか知らなかった。
だって。
他に方法を知らなかったから。
病院でも分からない。
周りも分からない。
自分も分からない。
だったら頑張るしかない。
そう思っていた。
ただ今振り返ると、
あの日の「異常なし」は、
間違いではなかったのかもしれない。
ただ、
僕が探していた場所と、
原因がある場所が違っただけだった。
そのことに気付くのは、
もう少し後の話になる。
PS
あの日の僕は、
検査結果に異常がないなら、
自分が弱いだけなんだと思っていました。
でも後になって、
その考え方自体が間違っていたと知ります。
そのきっかけになったのが、
僕がたまたま読んだ無料のメルマガでした。
正直、
最初は半信半疑でした。
でも読み進めるうちに、
「問題の見方そのものが違ったのかもしれない」
と思うようになったんです。
もし昔の僕と同じように、
原因が分からない不調を抱えているなら。
何かヒントになるかもしれません。